前回の漆作業では木屎漆という粉末状の木の粉に熱を加えてたものと漆を混ぜてペースト状にしたものを、大きな隙間に埋めていきました。
その木屎漆が固まりましたので幅の狭い彫刻刀で固まった漆部分を削りととのえていきます。
(幅の狭い彫刻刀で削る前)
漆の部分をへこまさないようにして、隙間があっても深追いせずに、出っ張ったところだけ彫刻刀で削ります。
マグカップも同じように削ります。
削り終えた後です。
抹茶椀、マグカップとも削り終えました。
次は、錆漆を作ります。
今回は鳴滝砥の粉(鳴滝砥粉という砥石の粉)を使って、漆と混ぜていきます。
非常に細かいパウダー状の粉ですが、鳴滝砥粉ではない一般的な砥の粉はもう少し荒めです。
(鳴滝砥の粉)
砥の粉と漆を混ぜていきます。
前回、ごく小さな隙間に錆漆を押さえつけて、埋めていきます。
すべて埋まりました
マグカップのほうも一緒に埋めていきます。
今回の錆漆で隙間を埋める作業は終了いたします。
錆漆が固まり次第、次の工程に進みます。