花菱の彫刻

 

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今日は花菱の彫刻をしました。

この花菱という彫刻は、薄い板に幾何学紋の花をレリーフで彫ります。

仏像彫刻を初めて彫る方がこの花菱を彫ります。

花菱は、手に持つ板ということで手板と呼んだりします。

 

hanabisinotyoukoku-38初めて彫る人が彫刻するのだから、簡単な彫刻と侮ってはいけません。

あの明治の巨匠、木彫家、高村光雲が常に花菱を彫刻していたことは有名な話です。

花菱は、彫り慣れてくると見た目も華やかに見えるので上手く彫れているように錯覚することがあります。

深く彫るのは以外と簡単なのですが、薄く彫るのは結構難しい。

ですので、初めて彫られる方は薄く彫る事はとりあえず考えずに何度も挑戦して、こなれてきたら奇麗に彫れるようにして、次に薄く彫る事を意識すると良いのではないかと思います。

 

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ライブラリー 制作

遠い国からのメッセージ  ― 一本の彫刻刀で仏像彫刻 あとがきに添えて

遠い国からのメッセージ

昨日、彫刻刀一本を使った四体の仏像彫刻の制作工程をご紹介しました。
私がなぜ一本だけにこだわった仏像彫刻のページを設けようと考えたのかというと、以前カッターナイフ
を使った仏像彫刻をご紹介したことがありますが、そのカッターナイフで仏像彫刻の記事を読んだ方から
メッセージをいただきました。
その方は、その記事を見ながら試行錯誤を繰り返してその国で手に入るナイフを使って仏像彫刻をチャレンジして、自分で彫られた仏像を家族にプレゼントをされたそうです。

ご家族ともども大変幸せな気持ちになられたようで、私は心の底からウェブサイトを設けてよかったと思いました。

それから何度も遠い国に住む日本人の方とメッセージのりとりをしているうちに、もう少しバリエーションを増やしていきたいという気持ちになりました。

しかしカッターナイフだけでは難しいので、理想をいえば私が普段使っているような彫刻刀を使うほうがもっと楽に、早く、
綺麗に仕上げることができます。

しかしながら、本職が使う道具を沢山手に入れて制作できるぐらいの経済力がある人なら問題がない
のですが、一般的には、そして私が思い描いている苦学生などはなかなか難しいように思います。

しかし、一本だけなら手に入れるのは可能ではないだろうかと思いました。
実は、私自身今まで彫刻刀一本だけを使って彫刻をしたことがなくて、本当にできるのだろうか、と内心不安でもありました。
しかし考えていても、何も始まらないのでとりあえず、材料を手に入れて彫進めながら写真を撮りためていきました。
面相などの顔の表情は慣れていないとかなり難しいところもありましたが、なんとか彫りあげることができて、最初に試した
記録写真をブログで使い、あとから同じ形の仏像制作を動画撮影してYouTubeにアップしました。

最初に大量に撮影して撮りためていたので、後半は画像の配置とタイピングに時間を使いました。
なんとか昨日、一本の彫刻刀で造る仏像彫刻のシリーズが完成して今一息ついたところです。

勇気をだしてメッセージを送っていただいた遠い国に住む日本の方には大変感謝をしています。
そしてこのウェブサイトに訪れた多くの方々に私にできる小さな幸せを届けられたら
それが私の何よりの願いです。

合掌

造佛記 フウタロウ

 

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

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台座の彫刻は前回のお地蔵さんの蓮台と同じです。

蓮弁をつけた台座を蓮台と呼びますが、蓮台とその下の段の框、その二段を作ります。

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上の画像では台座を二段に分けています。

上の段が蓮弁が付く蓮台になりますが、高さは一つ(1.1㎝)にします。

下の段は高さを一つの半分強(0.6〜0.8㎝)の高さにします。

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二つに分けられたら蓮台の輪郭線を引きます。

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蓮台の輪郭線を下図線をなぞるように削り取ります。

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横から見た蓮台も前から見た蓮台と同じように輪郭線を引いて削り取ります。

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上から見たときに蓮台の角を丸めるために鉛筆で線を引きます。

 

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蓮台に丸みを持たせます。

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蓮台の丸みが決まると、蓮弁を彫刻します。

蓮台の中心線を描いて、その線を基準に真ん中に一枚蓮弁を描きます。

その両隣の蓮弁は正面の蓮弁を参考に連続して描いていきます。

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蓮弁の取りかかります。

まずは、蓮弁の下図線に沿って彫刻刀で切り込みを入れていきます。

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切り込みを入れた蓮弁の輪郭線の斜めから刀を入れてV字の溝を作ります。

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蓮弁の輪郭線に刻みを入れられたら、今度は内側の蓮弁の刻みを外側の蓮弁のやり方を参考に刻みます。

 

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これで内側の蓮弁と外側の蓮弁が完成しました。

跡は彫り残しや削り屑がのこっていないか確認して、取り除きながら粗いタッチを残し気味に仕上げます。

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最後に一段目の底の鉛筆線の’部分をカットしたら完成です。

