カスタムナイフを砥ぐ 1

 

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動画を見ていただいてありがとうございます。

動画で使われた道具や砥石をブログでご紹介します。

 

 

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まずは台ですが、少し傾けられるように角度をつけています。

溝の所にナイフを置いて左手で固定して研ぎます。

もう少しナイフを寝かせて研ぎたいと思ったので、台を角度をつけていきたいとおもいますので後日、もう一度改良します。

 

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ナイフを固定するときに台とナイフをしっかりと固定します。

 

 

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上は日本の砥石です。

向って左から人造砥石のキングの800番、中砥石の青砥、天然の仕上げ砥石です。

キングの800番で充分だと思います。

というのもステンレス鋼が堅すぎて、店主の方もおっしゃっていましたが、研いでも滑っている感覚で全然研げないですよって言っていたのを思い出しました。

 

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上の画像がオイルで研ぐナイフ用の砥石です。

向って左から、オイル、仕上砥石(人造砥石)中砥石、中砥石、荒めの中砥石といった感じです。

まだ私もきちんとナイフを使った事が無かったのですが、今回使用して思ったのは、カスタムナイフは錆びないのと、ステンレス鋼が相当堅いので、堅い木を削るのには大変重宝する阿と思いました。

錆びないという事は外で雨や水を使った作業には大変重宝するなと思います。

また肥後の守とカスタムナイフが二つあればどちらの良い部分もカバーできるのではないだろうかと思います。

今後はこのカスタムナイフを中心に色々と遊んで見たいと思います。

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YouTubeへ動画を投稿 仏頭の彫り方、金継と漆器の修復完成動画、ナイフの砥ぎ方

YouTubeに新たに動画を投稿しました。

それぞれの動画はまた次回にご紹介していきます。

 

漆器の修復

金継の修復動画

野外で一刀彫

カスタムナイフの砥ぎ方の動画

初めての顔出し動画 お地蔵さんの仏頭を彫る

お地蔵さんの仏頭を彫る。(仕上げ) 続き

円山公園で野外彫刻 ーMOKI KNIFEー 

 

カスタムナイフを砥ぐ (この動画は、このブログ記事を掲載した次の日に撮影しました。)
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おはようございます。

思いつきで早朝の円山公園で野外彫刻をする事にしました。

実は以前から西洋ナイフを使って彫刻をしたいなという気持ちがありました。

日本の彫刻刀を使い慣れていると非常に彫りにくいだろうなあとは思っていましたが、小学校の頃に見たアニメでナイフを使って動物を彫刻しているシーンが私の頭にこびりついていて、かっこいいなと思っていたのがずっと印象に残っています。

それで彫りにくいかもしれないけれど本気でやればどこまで削れるのかそして表現できるのか、試しに彫ってみたいと思います。

ナイフは西洋ナイフと書きながら実は日本製でMOKI ナイフです。

とても堅いステンレスでしっかりとした刃がつけられます。

購入した源久さんにアドバイスを聞いてこのナイフを選びました。

私はビクトリアノクスという多機能ナイフを持っているのですが、切れるナイフではあるのですが、しかし木を削るには、ステンレスの刃が柔らかすぎます。

刃をつけても彫刻刀のようには上手くいきませんが、しかし日常の道具としては大変重宝します。

 

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1時間半ほど閉店間際まで何本も何本も選びようやく選んだナイフが上の画像のMOKIナイフです。

刃先が短く幅の広いナイフが欲しかったのですが、何種類かMOKIナイフはあったのですが私の欲しいと思っている形の刃先のナイフがこの一本だったので、選ぶというよりもこのナイフしかなかったのですが、色々と物色をしている時間がとても楽しいのでついつい長居しました。

店主さんはわざわざ削りにくいナイフを使わなくても、もっと使いやすい道具を選んだら良いのにと思っていたと思いますが、私はできれば若い人が手に入れたいと思うような、人に自慢できるかっこ良いナイフにこだわっていました。

道具はもっていると必ず使いたくなる物です。

しかし、こういったナイフは男の子がナイフの魅力に憧れて手に入れたのは良いけれども結局、使えずに終わってしまいます。

それだったら、木でも削って彫刻をしたらどうだろうかと思っていました。

削っても思っていた以上に削れないと思います。

それは、刃先が意外となほど鋭利ではなく削り方も甘いからですが、そういった問題点が見えてきたとき、あきらめる人の方が多いと思いますが、その中でもなんとかして今あるナイフを最大限切れる状態までもっていき、そして削る技術を身につけたいと思えるような記事にしたいと思って今回このページをもうけました。

