ー撮影雑感ー お地蔵さんの仏頭の制作行程を二本YouTubeにアップしました。

今回、初めてキャノンの7Dによる動画の撮影をしてみました。

試して良かったです。

思った以上に奇麗に撮れていて、撮影した私がびっくりしました。

以前、動画撮影のプロのカメラを見せていただいてキャノンの1D mark Xという一眼のデジカメで撮影されていました。

そのカメラの画質とは比べる事が出来ませんが、その姿を見た時にデジカメの動画で撮影してみようと思うきっかけになりました。

色々と試してみたり、やり方を少しずつ修正しながら進める事って何でもそうですが、大切な事だと思いました。

私の強みは、制作行程をかなり細かく細分化して制作と撮影を同時に出来る事だと思います。

プロの方が作られた方が奇麗に全体の流れももっと良くなるとは思います。

しかし、プロのカメラマンと彫刻の方が一つの作品が仕上がるまで、付きっきりでなければ完成させる事が出来ません。

カメラマンにも彫刻家にもプライドがあり、素晴らしい動画になる事は想像できます。

しかし私の動画はクオリティーは下がりますが、それで良いと思っています。

もっとクオリティーを高める事も時間をかければ出来ると思いますが、クオリティーの高い動画を作ろうと思えば、莫大な時間を修正に使い一本出来上がったら力を使い切るように思います。

そして肝心の彫刻が出来ないので、次からアップしようとは思わないと思います。

それだったら、自分の強みである細かく細分化して撮影ができるのを生かして些細な修正箇所は気にせずにどんどんとアップする方が、動画を見る方も沢山楽しめるのではないだろうかと思っています。

もちろん一本ぐらいは最初から最後までかなり時間をかけて撮影と編集をした映像美でお届けできたらと思います。

動画の数をこなしたおかげで、私の中でどうしたらもっと良くなるのかという想像はできるようになってきました。

今は手間をかけずに、はやくバックシートを張り、ライティングもさっと取り付け、カメラをいつでもスタンバイできる状態にすることに心がけてこれからもアップし続けたいと思います。

 

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伊藤組紐店の真田紐を使ったカメラのストラップ

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実は以前より試したいと思っていた事がありました。

それはカメラにストラップを取り付ける事です。

なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、私は香合佛でも使用している伊藤組紐店の真田紐を使いたいと思っていました。

組紐店で使用する紐は使えば使う程柔らかく滑らかな感触になります。

その感触が好きでどうしても組紐店の紐を使いたいので早速、組紐店へ直接カメラを持って組紐店で色を選んでみました。

真田紐の幅は2分(約6ミリ)、3分(約9ミリ)、4分(約12ミリ)と尺貫法が使われていますが、持っていったカメラは6ミリよりも若干小さかったので一番幅の狭い3分に決めました。

次に色を決めるのですが、最初に考えていた色のイメージがあったのですが、紐とカメラを合わせてみるとどうも相性があまり良くなさそうなので、無難な黒一色に使用かとおもっていました。

しかし、画像にもありますが、このカラフルな色目の紐が意外と合うのではないだろうかと思って少し冒険しますが、こちらの紐に決めました。

 

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穴に真田紐を通すのは思っていたとおり難しかったので、テープを先に付けて、テープの先を細くして穴を通す事にしました。

 

 

 

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テープの先は入ったのですが、紐のところまで入ると厚みがテープの分増しているのと、もともと丈夫な紐なのでなかなか入りませんでした。

穴がL字に曲がっているので、下の画像のように、紐を思いっきり差し込んで先の方は横に通るように細い糸を軽く引っ張りながら押し込んで何とか通す事が出来ました。

 

 

 

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かなりきつく入っているので結ばなくても問題なく固定されています。

 

 

 

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今回はとりあえず単純に結んでいますが、また他の方法が見つかったらその時まで上下の画像の用に利用しようとかんがえています。

 

 

 

