今回は三尊像の厨子の金具を取り上げてみたいと思います。
厨子の金具として一番小さな蝶番を手に入れましたが、きらっと光りすぎているので、光を押さえるのに漆とまこもを使って少し落ち着かせたいと思います。
まずは、蝶番を厨子に合わせてみます。
まこもは多年草のイネ科の植物です。
古い仏像の修復に古色としても用いられます。
最初に漆を蝶番に薄くまんべんなく伸ばします。
釘の頭にも漆をかけます。
まこもを筆を使って振りかけていきます。
そして小さな釘の頭にも、まこもをふりかけます。
かけっぱなしですが、この状態で固まるまで置いておきます。