以前にもナイフを使った小さな蓮の作り方をご紹介していたのですが、その時は本当に家にあったビクトリアノクスをそのまま使いました。

元々木を削るために作られた刃先ではないので、削り跡があまり奇麗とはいえません。

中途半端になってしまったところがあるなと自分でも思っていました。

今回はさらに一歩踏み込んで、ナイフの刃にこだわりまた研ぎにもこだわって本当はどこまで精度を高める事が出来るのかという個人的な実験でもあり、私の小さかった頃にこんな人がいたら面白いだろうなあ、と思える人間を想像して挑戦してみました。

今回の野外彫刻は朝6時30分に円山公園で彫刻をすることにしました。

人が少ない時間帯でゆっくりと彫刻をする事が出来ました。

今回使用した彫刻の材料は落ちている枝を使いました。

動画を見ていただければ彫っているのが確認できると思いますが、今回まだナイフの刃先の研ぎが甘かったのと、もう少し枝が太ければ良かったなあと思います。

ですので次回は、ナイフを砥ぐ台を作ってそれに固定しアメリカのアルカンザス地方で採掘されるオイルで砥ぐ天然砥石と日本の砥石の両方を使ってどちらが良いのか比べるところから始めて、しっかりとした刃をつけてみたいと思います。

最後になりましたが、今回彫刻した、合掌した仏さんの一刀彫を掲載して次回に引き継ぎます。

 

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蔵王権現の彫刻と三鈷杵の取り付け

まずは動画から
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今回の彫刻は何年も前から彫りかけの蔵王権現像です。

この像は古い像の模刻像として彫刻していましたが、今回完成に致りました。

仕上げる時に三鈷杵が無かったので、三鈷杵の制作だけご紹介いたします。

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両手がまだ切り離していない状態ですが、腕釧(腕飾り)の境目で丁寧に切り取ります。

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元々小さな仏像なので持ち物である三鈷杵もかなり小さくなります。

こういうときは、長めに残した木の先に三鈷杵を彫り込みます。

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丁寧に握っている手に穴をあけます。

このとき出来るだけゆっくりと軽い力で小さく開けて徐々に広げます。

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あらかじめ細い木を差し込んでこの棒の先に三鈷杵を取り付けます。

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仕上げてから、三鈷杵を切り離しています。

そして三鈷杵に穴をあけて棒に差し込みます。

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完成

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セイタロウ作のわらじが届く

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いつも造佛記の英訳をしていただいているセイタロウさんからワラジが届きました。

最初にいただいたわらじは裏にゴムがついていてそれが滑り止めになっていて、今回のは裏にゴムがなく100パーセントマニラ麻でできています。

実は履物としてわらじを履こうという選択肢が今までありませんでした。

最初に届いたわらじを初めて履いたときからその印象はガラッとかわりました。

麻が思っていた以上に丈夫で、履いていても結び方がしっかりとしているので履き心地にもほどけないという安心感がありました。

そして履いているうちに足のサイズになじんできてフィットしてきます。

そして、このごつごつした感じがなんとも気持ちがよいです。

そして今回送っていただいたのはセイタロウさんが作られたという事で大変愛着もわきます。

なんといっても裏に滑り止めのゴムがついていない100パーセントマニラ麻でできたわらじということで私にとって理想のわらじが手に入りました。

これからは滑り止めのゴムがついたわらじとゴムのないわらじを使い分けながら利用させていただこうと思っています。

 

本当にありがとうございました。

合掌

 

 

セイタロウさんの荒彫り像 4

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黒目も彫りだして表現してます。

目は本当に難しい、荒彫り仕上げなのであまり手数をかけられない、この段階ではバランスを考えてどこを彫ればバランスがとれるのかを考えて一刀ずつ彫り進めます。

 

 

 

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横顔は想像で彫刻しています。

鼻先と耳との距離感を考えながら、まだ耳の形は決めません。

 

 

 

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わずかに目元を修正してます。

 

 

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ほぼ横顔が決定しましたので耳の位置を決め、耳穴を基準に彫刻しました。

 

 

 

 

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セイタロウさんの荒彫り像 3

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顔の表情をだします。

私は写真を見て確認しながら彫刻をしていますが、あまり細かく計測せずに雰囲気を感じ取りながら表情を出しています。

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仏像と彫り方はそう変わらないですが、若干鼻に対して目の位置が高くなっています。

 

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耳の後ろは余裕を持たせています。

顔の表情を形作るときに徐々に耳の位置を決めるのでこの段階ではまだ決めません。

 

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後ろは想像で作っています。

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眉と目の間の溝を彫刻するときに仏像と違って人の顔の場合、溝を目尻の上まで通さない方が良いです。

 

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目を描いていますが、この段階では調子を見るだけなのであまりきっちりとした下絵ではありません。

