孔雀王母・くじゃくおうも(梵名:Mahamayayuri マハーマユーリー)
身色 肉色
右手 孔雀の尾羽を持つ
左手 開蓮華を持つ。
台座 赤蓮華に坐す。
インドでは古来より孔雀は猛毒の蛇を食するので不思議な霊力があるとされました。
それゆえ、孔雀の真言を唱えることで毒を払うと信じられました。
釈尊の弟子の阿難は、ある比丘が毒蛇に咬まれて苦しむのを釈尊に伝えたところ、この孔雀の真言伝授されたと伝えられています。
この真言=明呪の霊験が特に顕著なので、孔雀明王とも称されているようですが、一般の忿怒形の明王とは異なり、本来は菩薩であるとされています。
漢訳の尊名に王母とするのは、真言陀羅尼を司る王(明王)の功徳を生み出す力を明王の母に喩えた命名であります。
手に持つ蓮華は、大悲を表し、この尊を単独で修法する一尊法の場合には、孔雀に乗った四臂あるいは六臂の像がしばしば用いられています。
合掌
下の画像は現在の木彫曼荼羅の進行状態です。
両界曼荼羅
左 金剛界八十一尊曼荼羅
右 大悲胎蔵生大曼荼羅
動画
金剛界八十一尊曼荼羅と大悲胎蔵生曼荼羅の制作
私が曼荼羅の事を意識したのは、私の先生が曼荼羅を納める
所を間近でみてきたことが一番大きい。
近い距離で曼荼羅を見ると想像以上に、見応えがあります。
宗教心はおそらく関係ない、そして知識も関係ない、ただその
場で見せてもらうだけで、あまりの高貴さと迫力に圧倒されて
しまいます。
まず最初に仏様の数にびっくりしました。
尊像数
金剛界八十一曼荼羅 81体 胎蔵界曼荼羅
412体 合計493体
わたしがこれから開始する浮き彫りの曼荼羅はあまりする人が
いませんが
非常に長い長い 道のりの彫刻になることは間違いがありません。
作業年数でいえば5年ぐらいみておかなければいけない、人に言
ってしま えばやめるにやめれない、きっと出来上がったら魅力的
な彫刻だろうと は思う、やはり人と同じものを作っていてもあま
り、刀が乗らない。
私は精神論はできるだけ控えて作業に取りかかりたいと考えてい
ます。
そういうことで少し物足りないこともあるかもしれません。
これから始まる長い長い道のり、今から取り組む作業は仕事では
ないの でもしかしたら私がその前にギブアップするかもしれませ
んが。(>_<)
一日に一体、彫ることが難しいので最短でも2年以上はかかると考
えてい ますので、4〜5年ぐらいかなと考えております。
これだけ意気揚々と曼荼羅を浮き彫りで彫ると書いては見たものの
、実 は曼荼羅の事を詳しく知っているわけでもなく、制作しながら
一尊一尊 を確認しての取り組みになります。
では、早速取り掛かります。
合掌
1. 木彫曼荼羅の開始
2. 曼荼羅の方位
4. 曼荼羅の仮づけ
5. 曼荼羅と善無畏