彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を荒彫り彫刻 5

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前回、完成させたお地蔵さんを蓮台の上に立たせてみたいと思います。

まずは蓮台の高さを一つにします。

一つは、この場合1.1センチだったので、蓮台の高さを1.1センチにします。

その下の框は一つの半分5.5㎜よりももう少し高くします。

これは、鉛筆で線を引いてバランスが取れているところをみていただければ良いと思います。

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蓮台は上図のように少し丸みをつけて輪郭線を決めます。

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輪郭線が決まれば、彫刻刀で削り落とします。

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横から見た蓮台の丸みも前だけ削り落とします。

後ろは何も細工しません。

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今度は上から見た蓮台の丸みを削り落とします。

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上記のように蓮台の輪郭線とそれにそって丸みを彫刻できたら、今度は蓮弁を彫りだしていきます。

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まずは中心線を描きます。

厳密に中心線を出さなくても両足先の真ん中を意識しながら蓮台の中心線を引きます。

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その中心線に沿って中央の蓮弁の輪郭線を描きます。

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その流れで、続けて蓮弁を描き込みます。

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蓮弁の輪郭線を下図線にそって印刀で切り込みを入れます。

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切り込みを入れた蓮弁の輪郭線を斜めから彫刻刀を入れてV字のカットをします。

 

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次に二重に重なっている蓮弁の間にもう一枚蓮弁を描きたします。

そして同じように刻みを入れて完成です。

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4 

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前回、衣紋線の下図を描き込みましたが下図線にそって刻みを入れていきます。

刻みを入れて、小さな木屑を取り除くと完成ですが、刻みを入れた時にイメージが変わる事もあります。

自分の思っているイメージに合わなければ何度も何度も彫り直して修正します。

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これで本体のお地蔵さんの完成です。

次回はこのお地蔵さんの乗る蓮台を彫りだしていきます。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

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前回は、大まかな輪郭線の荒彫りをしましたが今回は、衣の線を彫りだします。

鉛筆で両手を隠した衣、宝珠、袈裟(お坊さんが着る服)の大まかなラインを鉛筆で描きます。

描くときに隠れている肘の出っ張り、腕のラインを意識します。

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刻みを入れると下描き線で確認するよりも、雰囲気が出てきますが、このときにはまだうっすらと刻みをつけているだけでこれから先の行程で変更する事を考えて、今は雰囲気を見ながら線をずらしていきます。

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衣の線を刻むと、お顔も彫り進めます。

お顔は、お顔の彫刻で彫刻の行程を確認ください。

 

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さらに下図線を引きます。

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この辺りから少しずつ細かい線を描き足して、さらに刻みを加えていきます。

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両足先も少しずつ、彫り進めますが、実際に彫ってみると、「こんなに」と思うぐらい薄くしていきます。

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このお地蔵さんの彫刻では後ろの面は何も彫りません。

次回の如来形の彫り方の時に後面も衣の線を彫りだしていきます。

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この大きさの仏像で耳を彫るのは難しいですが、まずは耳の真ん中を縦に通る中心線を描きます。

縦の線は鼻先から奥に一つ入ったところになります。

この場合は一つが1.1センチなので鼻先から1.1センチになります。

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全体の雰囲気を見て彫り残しがあるところがあるかどうか、全体のフォルムのバランスを見て確認します。

彫り残しがあれば、さらに彫りだしますが、わからない場合は衣紋線(衣のシワ)を描いてみると、彫り残しがあるかどうか見えてきます。

さらに削り、線を描き足すという事を繰り返しながらここだと思ったところで次回は衣紋線を刻んでいきます。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

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彫刻を始めていきます。

まずは顔を丸めていきますが、丸めるというよりも、上から見ると八角形の面をだします。

彫刻の行程にあわせて最初は四角、それから荒彫り八角、中彫り十六角、という感じで進めていきます。

しかし実際にはそんな単純な事ではありませんが、イメージとしてはそのように持っていると良いかと思います。

 

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前と横から見た姿のだいたいの輪郭線を削り落とします。

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上の画像の時のように四角い状態でこれから荒彫りをする面でも肘の膨らみと両手で宝珠を持っている腕のラインを意識しながら荒彫りをすると大胆に削れます。

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全体の雰囲気も面でを残しながらけずります。

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彫刻が進むにつれ、一つ一つの削り面の大きさが小さくなります。

