今回の人物の彫刻ですが、資料は正面の写真のみです。
ですので顔の奥行きは憶測で彫るしかないのですが、完璧に似せるつもりはなかったので、一般的な人物の横顔を参考にしながら正面の顔と違和感がないように調整します。
まず最初にセイタロウさんの顔写真をプリントアウトして木に合わせます。
顔写真のプリント紙と木の間にトレース紙を挟んで輪郭線をなぞって描き木に写します。
大雑把に描いているので、あとで目鼻口を描き足します。
輪郭線をカットします。
後ほど若干の大きさの問題があったのですが、頭の高さが少し低かったのですが、これはカメラとの距離が近くで撮影された場合顔の表情が近くになります。
そのため顔の表情以外が少し小さく映ります。
実は人物を彫刻するときは以前も同じ問題があったので今回は僅かに余裕を持たせていたつもりなのですがまだ足りなかったようです。
もし顔写真を使って木彫りをされるときはカメラの距離が近い場所で撮影すると、少し顔の表情が大きく映りますのでその事をふまえて制作してみてください。
下の画像では斜め横からみるとかなり奥行きに余裕を持たせています。
第一刀目です。
耳の位置は、仏さんの寸法よりも若干余分に印を付けました。
幅の3分の2が仏さんの耳の奥行きです。
今回の人物の耳の奥行きは仏さんの位置を基準にすると耳と顔が近すぎるので、少し耳の位置を奥にします。
顔の四隅をの角をカットして徐々に丸めます。