金剛焼香菩薩尊像(梵名:Vajradhupa バジュラドゥーパー)
この菩薩さまは金剛焼香菩薩(こんごうしょうこうぼさつ)です。
天女のお姿で、両手には香炉を持ちます。
この尊像は阿閦如来が大日如来を供養するために出生した尊像
です。
ただし、理趣会のみで他の会とは異なり、金剛薩埵を囲んでいる
一尊像として表現されています。
持物である香炉は塗香ではなく焚香です。
「不動明王(阿閦如来)は毘盧遮那如来の供養に応えるために悦びの
三昧に入り、雲海のごとき焼香供養の厳装をなして、遍く一切の
金剛界に広げて金剛焼香天女身となす。」
とあります。
金剛焼香如来とは、智慧の喜びとその動きが一切に行きわたることを
示します。
香が自由自在にひろがるように、衆生に歓喜を与えることを象徴的に
表したものです。
合掌