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完成

あとがきに添えて

遠い国からのメッセージ

 

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

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背面の彫刻に入る前に前から見た姿を決めていきたいと思います。

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前から見た姿の下図線を描き加えます。

シンプルな荒削りの彫刻なので、可能な限り描き込む線を少なくします。

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描き込んだ線を刻みを小さくして彫りだします。

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背面は少しずつ様子を見ながら刻んでいきたいと思います。

なぜ様子を見ながらかというと、後ろ姿を荒削りの彫刻で仕上げる事はあまりないので、最初に線を描き込んでみます。

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前から見た姿と後ろの姿が同じ雰囲気になるように常に全体を見ておきます。

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後ろ姿で、一番へこんでいる箇所を少し削り、衣紋線などの薄いところはまだ鉛筆線を削らないようにします。

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真横から見て衣紋線のバランスを見ます。

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前と左右と斜めからあらゆる角度からお姿を確認して後ろの衣の線を決めて彫刻します。

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後ろ姿がこのように仕上がりました。

彫りながら考えていたので、様々なパターンがあるので、もう少し違う表現にもなっていたかもしれませんが次回もまた彫る機会があれば他にも試していきたいと思います。

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本体の完成

次回は台座を彫刻します。

ちなみに台座はお地蔵さんと同じ蓮台です。

 

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

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衣のラインや衣紋線を描き加えます。

線が見える事によって全体のバランスも見やすくなります。

お地蔵さんと同様に慣れないうちは何度でも描いては消して描いては消してと繰り返します。

あまり慎重にラインを描くと、いざ彫刻するときに慎重になりすぎることもありますが、一度決めたら失敗覚悟で彫刻するぐらいの気持ちが必要です。

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上の写真では、描いた衣紋線が消えていますが、これは、腕の膨らみを表現するために、境目をへこませています。

そこ部分が衣紋線の場所です。

衣紋線がある事によってへこませる位置関係が見えてくるので、衣紋線も描いていました。

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足先は、幅を決めてから真ん中を分けます。

足先は思っている以上に薄くなりますが、最初のうちは厚く残しがちです。

足首に近づくにつれて太くしていきますが隠れているので、そのように頭の中で想像しながら彫刻します。

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この段階では両手の膨らみを意識して彫っています。

膨らみを意識する事により、削る場所が見えてきます。

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人の指先程の大きさのお顔なので、面相を削るのは慣れないうちは難しいです。

参考までにお顔の彫刻をご覧ください。

お顔の表情を細かく彫刻

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如来像は頭が一段盛り上がっていますが、目鼻口耳の位置関係はほぼ同じです。

その位置関係を動かさないようにします。

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次回は背面の彫刻です。

 

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

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彫刻を始めます。

まず最初に全体を丸めていきます。

体、と顔を面を残しながら丸めます。

 

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あごを削り落として丸めます。

この段階ではまだまだ顎は下の位置になりますが今の段階ではここで止めておきます。

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顔を丸めていくのと同時に、体全体も丸めます。

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この段階では、まだ肩の位置が上ですが、一気に下げずに少しずつ彫りながら下げていきます。

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前回のお地蔵さん同様に肘や腕の膨らみを考えながら、荒彫りします。

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顎がさらに奥に彫り込みます。

顎の奥にある首をイメージして彫ります。

すると、まだまだ彫りだせる場所があるとイメージできますが、あまり意識しすぎると首が細くなります。

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

 

 

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形の彫刻 1 木取り

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 4 本体の完成

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 5 台座の彫刻 完成

 

今回は、背面の彫刻、如来の肉髻部分(頭の一段高くなっているところ)を残し、宝珠は持ちません。今回は、背面の彫刻、如来の肉髻部分(頭の一段高くなっているところ)を残し、宝珠は持ちません。

ですので、少し物足りないところもあるかもしれませんが、今回は背面まで彫ってこの一本の彫刻刀で彫る仏像彫刻シリーズの完成としたいと思います。

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下図の線を引くところから始めていきたいと思いますが、前回のお地蔵さんと違うところは頭の長さが半高くなります。

この木の大きさが前回のお地蔵さんと同じサイズで作るので一つが1.1センチにします。

一つの算出方法は、木の幅の三分の一の長さになります。

 

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上の横線は額口になります。

額口は上から一つの長さになりますので1.1センチになります。

額口を基準に高さを決めます。

高さは10つになりますので11センチになります。

 

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次に顔の幅と肩の高さを決めます。

顔の幅は、一つ半になるので、11㎜プラス5.5㎜で16.5㎜になります。

肩の高さは下から9つ目になるので11㎜×9で9.9㎝になります。

 

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あごの高さは肩の高さよりも半、低くなります。

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練習で複数彫る場合上図のように、隣同士重ね合わせて基準線を引いておくと、連続して次の彫刻がすぐに取りかかれます。

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上図のように、体のラインを描いて、彫刻刀でそのラインに沿って削り落とします。

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まずは前から見たラインを落とします。

 

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これで前から見た体のラインが削り落とせました。

次に横の線を引きます。

 

 

 

 