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仏像の撮影をする写真家の目

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私たちがよく見かける仏像の写真集には、仏像がバランスよくトリミング(切り取る)されて美しくレイアウトされ、そして写真集という形で我々の目に触れるようになります。

その撮影している現場を覗いてみると写真からは想像できないような騒然とした撮影現場です。

しかし撮影をしている人が仏像と対峙し、畏敬の念を込めてシャッターを切る姿は雑然とした撮影現場の中であっても、ふと美しいなと感じます。

上の画像は人よりも大きな千手観音菩薩立像です。

下の写真は掌で軽く握ったら隠れるぐらいの小さな仏像です。

どちらの仏像もそれぞれに魅力を感じます。

仏像の写真で思い出すのが土門拳の仏像写真集です。

土門拳は一体の仏像を撮影するのに3日もかけるような、とても繊細な撮影作業をされる方です。

立体的な仏像は撮影するカメラの角度により顔の印象ががらりと変わります。

別の仏像ではないかと思うぐらい、角度によって違った印象になります。

どの角度でどの位置からどの距離で、光の向きはどの方向から照射するのが良いのか、仏像が美しくそして厳かな雰囲気に見える最もバランスのよい位置に立って撮影されているように感じます。

ただカメラを仏像に向けたら撮影できるというものでもなく、撮影者によってわずかに変わる微妙な光の加減や角度で撮影された表情は、どれも畏敬の念が入っているように感じます。

合掌

 

 

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写真を撮る フィルムカメラ(NIKON FE)からデジタルカメラ(EOS 7D / X20 / P330)へ

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20年程前、私が仏像彫刻を始めた頃、フィルムカメラで撮影するのが仏像の姿を画像に残す唯一の手軽な方法でした。

当時はまさか20年後にデジタルカメラが主流になっているとは夢にも思っていなかった。

フィルムカメラが主流だった頃、私はニコンのフイルム一眼レフカメラを二台所有していました。

仏像の記録や資料として貴重な彫刻などを写真として保存しておくためなので、けっしてプロやアマチュアのようなカメラに対するマニアックな知識とか、写真自体をシビアに追求するのではなく、そのような知識も持ち合わせていませんでしたが、あくまでも後でどのような形だったかを確認するための道具として考えていました。

しかし、私はクラシカルな雰囲気が好きだったので、手で操作できて写真を撮影している実感がわくマニュアルクラシックカメラを好んで使っていました。

フィルムカメラは、デジタルと違い、たとえばISO100のフィルムをよく使っていましたが、そのフィルムをカメラに入れてしまえば、途中でISO400に変えたいと思っても使い切るまではフイルムを交換する事が出来ません。

白黒フィルムも同様で途中でカラーフイルムに変更する事も出来ません。

 

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(向って左側上下がフイルムカメラ、右側上下がデジタルカメラ)

そのために最低二台カメラがあると、途中違うフィルムが使いたいときも、もう一台のカメラを使って撮影できます。

その当時は、実用として必要だからフィルムカメラを二台使っていましたが、今ではフィルムカメラで撮影するのが、道楽だと思われるようになってきている時代です。

フィルムカメラは、フィルムを購入して撮影したあとは現像に出して、出来上がるまで、思っていたように撮影されているのかどうかわからない緊張感がありました。

お金と時間がかかります。

それがゆえに一枚一枚の写真を丁寧に撮影しようとも思えたのだと思います。

 

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デジタルカメラの解像度がまだフィルムに追いついていない時は色合いに歴然とした違いがでてきていたので、やはりフィルムには勝てないのではないだろうかとも思われていました。

今では一般人が撮影する範囲においては充分すぎる性能のカメラがほとんどです。

しかし、いつの時代でも物には懐古主義があるようです。

実はフィルムカメラの雰囲気をもったフォルムでデジタルカメラが出てこないだろうかとカメラの解像度が上がっていく過渡期にずっと思っていました。

 

 

 

