目を開けていきます。
目は細い刻みを最初に入れて徐々に広げていきます。
仏頭を少し離れたところから確認すると全体のフォルムとその中の表情とのバランスが見やすいです。
耳は耳の穴を基準に彫り進めていきます。
その流れにそって耳を整えて仕上げていきます。
鼻とほっぺたの間の境目は印刀一本では難しいと思います。
丸刀があれば楽なのですが、印刀一本でどのように彫ったのかというと、あらゆる角度から小刻みに薄く彫るようにしましたが、これは実際に彫りながら試行錯誤をしてくださいという、なんとも中途半端な事しか言えません。
しかしYouTubeに動画をアップしていますのでそれを見てください。
また上手な説明が見つかれば書き足していきたいと思います。
側面に縦線が見えますが、耳の中央を通っています。
目と耳の間に少しくぼみがあります。
画像で見るよりも実際に見ると意外とへこんでいます。
ここがへこむ事でほっぺたが膨らみます。
それがほっぺたの膨らみを表現する一つの効果にもなっています。
それと顔の真ん中に風船が入っていて空気を入れて膨らませているような感じをイメージすると仏さんのふくよかさが出てきます。
後ろは何も細工していないので額口の線だけが残っています。
以上、完成です。
印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 お顔の表情を細かく彫刻 3