今日は、主に日本や中国のアンティークを扱う夢工房吾目堂さんへ行く用事があったので時間に余裕を持って京都の骨董街の一つ新門前周辺を散策してみました。
途中に鉄斎堂という日本画を主に取り扱った建物にふらっと入って目の保養をして楽しんでいました。
鉄斎堂では日本画の展示会をしていたのですが、林司馬 ー模写の世界展ーが開催されていました。
最初にご紹介しました鉄斎堂です。
林司馬さんの描いた日本画ははじめてみますが、精密模写という繊細な線の描き方が何ともうつくしかったです。
今日は、主に日本や中国のアンティークを扱う夢工房吾目堂さんへ行く用事があったので時間に余裕を持って京都の骨董街の一つ新門前周辺を散策してみました。
途中に鉄斎堂という日本画を主に取り扱った建物にふらっと入って目の保養をして楽しんでいました。
鉄斎堂では日本画の展示会をしていたのですが、林司馬 ー模写の世界展ーが開催されていました。
最初にご紹介しました鉄斎堂です。
林司馬さんの描いた日本画ははじめてみますが、精密模写という繊細な線の描き方が何ともうつくしかったです。
実は以前より試したいと思っていた事がありました。
それはカメラにストラップを取り付ける事です。
なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、私は香合佛でも使用している伊藤組紐店の真田紐を使いたいと思っていました。
組紐店で使用する紐は使えば使う程柔らかく滑らかな感触になります。
その感触が好きでどうしても組紐店の紐を使いたいので早速、組紐店へ直接カメラを持って組紐店で色を選んでみました。
真田紐の幅は2分(約6ミリ)、3分(約9ミリ)、4分(約12ミリ)と尺貫法が使われていますが、持っていったカメラは6ミリよりも若干小さかったので一番幅の狭い3分に決めました。
次に色を決めるのですが、最初に考えていた色のイメージがあったのですが、紐とカメラを合わせてみるとどうも相性があまり良くなさそうなので、無難な黒一色に使用かとおもっていました。
しかし、画像にもありますが、このカラフルな色目の紐が意外と合うのではないだろうかと思って少し冒険しますが、こちらの紐に決めました。
穴に真田紐を通すのは思っていたとおり難しかったので、テープを先に付けて、テープの先を細くして穴を通す事にしました。
テープの先は入ったのですが、紐のところまで入ると厚みがテープの分増しているのと、もともと丈夫な紐なのでなかなか入りませんでした。
穴がL字に曲がっているので、下の画像のように、紐を思いっきり差し込んで先の方は横に通るように細い糸を軽く引っ張りながら押し込んで何とか通す事が出来ました。
かなりきつく入っているので結ばなくても問題なく固定されています。
今回はとりあえず単純に結んでいますが、また他の方法が見つかったらその時まで上下の画像の用に利用しようとかんがえています。
二張の和傘のご主人が家の中では作務衣を大事に着こなしていたのを思いだします。
作務衣がとても体にフィットしていて、それでいて動きやすそうな雰囲気でした。
とても長く使われているのか、作務衣の生地の藍染めが落ち着いた色になっていました。
そして普通の作務衣とは違うところの一つに腕を通すところが袖口までシャツのように細くなっていました。
普通の作務衣なら袖が大きいので、大きいと作業の邪魔になりそうですが、それはとても作業がしやすそうでした。
あるとき作務衣の話になりました。
私が良い作務衣を探している事と着用している作務衣がどこで手に入れたのかが知りたかったのですが、それは特注で作ってもらったようでした。
袖口の細いのは空手着を見本に注文をされていました。
もともと、作務衣は作業着として使われていたのですが、現代では様々なバリエーションで着用されるようになりました。
私は作務衣という作業着がこのように昇華されてつかわれるのは、ジーンズに似ているように思います。
