金剛界 59 倶摩羅天

kongoukai 59-1

倶摩羅天(梵名:Kumara クマーラ)

この尊像は倶摩羅天(くまらてん)です。

青緑色で童子のお姿をしていて、左手は拳にして腰に当てます。

右手は胸前で鈴を執ります。

外金剛部二十天の一で、東方に位置しています。

古いインドの名前、梵名のクマーラは少年や童子という意味のようで『金剛頂経』巻10では童子天と呼ばれています。

サンスクリットでは、この尊像の名前をサナトクマーラ(永遠の青年)としています。

サナトクマーラは梵天の息子とも軍神スカンダともいわれています。

そして、倶摩羅天は大自在天の子とされており、その理由から『大日経疏』では混乱が見られ、スカンダを童子天と呼んでいます。

合掌

kongoukai 59-2

 

 

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