金剛鈴菩薩(梵名:Vajravesa ヴァジュラ―ヴェーシャ)
この菩薩さまは金剛鈴菩薩(こんごうぼさつ)です。
両手に五鈷鈴を持ちます。
尊名のヴァジュラ―ヴェーシャは金剛遍入と訳します。
鈴の音が一切に行きわたる(遍入)ところからともいわれ
ておりますが、遍入とは入我我入、すなわち、本尊が
我の心中に入り、我が本尊の三昧に入ることを意味して
います。
鉤で引き寄せ、索で導入、鎖で留め、完全に曼荼羅に遍入
せしめるのであります。
三形の五鈷鈴は把手が五鈷杵である鈴で、鈴とは修法の
時にこれを振り、書損を呼び覚まし歓喜せしめることを
表します。