ジーンズも元々は炭坑夫が仕事着として着用されていたのを、現代では様々なファッションに取り入れられ本来の作業をするという目的からはかけ離れてはいますが、作務衣も作業着という立場の作務衣と作業をすることからは離れて見た目を意識したもっとより多くのバージョンが出てきても面白いように思います。
時には、スーツ、時には作務衣、時には着物、時にはTシャツ、時には浴衣、時にはジャージと様々なバリエーションを毎日の生活に取り入れて楽しむのも面白いのではないかと思います。
前回、私の作務衣の使い方をお話をさせていただきましたが、今回はその持ち物として風呂敷と巾着と手ぬぐいと袱紗入れを簡単にご紹介いたします。
作務衣や和服や浴衣にはやはり和物が合いますが、和物でも様々な材質があります。
特に上の画像の向って左側の印伝の巾着袋がとても気に入って使っています。
右側の巾着は友禅染めが施されているのでとても繊細で少し使う場所が限られてきます。
お茶の御稽古で毎回つかう袱紗入れです。
麻の生地に柿渋で染めています。
全体的に渋くてとても良い味になってきています。
すでに10年以上利用しています。
柿渋染めの袱紗入れ 染司よしおか
手ぬぐいです。
普段は襟元に巻いてつかっていますが、ハンカチ代わりにもなります。
一番上の二種類以外は、この前遊びに伺った亀仙工房で手に入れた物です。
ぼやっとした色目の作務衣にははっきりとした色を持ってくるとバランスが取れるように思います。
逆にはっきりとした作務衣の色ならぼんやりとした雰囲気の手ぬぐいがあうのではないでしょうか。
上が亀仙工房
風呂敷です。
手前が一番使う頻度が高いです。
上の二枚の風呂敷は人に何かお渡しするのに包むのに向いていますが、買い物などでレジ袋の代わりに使うには上等に見えすぎて使いにくいと思います。
ほとんどレジ袋として利用していますが、鞄の代わりにも使えます。
上と下の画像は同じ物です。
裏面が下の用に紫色になっていますので、折り目から見える色の違いが、とても奇麗です。
普段使いにもつかえますが、人に何かプレゼントを包んで持って行くのに重宝します。
紫野絹の風呂敷です。
茶道具などかしこまった物を包むのに大変向いています。
ちまたにはSafari ( サファリ) VOGUE(ヴォーグ)Begin(ビギン)世田谷ベース、他にも沢山のお洒落を楽しむためのファッション誌が数多く用意されていて、多くの人達の目を楽しませたり、ファッション誌で紹介されていた服や物などを手に入れるとモデルさんのように自分をかっこ良く見せてくれるのではないだろうかと胸をわくわくしながら手に取る人もいるのではないでしょうか。
私もその一人です。(笑)
世の中にはどれだけの種類のファッション誌があるのかわからないですが、種類が豊富にあるという事は、自分をかっこ良くまた美しく上品に見せたいという気持ちの現れではないでしょうか。
私が手に入れたの事のあるファッションに関する本は、クラシコ・イタリアを日本に最初に紹介した落合正勝さんの本があります。
常にオーダーメイドのクラシックなスーツを着こなし、靴、シャツ、や装飾品の腕時計に関しても詳細に紹介されいて、また経験に基づいた自身のファッション哲学も豊富にご紹介されていました。
私自身はフルオーダーした事が無いにも関わらず、スーツの素晴らしさを楽しく読ませていただいた覚えがあります。
ところが、洋服やスーツはアメカジから高級スーツまで多岐にわたり様々な雑誌でご紹介されているにもかかわらず、作務衣や甚平をかっこ良く着こなす本があるにはあるのですが、多岐にわたることがなく、着こなし方の紹介だけで終わってしまっているのはもったいないようにも感じていました。
そこで、御見せするのには少し抵抗があったのですが、私の作務衣の使い方などをご紹介できたらと思います。
普段着として家で着ている作務衣です。
主に3種類の作務衣を着用しています。
上の写真で一番手前が麻と綿が混入した深緑の夏に着用する作務衣です。
真ん中の藍色は少し厚手の作務衣で、夏以外に着用します。
一番奥の作務衣がグレーの作務衣で綿100%の作務衣です。
