以前かまぼこ板を使って仏像彫刻を試してみました。
今回はさらに基本に立ち返り、仏像彫刻ではありま
せんが、カッターナイフのシンプルな動きだけで削
り方を練習できればと思います。
まず用意するものは、割りばしとカッターナイフで
す。
シンプルに割り箸を薄く削っていくだけですが、初
めて挑戦する人には少し戸惑うかもしれません。
カッターナイフの刃を一定の角度に保ちつつ、微妙
な力加減で薄く削っていくのは意外と難しいです。
この練習で見につくのは、鋭利な刃物でスライスし
たきれいな 面を一発で仕上げることです。
あまり刃物を使い慣れていないと、一定の広さの面
を仕上げ出すことはできず、小刻みな小さな彫跡が
まばらに残り、あまり美しくありません。
初めて挑戦して一発でうまく削ることは難しいと思
いますが、反復して何度も何度も繰り返すことによ
り、ナイフが吸い付くようになってく日がいつか必
ず来ますので、気長に楽しんでみて下さい。
割りばしとカッターナイフを使うのはどこの家
庭にもあって、使った割りばしは捨ててしまう
ので、気楽に彫刻の練習ができることです。
ほかに代用できる木があればそちらをお使いに
なっても構いません。
使いさしの割りばしを使うことを前提としていますの
で今回は割って使います。
先端の角を上図のように削ります。
削った跡が平らになるように何度も繰り返します。
できるだけ平らな面が出せるようになりましたら
次は割りばしの面の部分を薄く削る練習をしてみます。
このような感じで繰り返し続けてみてください。
ただ気持ちが別のところにいったり、しんどくなって
きたらすぐにやめてください。
あくまで、楽しいという気持ちが一番大切です。
もっと違うものを作りたいという気持ちが出てきまし
たら、あっちこっち色々試しても良いと思います。