胎蔵界 117 光聚仏頂

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光聚仏頂 こうじゅぶつちょう (梵名:Tejorasyusnisaテージョーラーシウシュニーシャ)

身色 黄色

左手 仏頂形をのせた蓮華を持つ

右手 胸の前で掌を立て薬指、小指を屈す

台座 赤い蓮華に坐す

五仏頂の一尊、放光とも訳すように、輝く光を意味します。

太陽が昇れば夜があけるように、如来の光明は普く衆生の闇を照らし功徳を与え、その徳を司る尊像です。

合掌

 

 

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平成27年 香合作り その1 デザインを考えながら進める。

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今年も香合の制作が始まります。

一年に一つだけとはいっても、お茶席で沢山の人の目に触れるということもあってか、気合いが入ります。

そして仏像ではなく、木のシンプルな箱です。

一からデザインができるので普段使わない感覚を使うので良い刺激にもなります。

今回は、どのようなデザインにするか大まかには考えていますが、試し試し作りながら考えていきます。

なので、回り道も多いと思います。

このブログを見ている人にとっては答えが早くわからないのでイライラとするかもしれませんが何卒ご了承ください。

まずはじめに、四角い香合をイメージして木取りをしてみました。

下は厚みの半分を鋸でカットして蓋と身に分けました。

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この状態で一度、鉋をあてて表面を奇麗に整えます。

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蓋と身の両方に溝を彫る前に枠の幅を罫引でひきます。

今、罫引という道具の撮影をするのを忘れていたことに気がつきました。

罫引というのは上下の画像のような目安を引くための道具です。

側面の面に罫引をあてて、側面を基準に充てがいながらひきます。

金属の刃がついてるので、それで目安線が付きます。

次回は身の部分を彫っていきたいと思います。

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続き

胎蔵界 116 最勝仏頂

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最勝仏頂 さいしょうぶつちょう (梵名:Vijayosnisa ヴァイジャヨーシュニーシャ)

身色 黄色

左手 輪を載せた蓮華を持つ

右手 掌を立てて胸に当て、中指と薬指を屈する

台座 赤い蓮華に坐す

五仏頂の一尊、一字金剛・高頂輪王ともいいます。

三形にも示されるように、この尊は、仏の転法輪の徳を司る。

輪は古代インドの武器の一つでした。

仏教ではこれは法論で、あらゆる煩悩を摧破(さいは)し仏道に導くための説法をいみします。

合掌

 

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胎蔵界 114 白傘蓋仏頂 

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白傘蓋仏頂 びゃくさんがいぶつちょう (梵名:Sitatapatrosnisa シタータパトローシュニーシャ)

身色 黄色

左手 傘を載せた蓮華を持つ

右手 仰げて、親指は伸ばしそれ以外の4本の指を屈する

台座 赤い蓮華に坐す

五仏頂の一尊、インドでは、国王や貴人を雨や日差しから護るため、侍者が背後から傘をかざす。

仏教では傘に関してこんな話があります。

村人が須菩薩のために住居をつくったが、屋根を葺くのを忘れてしまいました。

雨が降ってきたので、このことを思い出した村人は、あわてて須菩薩のところへ駆けつけてみると、そこだけ雨がふらなかったという。

須菩薩の神通力をいうための一つの説話であるが、後に仏にはこのような徳があるとされた。

尊像の上にかかっている傘を仏天蓋といい、仏徳を示すものとしました。

白傘蓋仏頂尊はこのような徳の傘をもって衆生にかざし、衆生を純白な心で覆い護る誓願を表しています。

合掌

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胎蔵界 209 金剛明王

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金剛明王 こんごうみょうおう (梵名:Vidyottamaヴィドウヨーツタマ)

身色 肌色

両手 胸のまえ印を結ぶ

台座 赤蓮華に坐る

明とは仏の智慧、ひいてはその威力を持つ呪文を意味します。

この尊像の尊名であるvidyottamaは、その明を保つのが最高なるもの、の意味です。

そのようなことから密号を持明金剛といい、このような呪文を保持し、宣布する威力ある働きを具現化して金剛明王vajravidyarajaとします。

合掌

 