いきなり仕上げ彫りのように、面をもっと細かくすると荒彫りの雰囲気が出てきませんので、仕上げ彫りになりそうになったら、まだ彫れていない部分を彫るようにします。

どうしても、彫りやすい箇所の彫刻が進んでしまいます。

その場合は少し時間がかかりますが、別の木で難しい箇所ばかりを徹底的に彫り込むと早く上達します。

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面相を出していきます。

鼻の位置を少し下めに刻みます。

鼻の位置は下げる事は出来ませんが上げるのは簡単です。

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目も鼻と同様余裕を持たせます。

面の刻み面は広く取っていますが、この削り面の中で微妙に目を移動しながら目の位置を決めていきます。

今はまだ決めずに、全体を彫りながら決めていきます。

しかしながら、全体と言っても大きくバランスの善し悪しを決めるのが肩の高さと顔の位置関係です。

肩は少し上がった状態、顔は少し下がった状態でこの位置関係を少しずつ離しながら、ちょうど良い位置関係を徐々に決めます。

肩が下がっていると、華奢なイメージを受けますが、肩が上がっていると、鎌倉時代のように力強いイメージがでてきます。

平安時代後期のような、優美で繊細なラインが好みの方は肩を少し下げて、なで肩にして繊細なイメージにします。

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顔の後ろの削り面は、耳の出っ張りを頂点として、上から見ると八角に見えるようにしますが正八角ではありません。

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最後に左右の足先を分けて次回に進みたいと思います。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

今回はお地蔵さんという事で頭頂部が髪の毛がない分、額口の上の寸法は短くなるのと、目鼻口耳をしっかりと出して台座も彫りだします。

それと宝珠を持ちます。

お顔の表情がうまく彫れないと、思っている人は前回ご紹介したお顔の表情を彫るページで何度も何度も顔の表情を試してみてください。

 

 

 

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今回も手元に合った木材(姫小松)を最大限、利用してみます。

まず幅を3分割にして、基準となる一つを決めます。

すると33㎜ありました。

33㎜を3等分にすると11㎜になります。

それで基準である一つは11㎜になります。

少し中途半端な数字ですが、この基準で彫り進めていきたいと思います。

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上のが画像の横線は額口のラインです。

髪の生え際に当たるところですが、今回はお地蔵さんという事で髪の毛がありません。

ですので、だいたいこの辺りかなと想像しながら彫ります。

本来ならば額口は上から一つの半分、つまり5.5㎜下がったところに線をひきますが、余分をもたせて一つにします。

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額口からお地蔵さんの高さを決めます。

一つの10倍で10つ(110㎜)です。

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顔の幅は一つ半(11㎜+5.5㎜=16.5㎜)になります。

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肩の高さは下から9つ目(11㎜×9=99㎜)になります。

寸法が決まると、早速木取りをしていきます。

四分の印刀の彫刻刀(幅12㎜)を今回は使います。

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顔の横幅も前から見た幅と同じ寸法で一つ半にします。

ちなみに耳の位置が横顔にすると、鼻の位置から一つ(11㎜)奥になります。

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これで木取りが終わりました。

次回から彫刻を開始します。

続く

 

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

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目を開けていきます。

目は細い刻みを最初に入れて徐々に広げていきます。

仏頭を少し離れたところから確認すると全体のフォルムとその中の表情とのバランスが見やすいです。

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耳は耳の穴を基準に彫り進めていきます。

その流れにそって耳を整えて仕上げていきます。

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鼻とほっぺたの間の境目は印刀一本では難しいと思います。

丸刀があれば楽なのですが、印刀一本でどのように彫ったのかというと、あらゆる角度から小刻みに薄く彫るようにしましたが、これは実際に彫りながら試行錯誤をしてくださいという、なんとも中途半端な事しか言えません。

しかしYouTubeに動画をアップしていますのでそれを見てください。

また上手な説明が見つかれば書き足していきたいと思います。

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側面に縦線が見えますが、耳の中央を通っています。

目と耳の間に少しくぼみがあります。

画像で見るよりも実際に見ると意外とへこんでいます。

ここがへこむ事でほっぺたが膨らみます。

それがほっぺたの膨らみを表現する一つの効果にもなっています。

それと顔の真ん中に風船が入っていて空気を入れて膨らませているような感じをイメージすると仏さんのふくよかさが出てきます。

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後ろは何も細工していないので額口の線だけが残っています。

以上、完成です。

 

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 お顔の表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 お顔の表情を細かく彫刻 3

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このあたりから彫刻が難しくなってきます。

鼻とほっぺたの境目はかくかくとしないように滑らかに彫りますが、印刀一本だとよけいに難しくなります。

その境目はできるだけ最後まで彫らないように目と口元を仕上げていき、小鼻の両端を決めて、細かく小鼻を彫刻しますが、そのときにも鼻とほっぺの境目は残しながら彫ります。

最後の最後にその境目がもう少し彫っても良いかなと感じたら少しずつ削ります。

ただ丸刀を使わないので小刻みに動かしていくようにします。

追記

鼻と頬と目の境を彫る前に小鼻の幅を決めて、小鼻の下の二つの穴を若干緩やかに形作ります。
そして小鼻の上の凹みをほんの少し、彫っているのか彫っていないのかわからないぐらいの感じで彫ります。
真下から見た小鼻の形を思い描きその通り彫ります。
そして、小鼻が少し進んだら今度は顔と頬と目の境目を目の方向に向かって彫り進めます。
しかし、あまり突っ込まずに他の箇所に移ります。

唇は、小鼻の幅よりも若干大きくなります。
その感覚で、下唇の両端を深く彫ります。
すると、唇の真ん中はつながっているのですが、上唇と下唇が分かれているように見えます。

