江戸時代 蕎麦猪口の金継 3 完成 

まずは動画から。

寄木造りの制作行程の前に色絵の蕎麦猪口の金継ぎ2までをブログに掲載していました。

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上図は前回までの金継の行程の画像です。

前回は錆び漆を盛り上げたところで終わっていました。

今回はその錆び漆で盛り上げたところをサンドペーパーで平らにしていくところから始めていきます。

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300番程度の粗さの耐水性のサンドペーパーを使って水を含ませながらフラットの状態になるまで研ぎだしています。

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面がフラットに仕上がると今度は黒い顔料の入っている漆を塗ります。

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上図は漆を塗ってから5日程経過した状態です。

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800番程の粒子のサンドペーパーを使ってフラットにします。

番数が小さい程荒く、数字が大きいほど粒子が細かくなります。

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前回の井戸茶碗の金継のときには、赤い顔料の入った漆を使って金を蒔きましたが、今回は透明な漆を下地に金を蒔いていきます。

色の顔料が入っていると、顔料の厚みの分若干盛り上がるのですが、今回は透明な漆を使用しているのであまり厚みが出ないようになります。

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これで金を蒔く下地が出来上がりました。

 

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金を蒔いて完成ですが、下地の漆がしっかりと固まっていないので1日置いて下地の漆が固まると金の輪郭線を爪楊枝のような細い先を使って整えていきます。

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完成

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