白傘蓋仏頂 びゃくさんがいぶつちょう (梵名:Sitatapatrosnisa シタータパトローシュニーシャ)
身色 黄色
左手 傘を載せた蓮華を持つ
右手 仰げて、親指は伸ばしそれ以外の4本の指を屈する
台座 赤い蓮華に坐す
五仏頂の一尊、インドでは、国王や貴人を雨や日差しから護るため、侍者が背後から傘をかざす。
仏教では傘に関してこんな話があります。
村人が須菩薩のために住居をつくったが、屋根を葺くのを忘れてしまいました。
雨が降ってきたので、このことを思い出した村人は、あわてて須菩薩のところへ駆けつけてみると、そこだけ雨がふらなかったという。
須菩薩の神通力をいうための一つの説話であるが、後に仏にはこのような徳があるとされた。
尊像の上にかかっている傘を仏天蓋といい、仏徳を示すものとしました。
白傘蓋仏頂尊はこのような徳の傘をもって衆生にかざし、衆生を純白な心で覆い護る誓願を表しています。
合掌