金剛塗香菩薩尊像(梵名:Vajragandha ヴァジュラガンダー)
この菩薩さまは金剛塗香菩薩(こんごうずこうぼさつ)です。
天女のお姿をして左手に塗香器を持ち、右手は香を塗る勢いを
あらわしています。
不空成就如来が大日如来を供養するために出生したものである
ようです。
金剛頂経には「毘盧遮那如来の供養に応えるために、塗香による
供養の三昧に入り、一切の塗香の供養で荘厳し、法界に行きわ
たらせ、金剛塗香天女身として現じる」
塗香は、沈香や白檀などの香木を粉末にした身体に塗る香料です。
塗香は浄の意味もあるようで、塗香やよく垢を浄にし、熱悩を除
きます。
すなわち、この尊は、身・口・意の三業を清め、煩悩を払う働き
を象徴しています。
真言行者が、行をする前に塗香を身体に塗り、それによって自ら
が五分法身(戒・定・慧・解脱・解脱智見)と成ることを祈念する
ことはそのためです。 合掌
下の画像は現在の木彫曼荼羅の進行状態です。
両界曼荼羅
左 金剛界八十一尊曼荼羅
右 大悲胎蔵生大曼荼羅
動画
金剛界八十一尊曼荼羅と大悲胎蔵生曼荼羅の制作
私が曼荼羅の事を意識したのは、私の先生が曼荼羅を納める
所を間近でみてきたことが一番大きい。
近い距離で曼荼羅を見ると想像以上に、見応えがあります。
宗教心はおそらく関係ない、そして知識も関係ない、ただその
場で見せてもらうだけで、あまりの高貴さと迫力に圧倒されて
しまいます。
まず最初に仏様の数にびっくりしました。
尊像数
金剛界八十一曼荼羅 81体 胎蔵界曼荼羅
412体 合計493体
わたしがこれから開始する浮き彫りの曼荼羅はあまりする人が
いませんが
非常に長い長い 道のりの彫刻になることは間違いがありません。
作業年数でいえば5年ぐらいみておかなければいけない、人に言
ってしま えばやめるにやめれない、きっと出来上がったら魅力的
な彫刻だろうと は思う、やはり人と同じものを作っていてもあま
り、刀が乗らない。
私は精神論はできるだけ控えて作業に取りかかりたいと考えてい
ます。
そういうことで少し物足りないこともあるかもしれません。
これから始まる長い長い道のり、今から取り組む作業は仕事では
ないの でもしかしたら私がその前にギブアップするかもしれませ
んが。(>_<)
一日に一体、彫ることが難しいので最短でも2年以上はかかると考
えてい ますので、4〜5年ぐらいかなと考えております。
これだけ意気揚々と曼荼羅を浮き彫りで彫ると書いては見たものの
、実 は曼荼羅の事を詳しく知っているわけでもなく、制作しながら
一尊一尊 を確認しての取り組みになります。
では、早速取り掛かります。
合掌
1. 木彫曼荼羅の開始
2. 曼荼羅の方位
4. 曼荼羅の仮づけ
5. 曼荼羅と善無畏