金剛法菩薩尊像(梵名:Vajradharma ヴァジュラダルマ)
この菩薩さまは金剛法菩薩(こんごうほうぼさつ)です。
左手で胸前で蓮華を持ち、右手でその一弁を開いている姿を表しています。
無量寿如来の四親近のうちの一尊で、無量寿如来の東(図では下)に坐っています。
胎蔵界曼荼羅では観自在菩薩です。
観自在菩薩は煩悩に汚れた凡夫の世界を、本性は蓮華のごとくに清らかであると観察し、言葉にいい表せない正しい教えを説法して衆生を救済するので、このように尊名を金剛法菩薩とも称されています。
持っている蓮華は清らかな菩提心を象徴している。
凡夫の説法によって菩提心が発されずにいますが、この尊の正法の説法によって菩提心が発されます。
その有様を、この尊が左手に持つ蓮華の花弁を右手で開くことで象徴します。
合掌