18 金剛利菩薩尊像

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金剛利菩薩尊像(梵名:Vajratiksna ヴァジュラティークシュナ)

この菩薩さまは金剛利菩薩(こんごうりぼさつ)です。

金色に輝き左手にお経を載せた蓮の華を持ち、右手には剣を持ちます。

無量寿如来の南方、図では向かって左に佇んでいます。

胎蔵界曼荼羅でいう文殊菩薩です。

文殊菩薩の持つ鋭利な剣を象徴して、金剛なる鋭利な剣を持つ菩薩という意味が尊名としてつけられています。

剣には般若波羅蜜多という仏の智慧を表すようで、仏の智慧が衆生の苦やその原因の煩悩を断ち切ることをこの剣が象徴しています。

またこの剣が両刃なっているのは、二辺の両極端を断ち切る中道を表すともいわれています。

般若という智慧は、姿かたちがないですが、智慧は説法の声で衆生に受け止められています。

それゆえに、すべての如来が獲得した般若は仏の声となって出てくきますが、文殊菩薩は般若と同体とみなされるので、般若の声に即したものと考えられています。

合掌

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下の画像は現在の木彫曼荼羅の進行状態です。

両界曼荼羅

 

 左 金剛界八十一尊曼荼羅 mandara zentai

 右 大悲胎蔵生大曼荼羅

 

動画

金剛界八十一尊曼荼羅と大悲胎蔵生曼荼羅の制作

私が曼荼羅の事を意識したのは、私の先生が曼荼羅を納める

所を間近でみてきたことが一番大きい。

近い距離で曼荼羅を見ると想像以上に、見応えがあります。

宗教心はおそらく関係ない、そして知識も関係ない、ただその

場で見せてもらうだけで、あまりの高貴さと迫力に圧倒されて

しまいます。

まず最初に仏様の数にびっくりしました。 

尊像数

金剛界八十一曼荼羅 81体 胎蔵界曼荼羅

412体 合計493体 

わたしがこれから開始する浮き彫りの曼荼羅はあまりする人が

いません

非常に長い長い 道のりの彫刻になることは間違いがありません。

作業年数でいえば5年ぐらいみておかなければいけない、人に言

ってしま えばやめるにやめれない、きっと出来上がったら魅力的

な彫刻だろうと は思う、やはり人と同じものを作っていてもあま

り、刀が乗らない。 

私は精神論はできるだけ控えて作業に取りかかりたいと考えてい

ます。

そういうことで少し物足りないこともあるかもしれません。

れから始まる長い長い道のり、今から取り組む作業は仕事では

ないの でもしかしたら私がその前にギブアップするかもしれませ

んが。(>_<)

一日に一体、彫ることが難しいので最短でも2年以上はかかると考

えてい ますので、4〜5年ぐらいかなと考えております。

れだけ意気揚々と曼荼羅を浮き彫りで彫ると書いては見たものの

、実 は曼荼羅の事を詳しく知っているわけでもなく、制作しながら

一尊一尊 を確認しての取り組みになります。

では、早速取り掛かります。

 合掌

 

1. 木彫曼荼羅の開始

2. 曼荼羅の方位

3. 曼荼羅一尊の彫刻の彫進め方

4. 曼荼羅の仮づけ

5. 曼荼羅と善無畏

 

 

 

 

 

 

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