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木取りが出来ました。

次回から彫刻に取りかかります。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を荒彫り彫刻 5

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前回、完成させたお地蔵さんを蓮台の上に立たせてみたいと思います。

まずは蓮台の高さを一つにします。

一つは、この場合1.1センチだったので、蓮台の高さを1.1センチにします。

その下の框は一つの半分5.5㎜よりももう少し高くします。

これは、鉛筆で線を引いてバランスが取れているところをみていただければ良いと思います。

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蓮台は上図のように少し丸みをつけて輪郭線を決めます。

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輪郭線が決まれば、彫刻刀で削り落とします。

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横から見た蓮台の丸みも前だけ削り落とします。

後ろは何も細工しません。

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今度は上から見た蓮台の丸みを削り落とします。

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上記のように蓮台の輪郭線とそれにそって丸みを彫刻できたら、今度は蓮弁を彫りだしていきます。

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まずは中心線を描きます。

厳密に中心線を出さなくても両足先の真ん中を意識しながら蓮台の中心線を引きます。

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その中心線に沿って中央の蓮弁の輪郭線を描きます。

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その流れで、続けて蓮弁を描き込みます。

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蓮弁の輪郭線を下図線にそって印刀で切り込みを入れます。

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切り込みを入れた蓮弁の輪郭線を斜めから彫刻刀を入れてV字のカットをします。

 

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次に二重に重なっている蓮弁の間にもう一枚蓮弁を描きたします。

そして同じように刻みを入れて完成です。

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目次

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

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目を開けていきます。

目は細い刻みを最初に入れて徐々に広げていきます。

仏頭を少し離れたところから確認すると全体のフォルムとその中の表情とのバランスが見やすいです。

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耳は耳の穴を基準に彫り進めていきます。

その流れにそって耳を整えて仕上げていきます。

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鼻とほっぺたの間の境目は印刀一本では難しいと思います。

丸刀があれば楽なのですが、印刀一本でどのように彫ったのかというと、あらゆる角度から小刻みに薄く彫るようにしましたが、これは実際に彫りながら試行錯誤をしてくださいという、なんとも中途半端な事しか言えません。

しかしYouTubeに動画をアップしていますのでそれを見てください。

また上手な説明が見つかれば書き足していきたいと思います。

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側面に縦線が見えますが、耳の中央を通っています。

目と耳の間に少しくぼみがあります。

画像で見るよりも実際に見ると意外とへこんでいます。

ここがへこむ事でほっぺたが膨らみます。

それがほっぺたの膨らみを表現する一つの効果にもなっています。

それと顔の真ん中に風船が入っていて空気を入れて膨らませているような感じをイメージすると仏さんのふくよかさが出てきます。

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後ろは何も細工していないので額口の線だけが残っています。

以上、完成です。

 

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 お顔の表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 お顔の表情を細かく彫刻 3

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このあたりから彫刻が難しくなってきます。

鼻とほっぺたの境目はかくかくとしないように滑らかに彫りますが、印刀一本だとよけいに難しくなります。

その境目はできるだけ最後まで彫らないように目と口元を仕上げていき、小鼻の両端を決めて、細かく小鼻を彫刻しますが、そのときにも鼻とほっぺの境目は残しながら彫ります。

最後の最後にその境目がもう少し彫っても良いかなと感じたら少しずつ削ります。

ただ丸刀を使わないので小刻みに動かしていくようにします。

追記

鼻と頬と目の境を彫る前に小鼻の幅を決めて、小鼻の下の二つの穴を若干緩やかに形作ります。
そして小鼻の上の凹みをほんの少し、彫っているのか彫っていないのかわからないぐらいの感じで彫ります。
真下から見た小鼻の形を思い描きその通り彫ります。
そして、小鼻が少し進んだら今度は顔と頬と目の境目を目の方向に向かって彫り進めます。
しかし、あまり突っ込まずに他の箇所に移ります。

唇は、小鼻の幅よりも若干大きくなります。
その感覚で、下唇の両端を深く彫ります。
すると、唇の真ん中はつながっているのですが、上唇と下唇が分かれているように見えます。

そして唇の真ん中はあまり触らずに軽く彫る程度にしておきます。
するとメリハリのある顔になります。

 

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横から見ると口がまだ出っ張っています。

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口元の出っ張りを削りそして耳の輪郭も出していきます。

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耳の下を削るときは慣れないときは線を引いておきます。

額口よりも一つとほんの少し下になります。

 

 

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羽織っている袈裟が両肩にかかっています。

前から見ると肌が見えますが、出来るだけ肌が見えているところを最初は狭くして彫り進めます。

仕上げながら幅を広げていきます。

私は彫刻を始めて間もない頃によくこの幅を最初にきっちりと決めすぎて、仕上げには広がっている事がありました。

そういうこともあり、狭めにしておいた方が良いと思います。

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耳は最初に穴の位置を決めます。

その穴の位置を基準に鉛筆などで描き加えます。

 

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耳の穴を最初に彫刻をすると荒彫りの状態でも耳の感じが見えてきます。

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 仕上げ 4