実は前回までの荒彫りの彫刻はここ数日の間の彫刻ですが、
今回の写真の画像は4、5年程前の彫りの途中からのスタートです。
顔つきも今と比べると迷いが感じられます。
ここからざっくりと彫り直してみます。
まずは顔を彫り進めてみます。
鼻と目の位置が近すぎるのでほんの少し離して、満面の笑みに成るように微調整をします。
顔の表情もだいたい定まってきました。
左手を内側にもっていきます。
右手はほんの少し内側にします。
小槌を持っているのであまり内側にすると小槌が顔にかぶさります。
それを避けるためです。
いつもブログで書きますが、肩と肘と手のラインの膨らみは気をつけます。
それさえ押さえていたら、衣はどういう風にでも表現できます。
目は片目で微調整し、雰囲気が見えてきたら反対側の目も合わせます。
ただ完璧な左右対称よりは、見た目でおかしくない程度で結構だと私は思います。
ここまでくると、衣紋(衣のシワ)をつける準備をします。
薄らと衣紋線を描いていますが、大黒様の場合とても少ないです。
左腕にかかる衣の衣紋線も3本から4本ぐらいです。
正面の衣紋も薄らと刻みます。