目次
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5
今回はお地蔵さんという事で頭頂部が髪の毛がない分、額口の上の寸法は短くなるのと、目鼻口耳をしっかりと出して台座も彫りだします。
それと宝珠を持ちます。
お顔の表情がうまく彫れないと、思っている人は前回ご紹介したお顔の表情を彫るページで何度も何度も顔の表情を試してみてください。
今回も手元に合った木材(姫小松)を最大限、利用してみます。
まず幅を3分割にして、基準となる一つを決めます。
すると33㎜ありました。
33㎜を3等分にすると11㎜になります。
それで基準である一つは11㎜になります。
少し中途半端な数字ですが、この基準で彫り進めていきたいと思います。
上のが画像の横線は額口のラインです。
髪の生え際に当たるところですが、今回はお地蔵さんという事で髪の毛がありません。
ですので、だいたいこの辺りかなと想像しながら彫ります。
本来ならば額口は上から一つの半分、つまり5.5㎜下がったところに線をひきますが、余分をもたせて一つにします。
額口からお地蔵さんの高さを決めます。
一つの10倍で10つ(110㎜)です。
顔の幅は一つ半(11㎜+5.5㎜=16.5㎜)になります。
肩の高さは下から9つ目(11㎜×9=99㎜)になります。
寸法が決まると、早速木取りをしていきます。
四分の印刀の彫刻刀(幅12㎜)を今回は使います。
顔の横幅も前から見た幅と同じ寸法で一つ半にします。
ちなみに耳の位置が横顔にすると、鼻の位置から一つ(11㎜)奥になります。
これで木取りが終わりました。
次回から彫刻を開始します。