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どんなに素晴らしい性能を持ったデジタルカメラでも私はそれよりも性能が劣っていてもクラシカルな雰囲気のカメラが欲しいと思っていました。

現在、私のブログにアップする画像データは撮影されたカメラの元データの8分の1から10分の1にまでサイズを落としてブログにアップしています。

仏像の制作行程が多くの人々に伝わるレベルの画質でと思っているので、写真家のようにシビアに写真自体と向き合っていないので気楽なのかもしれません

ですので、一部の(薄暗闇での撮影など)写真を除き、そこまで性能を追求しなくても3年程前のカメラでも私がアップする画像程度なら充分、伝わると思います。

あとは私の文章力が足りなかったり、撮影のアングルが違っていたりと私の問題だと思います。

 

 

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私が持っているデジタルカメラは合計4台あります。

三台のカメラを撮影しているカメラを含めてですが。

撮影しているカメラは、仏像の修理で汚れても良いように小回りのきく小さなコンパクトカメラです。

そして上の三台のデジタルカメラは、向って右からキャノンのEOS7Dです。

最近7D markⅡがでましたが、それが出てから中古で前の7Dを手に入れたのですが、解像度も性能も充分すぎるぐらいあります。

以前東京国立博物館内で撮影した時、コンパクトカメラで撮影をしました。

三脚もフラッシュも禁止なので手で撮影しなければならず、軽いコンパクトカメラだと、手ぶれを止めるのが大変でした。

そのときに重たい一眼レフをいつか手に入れてしっかりと手ぶれを押さえて撮影したいという気持ちがわき起こっていました。

カメラに詳しい人が聞いたら7Dではなくてフルサイズの6Dの方が良かったのではといわれるかもしれませんが、私は重量と値段の兼ね合いで7Dをえらびました。

 

 

 

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しかし重たい一眼レフを手軽にぱぱっと素早く撮影したいと思ったら結構大変です。

まずは鞄の中から取り出して、蓋を取ってズームを決めるという一連の作業がものすごく面倒くさくなります。

そんな時は、富士フイルムのX20を使います。

画質も申し分なく、またちょっとした外出時にも肩からぶら下げても違和感がなく持ち歩けるので大変気に入っています。

それにこのクラシカルな雰囲気も大変気に入っています。

そしてもう一台ニコンのコンパクトカメラP330です。

ポケットに何とか入る大きさで、さらに手軽に取りたいときに丁度よい大きさです。

小さいといっても写真も動画も申し分なく撮影できています。

 

 

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今までフィルムカメラが入っていたバッグです。

実は形見として私に譲っていただいたものですが、それを私がカメラバッグとして使っていました。

もう40年程まえのフェンディだと思います。

日本にフェンディーの鞄が入ってきてすぐの物だと聞きました。

私の使い方が悪くぼろぼろになっていますが、鞄自体がものすごく丈夫に出来ていて大変気に入って使っています。

実は椿油をたまに塗っています。

良いのか悪いのかわかりませんが、つやが戻ってきます。

フィルムカメラからデジタルのカメラに中身は変わりますが、鞄だけは変わらずに引き続き、使えなくなるまで使ってみたいと思います。

 

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高山彦九郎像

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石碑の書き下ろし

高山彦九郎・皇居望拝之像

江戸時代、ここ三条大橋は東海道五十三次起終点にあたり往時の都の出入口であった。

今ここにある銅像は、高山彦九郎正之(1747年〜1793年)の姿を写したものである。

高山彦九郎は、群馬県の出身である、十八歳の時以来、前後5回上京したが、京都に出入りする折には、この銅像の姿のように、京都御所に向って拝礼した。

その姿は

大御門その方向きて橋の上に頂根突きけむ真心たると

橘曙覧

と和歌に詠まれた。

明治維新を成就した勤皇の志士達は、彦九郎を心の鑑と仰いだといわれる。

後、明治の中頃サノサ節には、

人は武士

気概は高山彦九郎

京の三条橋の上遥かに皇居を伏し拝み落つる涙は鴨の水アサノサ

と謡いつがれた。

 