三種類の作務衣を並べた質感です。
作務衣や着物の魅力は何と言っても質感や繊維の編み方が大切だと思います。
上は、深緑の作務衣です。 メーカーが 和装三昧たち花 です
下が、藍色の作務衣です。
笹倉玄照堂さんは好きなブランドの一つです。
着れば着る程、色が落ち着いてきて愛着がますます出てきます。
上の作務衣は繊維の編み方がとてもおもしろくて近づいてみないとわからないのですが、遠目で見るとグレー一色に見えます。
こちらも、和装三昧たち花です。
下の作務衣は、主に普段の作業用に使用します。
この作務衣は3つ同じ物があります。
作務衣を手に入れたいとお考えの方、また和服を着こなしたいけど難しそうと思っている方、また夏に向けて今年は浴衣に挑戦したいとお考えのかた、などなど様々な人がいらっしゃると思います。
そのような皆さんに作務衣という選択を最初にされてはいかがではないだろうかと思います。
作務衣は元々禅のお坊さんが作業をするのに使用していたので、とても動きやすくて家で着たり、コンビニまで買い物にいったりと着だしたら、利用する期間が浴衣や着物よりも長くなると思います。
しかし最初の作務衣選びに失敗するとのちのちに作務衣というのはださいものだという印象だけが残ります。
残念ながら上下で2000円3000円ぐらいの作務衣だと私は作業する上では大変重宝していますが、ファッションのひとつとして考えているのであれば上下で1万円以上するものでないと難しいように思います。
それはなぜかというと、質感が全然違うからです。
それと作務衣は少し大きめに出来ています。
私はSサイズがちょうど良いのですが、Mでもちょうど良い作務衣もあります。
作務衣はもともとゆったりと着用する物ですが、上手に着こなせば問題が無いのですが、オーバーサイズに見える可能性があります。
値段が安いとどうしても自分のサイズよりも大きく無難にできていますので、サイズがぴったりで細身に着る事ができません。
それと好きな質感だと感じたとしても、着る人に合う色というのがあります。
そういうときはかならずお店で試着した方が良いです。
サイズが合っているかというのはとても重要です。
そして好きな質感だと、毎日が楽しくすごせますし急なお客さんが着ても慌てる事無くその作務衣で御迎えする事も出来ます。
なんといっても動きやすいです。
作務衣に合う履物は、下駄もや雪駄やサンダルなんかも合うと思いますが私が履いているのはワラジです。
ワラジも良いワラジや今にもほどけそうな安っぽいワラジなど沢山あります。
やはりこんな些細なところでも丈夫で使えば使う程馴染んでくるようなものを一足あると大変長く愛用する事が出来ます。
私が履いているのはフィリピンで活躍するマイクさんという日本人の方がつくられました。
実はセイタロウさんからプレゼントとしていただいたのですが、暖かくなってきたの最近よく外出時に使用しています。
サイズもぴったりでとても丈夫に編み込んであるので長く使い込んで自分のワラジに育てて行けたらと思います。
そして作務衣はやはり作業にピッタリです。
私が面白いとおもった作務衣のウェブサイトのリンクを貼付けておきます。
優波離(うばり) Upali(ウパーリ)
お姿 比丘形
肌の色 肌色
左手 小指、薬指、中指を屈して人差し指、親指を立てて胸に当てます。
右手 掌を立て、中指薬指を屈して小指、親指、人差し指を伸ばして胸に当てます。
台座 荷葉座
釈尊の十大弟子の一人。持律第一といわれています。
「我が弟子の中で、戒律を守り置かさない者は優波離である」と『増一阿含経』に記されています。
身分は低く、理髪師でもありました。
貴族出身者もいたのですが、釈尊は優波離を兄弟子としました。
貴族出身者のものと一緒でしたので身分制度があった時代、優波離に礼拝するのをためらっていました。
しかし、教団にあっては、受戒の前後はあっても身分の差はない、として諌めました。
合掌
まずはYouTubeより
今回の手板はコンパスを使いますので少し複雑になります。
