未年の年賀状の制作行程です。
材質は木曾桧をつかいます。
羊はとても難しいモチーフで、抽象的な表現でないと年賀状としてデザインするのは難しい。
今回は、版画でもなく浮き彫りで陰の陰影をつけて写真プリントで年賀状を作る事にしました。
まだ頭の中でイメージが出来ていないので、白紙のスケッチブックを用意して、羊の写真をながめていました。
羊の絵を描いていたのですが・・・
木に描いてみましたが、牛っぽいので変更します。
今度はラフに親と子供で描いてみます。
これに決めました。
スケッチブックのデッサンを仕上げず直接木に描き仕上げます。
だいたいこのぐらいの彫刻刀を使います。
一番右の印刀はよく使います。
線の立て込みを入れて同じ印刀で切り込みを入れたところを斜めに入れて線のくぼみを鋭角に鋭くします。
しばらく印刀のみで線をなぞっていきます。
この辺りから細い丸刀と太い丸刀で羊毛の細かいタッチを表現します。
目を早い段階で彫刻をしてその目を基準にまぶたの膨らみをつけていきます。
私は墨絵が好きなのですが、墨絵の様に余白を残したレリーフにしようとおもっていました。
そのため消えている羊の背中の部分の丸みが想像できるように彫刻します。
余白の背中が想像できるようにシッポを細い線で立て込みを入れます。
これで全体が彫刻できました。
しかし、抑揚(陰影)が優しすぎるのでもう少し凹凸をつけていきます。
微小な木屑が少し残っているのでチェックをして取り除きながらしあげていきます。
完成です。
合唱