如来悲菩薩 にょらいひぼさつ (梵名:Tathagatakaruna タターガタカルナー)
身色 肌色
手 両手を合わせて合掌
髪型 髪を垂らし金鬘を戴く
着衣 天衣を着す
台座 荷葉に坐す
この尊像は、四無量心(慈・悲・喜・捨)の悲無量心を表します。
悲無量心とは、あらゆる衆生の困苦を除かんとする心で、特に怒り(憤)の心を除くことです。
すなわち『秘蔵記』によれば、悲無量心観を修することにより第七末那識(まなしき)(自我意識)を転じて平等性智を得て、虚空のごとき心になります。
それがゆえにこの尊像は、大悲の心をもって一切の衆生を念じ、彼らをして虚空蔵菩薩と等しい境地に至る願いを表します。
合掌