倶摩羅天(梵名:Kumara クマーラ)
この尊像は倶摩羅天(くまらてん)です。
青緑色で童子のお姿をしていて、左手は拳にして腰に当てます。
右手は胸前で鈴を執ります。
外金剛部二十天の一で、東方に位置しています。
古いインドの名前、梵名のクマーラは少年や童子という意味のようで『金剛頂経』巻10では童子天と呼ばれています。
サンスクリットでは、この尊像の名前をサナトクマーラ(永遠の青年)としています。
サナトクマーラは梵天の息子とも軍神スカンダともいわれています。
そして、倶摩羅天は大自在天の子とされており、その理由から『大日経疏』では混乱が見られ、スカンダを童子天と呼んでいます。
合掌