仏像の後頭部の彫刻の行程の写真はかなり少ないように思います。
そんな私もかなり仏像の制作行程の写真をアップしている方だと思いますが、それでも仏さんの後ろ姿は少なくなります。
今回、初めて後ろをメインにお地蔵さんの後ろ姿の彫刻を取り上げてみたいと思います。
後ろ姿を確認していると、こぶが二つついています。
今回はつけた彫刻をしてみますが、つけなくても良いです。
ざっくりと彫刻を進めたところからスタートします。
後頭部では耳との境目と首と二つのこぶのへこみの位置を決めて彫り込むと、少し後頭部としての雰囲気が出てきます。
そしてこの辺りから二つのこぶの段差をわずかに彫ります。
大まかに、全体的に荒彫りが出来ましたので今度はこぶをしっかりとつけていきます。
浅い丸刀を使ってサイドから徐々に内側に向けてこぶを削りだしています。
大まかに彫ることができたら、ならしていきます。
このあたりから、あまり分けすぎないようにして真ん中に刻みを入れて二つに分けます。
徐々に細かい彫刻のタッチにしていき、彫り面を細かくしながら仕上げていきます。
完成