木彫りの初音ミクの途中段階

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全身像の初音ミクはゆっくりと時間をかけて彫刻する予定でした。

3日前に作り始めてから楽しくてどんどん彫り進めていきました。

何かキャラクターを作りたいという気持ちは、何年も前から思っていたことですが、実際に作り始めるまでが長かったです。

作り始めると、あとは私の手が勝手に動くだけなので、YouTubeなどを楽しみながら彫り進めていくことになりますが、その代りキーボードは木屑だらけになるのは覚悟しないといけませんが。

 

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かといってYouTubeを見ながら彫れるところと彫れないところがあります。

ポイントとなる部分ですが、お顔、手、衣のしわを入れる個所、肘や膝など体のポイントとなる場所をどの部分に配置し着物で隠れて見えていなくても膨らみやへこませることでイメージさせるかなど、数えあげたら結構ありますね。

一枚の芸子さんの写真を参考に私なりのイメージで制作していますので、見えていない部分が果たしてこのような姿なのかは、本当のことはわかりません。

しかし、右足を前に出したときに左足はおそらくこの位置にあるだろうという事は、厳密には難しいですが大体は、あっていると思います。

本当は粘土を使って最初になれておくのが普通なのですが、今回は粘土をこねている時間がもったいないと思い、いきなり木に写してみました。

その代り多少の失敗しても修正が効くように、片方の面から攻めていき形が崩れていきそうになっても奥のほうがなにも彫っていないので修正は奥に彫進めるという具合で徐々に周りから囲い込んでいくように彫刻していきました。

失敗が効かない木彫はそれだけに神経を使います。(YouTubeみている場合じゃないですね。)

 

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目次

初音ミクの全身像の彫刻 1(着物)

木彫りの初音ミクの途中段階 2

初音ミクの全身像の仕上げ前の段階 3

初音ミクのお顔の修正 4

木彫りの初音ミク 5 完成

金剛界 8 金剛王菩薩尊像

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金剛王菩薩尊像 (梵名:Vajraraja バジュララージャ)

この菩薩さまは金剛王菩薩(こんごうおうぼさつ)です。

両手を金剛拳にして胸の前で交差させます。

胎蔵界曼荼羅の金剛手印の金剛王菩薩と同じ尊像とされています。

一切如来を引き寄せ自利行に自在となり、一切衆生を引き寄せ利他行に自在であるとされます。

一切如来と一切衆生を引き寄せることを象徴するために、三昧耶会・供養会・降三世三昧耶会には引き寄せることを象徴した印を結びます。

合掌

 

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初音ミクの全身像の彫刻(着物)

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目次

初音ミクの全身像の彫刻 1(着物)

木彫りの初音ミクの途中段階 2

初音ミクの全身像の仕上げ前の段階 3

初音ミクのお顔の修正 4

木彫りの初音ミク 5 完成

前回、私は掌に乗るサイズの香合の初音ミクをレリーフで制作しました。

今回はその続編という事で全身像を彫刻してみようと思います。

私が初音ミクを彫刻しようと思うに至ったいきさつは、検索エンジンで3Dプリンターを調べようと思ったら初音ミクの3D加工を木製で制作していた動画を見たのがきっかけでした。

それでは手彫りで彫刻をしている人はいるのだろうかと思い検索してみると意外にも少なく、その中でも台湾人の制作した初音ミクは、クオリティーが非常に高く、日本でそこまでのクオリティーで作っている人は、実際にはいるのかもしれませんが、検索しても出てきませんでした。

香合の初音ミクの件もあり、いつかはクオリティーの高いのを作ってみたいと思っていました。

もちろん着物姿での制作です。

話はそれますが、私が小学生の時に広隆寺でみた仏像に圧倒された経験がありました。

それは、クオリティーの高さとか表情の豊かさ、迫力です。

その当時はすごいと感じていただけですが。

衣のなびいている表現、衣文線(衣のしわ)のリアリティー、仏像の肌に触れでば、人間の肌のように柔らかくへこむのではないだろうかと思えるような表現力など、とても人間技とは思えない技術に圧倒されていたのだと思います。

私はたまたま仏像に圧倒されたのですが、もしかしたら別の何か違うものでも、リアリティーや迫力を感じられるものがあれば、同じように感じていたのかもしれません。

仏像なら多くの仏師さんが沢山ネットに配信しているので仏像だけでなく、もっと多くの人に楽しんで見てもらえるような、そしてクオリティーの高いものを披露できたら面白いだろうなと思っていました。

それで初音ミクを作ってみようと思ったのですが、みんなのためとかっこ良い事を書きながら実際には私の自己満足の世界なのかもしれませんが。

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金剛界 56 金剛蔵菩薩尊像

 

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金剛蔵菩薩尊像(梵名:Vajragardha ヴァジュラグルバ)

この菩薩さまは金剛蔵菩薩(こんごうぞうぼさつ)です。

金剛蔵とは金剛の胎児あるいは、金剛を懐胎しているものの意味で、金剛は大智(仏の智慧)のことです。大智の子、あるいは大智を具えているとの意味でもあります。

金剛薩埵と同体とされ、また一百六臂金剛蔵王菩薩とも同体とされています。

金剛薩埵が大智の因(菩提を求める心)

金剛蔵菩薩は大智の果(菩提そのものとしての心)です。

合掌

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金剛界 65 金剛食天

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金剛食天(Vajramala ヴァジュラマーラ)

