今日は花菱の彫刻をしました。
この花菱という彫刻は、薄い板に幾何学紋の花をレリーフで彫ります。
仏像彫刻を初めて彫る方がこの花菱を彫ります。
花菱は、手に持つ板ということで手板と呼んだりします。
初めて彫る人が彫刻するのだから、簡単な彫刻と侮ってはいけません。
あの明治の巨匠、木彫家、高村光雲が常に花菱を彫刻していたことは有名な話です。
花菱は、彫り慣れてくると見た目も華やかに見えるので上手く彫れているように錯覚することがあります。
深く彫るのは以外と簡単なのですが、薄く彫るのは結構難しい。
ですので、初めて彫られる方は薄く彫る事はとりあえず考えずに何度も挑戦して、こなれてきたら奇麗に彫れるようにして、次に薄く彫る事を意識すると良いのではないかと思います。