大黒天の角材の正面です。
高さは、11.5㎝
幅は、 7.5㎝
奥行き、7㎝
今回は上記の寸法の桧を使います。
まず始めに、正面、上面、後ろ、底面に正中線を引きます。
そして大まかな輪郭線を鉛筆で描いていきます。
鉛筆線にそって大まかにカットします。
彫刻をする前の状態がここまでです。
次から一刀目に入ります。
まずは顔の周辺を大まかに落とします。
右側の顔は右手で持った鎚を意識しながら彫ります。
左手で持った袋の丸みを意識して大まかに荒彫りします。
後ろから見ても袋のボリューム感を残しながら大まかに落とします。
真上から見た状態です。
手前が後ろです。
帽子がまだ角ばっているので、丸みをもたせます。
途中で鉛筆を使って描きます。
するとどこを彫るべきか見えてくるので、下書きをするときに肩から肘のライン、肘から手のラインの膨らみを意識しながら描くと、どこに描き込めば良いのか想像がつきます。
前から見ても手の位置は意外と内側にきますので、そういう事も描いていると見えてきます。
次に鉛筆の基準に沿って彫ります。
このときボリューム感を残した荒彫りをすると立体感が見えてきます。
この段階ではまだまだ細かいところは追求しませんが、大黒様はとても柔和で丸いイメージがあります。
全体的に丸くふくよかさを荒彫りの段階から意識をしておきます。