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スカルプチャー(肖像彫刻)さらに豊富な写真で掲載しています。

お寺と風景と彫像 動画集 毘沙門堂 大文字山 哲学の道 東寺

一本の彫刻刀で彫る、お地蔵さんのお顔の制作場面の動画を制作しました。

今回の彫刻は昨日YouTubeに投稿したお顔の彫刻とは別の木で同じ形のお地蔵さんのお顔を制作している場面を二画面同時撮影して流し取りをしました。

さすがに仕上げまで全部撮影すると2時間ぐらいかかってしまうので、仕上げの一歩手前までの50分弱まで撮影して作業を終えました。

仕上げる作業は延々と小刻みに小刀を動かすのが続くだけですので、見ていてもあまり面白くないと思います。

次回は荒彫りの一刀彫を撮影してみます。

 

SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

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前回はSONYのアクションカムが入るところまで作業をしました。

今回は外観を彫刻していきます。

設計図なしで整えているので制作途中での形状の変更を繰り返しながら進めていきます。

 

 

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ここで一度、アクションカムを入れてみて全体の雰囲気を確認してみます。

するとレンズの下にマイクがついているのですが、マイクが木の骨組みで壁になっていました。

その壁になったところを斜めに彫って音を拾いやすくしていきます。

 

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土台の部分が急に角度がついていて見た目にも少し違和感を感じてきたので削り落としてまっすぐにします。

 

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ここで少し固定が不十分なので板を貼付けます。

 

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板に貼付けた接着剤が固まったら、まず最初にカメラがセットできるように彫りすすめます。

 

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貼付けた板に一体感がでるように丸みをつけてみました。

 

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これで一応使えるようには完成しましたが、仕上げではありません。

最終的には漆で黒くして奇麗に仕上げたいのですが、しばらくはその時間が取れそうにもないので、まずは一度車で使ってみて改善点があるのかどうか確認してから仕上げにかかりたいと思います。

 

 

 

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前編                    後編 漆塗り

1  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

2  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

3 SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる)

4  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる 2 )

5  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 完成 (拭き漆で塗り重ねる 3)

SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

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1  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

2  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

3 SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる)

4  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる 2 )

5  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 完成 (拭き漆で塗り重ねる 3)

私は車を持っていませんが、たまにレンタカーを運転します。

最近では車載カメラを、よく大型電気店で見る機会がふえました。

それだけ高性能小型カメラが手軽に持てる世の中になってきたのだと思います。

私はたまにしか乗らないので改めて車載カメラ用として手に入れるには抵抗がありましたが、彫刻の制作行程などを

撮影するために持っていたアクションカムが使えるのではないだろうかと思って早速そのまま使ってみました。

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しかし、一つ問題があってバッテリーが二時間しか持ちません。

せめて5時間ぐらいは連続で撮影できたらと考えているましたが、それでモバイルバッテリーを接続して給電しながら撮影できるようにしたいと考えて今回、桧の木を使って 給電しながらの撮影が出来るように骨組みを作ってみました。

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まずは木とアクションカムを当てがいながら全体のバランスと隙間の位置を想像しながら彫りだしていきます。

 

 

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仕上げの事は考えず、とにかく入る事を優先させます。

 

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ドリルを使っていくつか穴をあけましたが、厚みが薄いのでこの程度の穴で十分です。

後は彫刻刀で削り穴を少しずつ開けていきます。

 

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入りました。

 

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レンズの真下に音を拾うマイクがあります。

それで表面の穴を広げて音を拾いやすいようにします。

 

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外側を攻めていきます

 

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モバイルバッテリーとアクティブカムをつなぐための穴を下からあけていきます。

 

 

 

 

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セット完了

 

 

 

 

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電源もちゃんと入りました。

 

 

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次回は仕上げていきます。

 

中編へ続く