そして唇の真ん中はあまり触らずに軽く彫る程度にしておきます。
するとメリハリのある顔になります。

 

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横から見ると口がまだ出っ張っています。

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口元の出っ張りを削りそして耳の輪郭も出していきます。

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耳の下を削るときは慣れないときは線を引いておきます。

額口よりも一つとほんの少し下になります。

 

 

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羽織っている袈裟が両肩にかかっています。

前から見ると肌が見えますが、出来るだけ肌が見えているところを最初は狭くして彫り進めます。

仕上げながら幅を広げていきます。

私は彫刻を始めて間もない頃によくこの幅を最初にきっちりと決めすぎて、仕上げには広がっている事がありました。

そういうこともあり、狭めにしておいた方が良いと思います。

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耳は最初に穴の位置を決めます。

その穴の位置を基準に鉛筆などで描き加えます。

 

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耳の穴を最初に彫刻をすると荒彫りの状態でも耳の感じが見えてきます。

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 仕上げ 4

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

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お顔の荒彫りを開始します。

上から見ると前向きの面の両端を削ります。

 

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写真で見ればわかりますが、顎を丸めていきます。

 

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顎を丸めると頭の角が目立ちます。

それで頭も丸めます。

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このように頭を丸めましたが、違和感がでてきたらその箇所を彫るという感覚で彫刻を進めます。

荒彫りの彫り方で理想的には彫る段階に応じて、最初の荒彫りの一つ面が大きく残るように彫ります。

形が整い彫刻が進むにつれて、面を小さくしていきます。

初めてに近い方などは、なかなか思い切って大きな面を残せるように荒彫りが出来ないと思います。

ですので無理して面を残そうと思わないでください。

何体も彫ってイメージが定着すると彫るべきところが的確になりその時に初めて大きな面を残す荒彫りが出来ます。

 

 

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鼻を少し下に余裕を持たせて切り込みを入れます。

 

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小鼻の幅を余裕を持たせ ながら目をカットします。

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目は少し下の所をカットして仕上げに近づくにつれて微調整しながら上にあげていきます。

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口元は難しいですが、最初の切り込みのイメージは下唇の端が口の中では一番へこんだ箇所になります。

そのへこんだ唇を彫刻刀で彫りだすようにします。

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下唇の端を彫刻しただけですが唇の雰囲気がそれだけででてきます。

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次回は眉、耳を彫りだしてみたいと思います。

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

 

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1


印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

一本の彫刻刀でどこまで仏様のお顔が彫刻できるのか、今回初めて私自身が挑戦してみました。

彫刻刀は印刀の彫刻刀(幅12センチ)を使います。

この一本を自宅に持って帰り、このブログを見ている人と同じ状況で、他の道具は使わずリビングで彫ってみます。

完璧な仕上げ彫りは出来ませんが、荒削りが残った状態での仕上げになります。

最も難しいだろうなと思ったのは鼻の斜面の部分です。

他の箇所も難しいのですが、小刻みに時間をかければ彫れるだろうと思っています。

それでは始めたいと思います。

まずは下線から計測していきます。

 

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手元にある木材の最大幅を利用して彫刻します。

まずは幅を測ります。

この木は33ミリで、きりの良い30ミリ幅にせずこのまま利用します。

顔の幅は一つの1.5倍なので三等分にしてそのうち3分の2の長さが一つになります。

この場合、一つは22ミリです。

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頭のてっぺんから一つの半分(1.1ミリ)下がったところが額口になります。

額口からさらに一つ下がります。

そこが、口の位置になります。

さらに、半さがります。

そこが、顎の下になります。

 

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横から見ると画像のように顎の下線から半の1.1センチ奥に線を引きます。

そこが首の位置になります。

真横から見るとこんな感じです。

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次に耳の位置を計測してみます。

額口の位置、てっぺんから半(1.1センチ)下に横に線を引きます。

次に鼻先から奥行きが一つの位置に垂直に線をひきます。

下の↑の位置が耳の上の位置になります。

そこからだいたい一つ下がったところまでが耳の長さです。

 

 

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それでは彫刻に入りたいと思いますが、まずは顎の位置から印刀で立て込みを何度も入れて斜め横から削り落とします。

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何度も繰り返して、斜線が消えたら、大まかな木取りの完了です。

次回は荒彫りに進みます。

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続き

一本の彫刻刀で彫る、お地蔵さんのお顔の制作場面の動画を制作しました。

今回の彫刻は昨日YouTubeに投稿したお顔の彫刻とは別の木で同じ形のお地蔵さんのお顔を制作している場面を二画面同時撮影して流し取りをしました。

さすがに仕上げまで全部撮影すると2時間ぐらいかかってしまうので、仕上げの一歩手前までの50分弱まで撮影して作業を終えました。

仕上げる作業は延々と小刻みに小刀を動かすのが続くだけですので、見ていてもあまり面白くないと思います。

次回は荒彫りの一刀彫を撮影してみます。