この尊像は金剛食天(こんごうじきてん)です。

頭が像で体が人身です。

右手を仰げて華鬘を持ち、左手は拳にして伏せて腰に当てます。

毘那耶迦の一類。外金剛部二十天の一尊像です。

五類天の中では、虚空天の中では、虚空行天の一。

金剛飲食天ともいいます。

また別の経典では、「南方の飲食天は別名を厳鬘大将といい、その形は天人のようであり、天冠の上に象頭を安置する、左手に索を執り、右手に華鬘を執る」といいます。

合掌

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金剛界 12 金剛宝菩薩尊像

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金剛宝菩薩尊像(梵名:Vajraratna ヴァジュララトナ)

この菩薩さまは、金剛宝菩薩(こんごうほうぼさつ)です。

右手は宝珠を持ち、左手を与願印にします。

『金剛頂経』によると、この尊が持つ宝珠は一切如来が衆生を灌頂する摩尼宝珠であるとされ、この灌頂により衆生は安楽や満足を享受できます。

『瑜祇経(ゆがきょう)』によると真如の境界から光が生み出され、その光が神々や人々に行きわたり、それぞれの願望を満たすとされますが、その願望の満足を宝珠で象徴しています。

与願の印をしているのは、菩提心を生じた後に、一切の衆生に諸々の施与する誓願を表します。

この与願印と宝珠で宝生如来の徳を展開することを表します。

合掌

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木彫の初音ミクを制作してみる 6 完成

 

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あともう少しです。

顔は目が難しいのは言うまでもありませんが、鼻、唇もそれ以上にもしかしたら難しいかもしれません。

初音ミクの場合、鼻は少し出ているだけなので、小鼻は表現していませんが、仏像などは鼻、小鼻、目と鼻の間の境目などは、何度彫刻しても難しく感じます。

おそらく、初音ミクの場合一番難しいのが唇ではないだろうかと思います。

アニメでは細くて小さな線で表現されています。

これを彫刻で表現するのは難しいだろうなと感じていました。

下唇をうっすらと表現することにしました。

 

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完成です。

結局これだけ、彫刻刀を使いました。

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後は、箱の表面を鉋で削り、真田紐を通して持ち運びもできるようになりました。

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最後になりましたが、クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之さんには大変感謝をいたしております。

初音ミクの著作権について販売目的以外の利用を自由にしてくださり、安心して彫進めることができました。

本当にありがとうございました。

そして初音ミクを通して木彫の面白さをみなさんと共有できたこと、私も大変励みになります。

 

木彫の初音ミクを制作してみる 5

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仕上げの一歩前の段階の状態です。

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手は顔の次に難しく、顔と手がうまく彫れると、見栄えがぐっと上がります。

逆に顔と手がいまいちだと、全体をどれだけ仕上げても、思っているような彫刻に近づくことができないぐらい重要な部分です。

手には抹茶椀を持たせています。

左手で抹茶椀の高台(底)を持ち、右手で添えています。

ここまで小さいと逆に難しいのですが、親指とその他の手で構成されていた手に4本の指を彫りだしていきますが、その前に鉛筆で指と指の間の溝を描きます。

シャープペンのほうが良いと思いますが、鉛筆も先を鋭利にすると描くことができます。

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それでは溝を彫りだしていきます。

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手が決まってきたら抹茶椀の淵を鉛筆で描き丸刀で浅く彫りだします。

 

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顔も少しずつ幅1.5mmの平刀で小刻みに仕上げていきます。

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香佛舎 木彫りの初音ミクのギャラリー

    木彫りの初音ミクの制作工程

 

 

木彫りの初音ミクを制作してみる 4

 

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顔を奥に彫りこみ目の位置も微妙に決めていきます。

この段階ではまだ目の位置がはっきりしていません。

全体的にまだ修正がきく範囲内で彫進めているのでボリュームを持たせたいところ、削るところを鉛筆を使って描きます。

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アニメの顔を彫刻するのは初めてなので試行錯誤しながらの状態です。

アニメの場合、はっきりとした色の区別で表情を表していますが、色を使わない彫刻の場合、非常に難しいと感じました。

鼻ほんの少し膨らんでいるだけで、唇もあるのかないのか、わかりにくいぐらい小さいので、できるだけ浅く彫ってみました。

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ここまで小さいものを彫ると、特に表情は鉛筆の線があることによって表情がわかりにくくなります。

浅く彫った後は、幅1.5mmほどの平刀で小刻みに表情を整えていきます。

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顔ばかり彫ると全体が見えなくなるので、その他の個所も気になった点を彫刻します。

この段階まで顔ができると、深追いしないほうが良いです。

一度、休息を入れましょう。

ここで、熱中しすぎて顔ばかり彫っていくと、やる気がある気持ちとは裏腹に当初の頭の中で思い描いた顔から遠ざかってきます。

 

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この段階で、前髪のボリュームがあるので、角度によっては顔が陰になって見えなかったり、陰で表情が変わってきたりします。

そのため前髪も浅くしていきます。

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着物のしわは、実際の着物のイメージ写真を見ながら彫刻すると良いと思います。

洋服とは違う雰囲気のしわなので、色々と参考にしてください。

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香佛舎 木彫りの初音ミクのギャラリー

    木彫りの初音ミクの制作工程