軍荼利明王 ぐんだりみょうおう (梵名:Kundali)
形像 一面四臂像(一つの顔、四本の腕)
軍荼利夜叉、大咲(タイショウ)、甘露軍荼利(カンログンダリ)などの名でも呼ばれています。
五大明王の南方に配される尊です。
七世紀中陀羅尼集経の中に説かれていて、五大明王の中でも残っている文献だけでいえば比較的早く成立した尊像です。
この尊像は種々の障害を除去するものとされ、毘奈耶迦(ビナヤカ)を辟除するといわれ、歓喜天(カンキテン)を支配するものとも考えられています。
この尊像には手足などに蛇が巻き付いていることで、この蛇は我痴我見我慢我愛を表すものといわれています。
合掌