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胎蔵界 105 如来爍乞底

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如来爍乞底 にょらいしゃきち (梵名:Tathagatasakti タターガタシャクティ)

身色 肌色

右手 槍をとる

左手 拳にして股上に安んずる

台座 蓮華に坐る

尊名のシャクティは、能力、威力、神力などの意味で、また槍などの意味でもあります。

三形の鉾鉞とは槍のことで、この尊像は威神力をもってあらゆる衆生を護る徳を司り、手に持つ槍は煩悩を摧破する力を示します。

力がさまざまに働いていることを密号がそれを表します。

合掌

 

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胎蔵界 100 高仏頂 

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高仏頂 こうぶつちょう(梵名:Adhyudgatosnisa アビウドガトーシュニーシャ)

身色 黄色

右手 薬指を屈し、他の四指を立てます。

左手 宝珠を載せた蓮華を持ちます。

台座 赤い蓮華に坐ります。

三仏頂の一尊。極広生仏頂・広生仏頂ともいいます。

三形の如意宝は、菩提心を表します。

広生という名のごとく、この尊は人々の菩提心を目覚めさせる徳を司ります。

尊形の右手は、御室版による。『諸尊便覧』では「右手・無名指・中指を屈し、他の三指はたてる」とあります。

現図曼荼羅では、この尊像は釈迦院の南側前列の最勝仏頂の左に置かれいるが、『大日経』では北側前列の如来白毫相菩薩の所説に従いこの場所に置きました。

種字のシュロンは『諸尊便覧』にはトロン(trum)とあります。

すなわち大転輪仏頂との混乱がみられます。

合掌

 

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胎蔵界 183 力波羅蜜菩薩

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力波羅蜜菩薩 りきはらみつぼさつ (梵名:Balaparamita バラパーラミター)

身色 肌色

右手 荷葉を持つ、荷葉の上に獅子がある

左手 拳にして左腿の上に置く

台座 赤蓮華に坐る

十波羅蜜の第九、力の徳を表します。

力には二種類あり、思択(判断力)と思住(習慣力)です。

これを展開すれば、深心・深信・大悲・大慈・総持・弁才・波羅蜜・大願・神通・加持の十力の行となります。

これらを行ずる勇猛心を荷葉上の獅子で表します。

獅子とは勇勤の菩提心であり、初発心より精進大勢力を得て、くじけることのないことを表します。

例えば、百獣の王であるライオンが狙った獲物をけっして取り逃がすことがないように、衆生を救済するに一人も漏れることのないことを示しています。

合掌

 

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胎蔵界 138 無垢光菩薩

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無垢光菩薩 むくこうぼさつ (梵名:Vimalaprabha ビマラプラパ)

身色 黄色

左手 未開敷蓮華を持つ

右手 臍(へそ)前に仰げ鉢を載せます

尊形 童子形

髪  三髻にする

台座 赤蓮華に坐る

 

尊名に表されているように、煩悩に汚されず光輝く文殊の智慧を示します。

密号の離塵とは、煩悩を離れている意味です。

右手に持つ鉢は、その中にある智慧の功徳を衆生に与えんとするものです。

この尊像は『大日経』具縁品には説かれないですが、秘密曼荼羅品に登場します。

また他の経軌にも説示されています。

真言の〔pratijna〕は『大日経』のチベット訳によって補われています。

合掌

 

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胎蔵界 102 如来悲菩薩

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如来悲菩薩 にょらいひぼさつ (梵名:Tathagatakaruna タターガタカルナー)

 

身色 肌色

手  両手を合わせて合掌

髪型 髪を垂らし金鬘を戴く

着衣 天衣を着す

台座 荷葉に坐す

この尊像は、四無量心(慈・悲・喜・捨)の悲無量心を表します。

悲無量心とは、あらゆる衆生の困苦を除かんとする心で、特に怒り(憤)の心を除くことです。

すなわち『秘蔵記』によれば、悲無量心観を修することにより第七末那識(まなしき)(自我意識)を転じて平等性智を得て、虚空のごとき心になります。

それがゆえにこの尊像は、大悲の心をもって一切の衆生を念じ、彼らをして虚空蔵菩薩と等しい境地に至る願いを表します。

合掌

 

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