顔の表情をだします。
私は写真を見て確認しながら彫刻をしていますが、あまり細かく計測せずに雰囲気を感じ取りながら表情を出しています。
仏像と彫り方はそう変わらないですが、若干鼻に対して目の位置が高くなっています。
耳の後ろは余裕を持たせています。
顔の表情を形作るときに徐々に耳の位置を決めるのでこの段階ではまだ決めません。
後ろは想像で作っています。
眉と目の間の溝を彫刻するときに仏像と違って人の顔の場合、溝を目尻の上まで通さない方が良いです。
目を描いていますが、この段階では調子を見るだけなのであまりきっちりとした下絵ではありません。
黒い目を描く事で基準が明確に見えてきます。
顔の基準は黒目の位置だと思います。
黒目の位置を決めて目を少しずつ開けて、鼻の位置、鼻と口の関係などがはっきりとしてきます。
すべては黒目を基準として見てみるととても理解しやすくなります。