印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3
一本の彫刻刀でどこまで仏様のお顔が彫刻できるのか、今回初めて私自身が挑戦してみました。
彫刻刀は印刀の彫刻刀(幅12センチ)を使います。
この一本を自宅に持って帰り、このブログを見ている人と同じ状況で、他の道具は使わずリビングで彫ってみます。
完璧な仕上げ彫りは出来ませんが、荒削りが残った状態での仕上げになります。
最も難しいだろうなと思ったのは鼻の斜面の部分です。
他の箇所も難しいのですが、小刻みに時間をかければ彫れるだろうと思っています。
それでは始めたいと思います。
まずは下線から計測していきます。
手元にある木材の最大幅を利用して彫刻します。
まずは幅を測ります。
この木は33ミリで、きりの良い30ミリ幅にせずこのまま利用します。
顔の幅は一つの1.5倍なので三等分にしてそのうち3分の2の長さが一つになります。
この場合、一つは22ミリです。
頭のてっぺんから一つの半分(1.1ミリ)下がったところが額口になります。
額口からさらに一つ下がります。
そこが、口の位置になります。
さらに、半さがります。
そこが、顎の下になります。
横から見ると画像のように顎の下線から半の1.1センチ奥に線を引きます。
そこが首の位置になります。
真横から見るとこんな感じです。
次に耳の位置を計測してみます。
額口の位置、てっぺんから半(1.1センチ)下に横に線を引きます。
次に鼻先から奥行きが一つの位置に垂直に線をひきます。
下の↑の位置が耳の上の位置になります。
そこからだいたい一つ下がったところまでが耳の長さです。
それでは彫刻に入りたいと思いますが、まずは顎の位置から印刀で立て込みを何度も入れて斜め横から削り落とします。
何度も繰り返して、斜線が消えたら、大まかな木取りの完了です。
次回は荒彫りに進みます。