前回と同様に私は四つ描いていますが、いくつ入れるのかは手元にある板に合わせてみてください。
まずは最初にコンパスで大きく円を描きます。
そのときに内側に二つ円を描きます。
そしてコンパスを使って三等分にして目印をつけます。
目印の所を軸にコンパスを使って半円を描きます。
さらに半円の内側にも二つの丸を引きます。
上の画像の用に輪郭線をまずは薄く切り込みます。
切り込みの溝はV字ではなくレの字にします。
次に内側の半円に切り込みを入れるのですが切り込みの溝は最終的にはヘの字のように山型になるのですが、最初にレの字にします。
先ほどのレの字の溝を今度はvの字に彫ります。
その連続で内側へ向って彫り進みます。
だいたいの仕上げる前の状態まで彫ると、今度は半分飛び出しているところを同じ形になるように彫ります。
完成です。
手板の彫刻は平安時代の仏師定朝さんが仏師達の技術を修練するために使われていると伝えられていますが、後に木彫の巨匠高村光雲が東京美術学校木彫科で木彫を指導するためにそれまでに様々なところで木彫の修練として伝わっていた手板をまとめられたようです。
まずは最初に上の画像の彫り方を順を説明していきたいと思います。
この板に会わせる必要はありませんが、私は一枚の板に4つ描いています。
2寸(60.6ミリ)幅の正方形を描き四隅からクロスさせて線を引きます。
細かい幅の線は全て1分(3.03ミリ)にしています。
中央の線から平行に線を引きます。
平行に線が引けたらクロスさせて同じように引いていきます。
今度は外側から同じ幅(1分)で平行に線をひきます。
線が引けて彫る前の準備が整いました。
私は印刀(三分幅 9㎝)一本で仕上げてみたいと思います。
まず外側の線に立て込みをいれて斜め横から薄く削ります。
木目にあわせて上に向って印刀を運ぶのか、引くのかを木の性質を見極めながら進めていきます。
外側の線ができたら、クロスの線を立て込み入れます。
外側の線は溝が薄いレの字になっています。
そしてクロスの線は薄いV字になっています。
クロスの線が出来たら、内側を彫ります。
最初に切り込みをいれるのはどの線も同じなのですが、どちらに向って斜めに削るのかが違うだけです。
その彫り込みの表現はレの字、Vの字、ヘの字の3種類を組み合わせたオウトツになります。
一つの三角形が仕上げる前の状態に彫り込めました。
三角の外側からレの字、そして反対のレの字、ヘの字、レの字、そして中央の三角の溝、という感じになります。
他の3つの三角も同じように彫り込んでいきます。
全て彫れましたら、仕上げます。
まずは一つ完成です。
私たちがよく見かける仏像の写真集には、仏像がバランスよくトリミング(切り取る)されて美しくレイアウトされ、そして写真集という形で我々の目に触れるようになります。
その撮影している現場を覗いてみると写真からは想像できないような騒然とした撮影現場です。
しかし撮影をしている人が仏像と対峙し、畏敬の念を込めてシャッターを切る姿は雑然とした撮影現場の中であっても、ふと美しいなと感じます。
上の画像は人よりも大きな千手観音菩薩立像です。
下の写真は掌で軽く握ったら隠れるぐらいの小さな仏像です。
どちらの仏像もそれぞれに魅力を感じます。
仏像の写真で思い出すのが土門拳の仏像写真集です。
土門拳は一体の仏像を撮影するのに3日もかけるような、とても繊細な撮影作業をされる方です。
立体的な仏像は撮影するカメラの角度により顔の印象ががらりと変わります。
別の仏像ではないかと思うぐらい、角度によって違った印象になります。
どの角度でどの位置からどの距離で、光の向きはどの方向から照射するのが良いのか、仏像が美しくそして厳かな雰囲気に見える最もバランスのよい位置に立って撮影されているように感じます。
ただカメラを仏像に向けたら撮影できるというものでもなく、撮影者によってわずかに変わる微妙な光の加減や角度で撮影された表情は、どれも畏敬の念が入っているように感じます。
合掌