黒い目を描く事で基準が明確に見えてきます。

顔の基準は黒目の位置だと思います。

黒目の位置を決めて目を少しずつ開けて、鼻の位置、鼻と口の関係などがはっきりとしてきます。

すべては黒目を基準として見てみるととても理解しやすくなります。

 

 

 

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初めての顔出し動画撮影 (お地蔵さんの仏頭を彫る)

 

初めて顔出し動画を撮影しました。

お地蔵さんの仏頭を木取りの状態から仕上げの手前まで多少のカットがありますが、木彫りをしている様子はすべてカットなしで撮影しています。

カメラが向いていると意識が思った以上に分散して、途中カメラから離れてじっくりと表情をつくろうかとも考えたのですが、それだと全ての彫刻を撮影できないので私が見る立場だったら面白くないだろうと思って、ひかえました。

後から見返すと、緊張してしゃべっているのがよくわかります。

そして、彫刻している手元もよく見えていなかったのが動画を見返して残念だったなあと思います。

動画撮影は彫刻を彫りたい皆さんのためというよりも私自身の勉強になってしまいました。

一人で黙々と彫りながらしゃべるのがどれだけ難しいのか、本当に実感としてよくわかりました。

今回の動画は下の画像の一番小さなお地蔵さんを彫りました。

仕上がってはいないのですが、次回仕上げる行程を撮影してみたいと思います。

ただ、永遠と小刻みに仕上げているだけなのでよっぽど木彫が好きな人でないと面白くない動画になってしまうと思います。

 

 

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セイタロウさんの荒彫り像 2

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今回の人物の彫刻ですが、資料は正面の写真のみです。

ですので顔の奥行きは憶測で彫るしかないのですが、完璧に似せるつもりはなかったので、一般的な人物の横顔を参考にしながら正面の顔と違和感がないように調整します。

まず最初にセイタロウさんの顔写真をプリントアウトして木に合わせます。

 

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顔写真のプリント紙と木の間にトレース紙を挟んで輪郭線をなぞって描き木に写します。

大雑把に描いているので、あとで目鼻口を描き足します。

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輪郭線をカットします。

後ほど若干の大きさの問題があったのですが、頭の高さが少し低かったのですが、これはカメラとの距離が近くで撮影された場合顔の表情が近くになります。

そのため顔の表情以外が少し小さく映ります。

実は人物を彫刻するときは以前も同じ問題があったので今回は僅かに余裕を持たせていたつもりなのですがまだ足りなかったようです。

もし顔写真を使って木彫りをされるときはカメラの距離が近い場所で撮影すると、少し顔の表情が大きく映りますのでその事をふまえて制作してみてください。

下の画像では斜め横からみるとかなり奥行きに余裕を持たせています。

 

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第一刀目です。

 

 

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耳の位置は、仏さんの寸法よりも若干余分に印を付けました。

幅の3分の2が仏さんの耳の奥行きです。

今回の人物の耳の奥行きは仏さんの位置を基準にすると耳と顔が近すぎるので、少し耳の位置を奥にします。

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顔の四隅をの角をカットして徐々に丸めます。

 

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セイタロウさんの荒彫り像 1

 

まずは動画から

今回は彫り跡を荒々しく残した肖像彫刻にしてみました。

彫刻を長い間していると、奇麗な仕上げにはお腹いっぱいになっていて、荒彫りを挑戦してみたくなります。

かといって粗彫りをやってみようと思ってもなかなか彫ることに慣れていない人はむずかしいです。

というのも、形を作り出して行く行程で迷いがおきては、ちまちました彫りになり一部が奇麗に仕上がって全体としてアンバランスな彫刻になります。

特に目の周辺は彫りの回数を出来るだけ減らして仕上げなければいけないので、いがいと粗彫りは難しいです。

モデルとなっていただいたセイタロウさんにはまだ彫刻をしても良いのか聞いていなかったのです。

昨日思いつきで彫刻して3時間程で出来上がって、そのまま勢いでYouTubeにアップしました。

一応本人に似ているかどうかはここでは、控えておきますが、しかしこの木彫りの彫刻よりも男前なので、それだけは一言お伝えしておきます。

肖像彫刻は面白いもので、むかしからある肖像彫刻もおそらく同じだと思うのですが、本人に似ているかどうかはともかくその人の生き様を刻む事になります。

生き様というのは、物事対する真摯な姿勢であったり、たくましさであり、また弱さでもあったり、情熱的であり臆病であったりと、人それぞれどんな人でも長所だけではなく短所も持っていると思います。

長所だけをみて肖像彫刻として刻んでもきっと、深みのある表情は出ないように思います。

そのまなざしには、厳しさや優しさ気品をそなえていたり、また許してあげるおおらかさなど、まなざしの中から人柄を感じ取れるような眼差しを表現してみたいと思いました。

 

 

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