金剛業菩薩尊像(梵名:Vajrakarma ヴァジュラカルマ)
この菩薩さまは金剛業菩薩(こんごうごうぼさつ)です。
左手は金剛拳にして腰におき、右手は羯磨杵を掌に載せ胸前におきます。
不空成就如来の四親近のうちの一尊像です。
副成就如来の南(画像では左)に位置します。
『金剛頂経』では、毘盧遮那如来がヴィシュバカルマンという菩薩の誓願によって、仏の働きを加持して金剛堅固にする三摩地に入って、仏のあらゆる衆生救済の働きを可能にするとされる。
ヴィシュバカルマンとは『金剛頂経』では、四波羅蜜のうち羯磨波羅蜜菩薩となった毘盧遮那如来の属性としても説明されます。
元来インドでは、ヴェーダの時代にはブラフマンと同体とされ、宇宙の建立の働きをするとされ尊崇された尊格のです。
この遍満する働きを仏の働きに認めたのが『金剛頂経』といえます。
合掌