この白玉の水鳥は後ろを向いて顔を体にくっつけている姿をしていて首の下に隙間が空いています。
この隙間は最後まで彫らずにきっちりと形が整ってから隙間を空けていきます。
羽の下線を描いていくと、厚みを残すところと、彫りだす箇所が明確になってきて、画像では表現しきれない微妙なオウトツがよくわかるようになります。
すると迷いがなく彫り進む事ができます。
最後に首の隙間を貫通させて仕上げにかかります。
今回は彫刻刀のみの仕上げで完成とします。
紙ヤスリなどを使って、表面をつるっとさせる仕上げ方もありますが、彫刻刀のみで仕上げます。
彫刻刀での仕上げだと削り後が若干残って木彫らしい仕上げになります。
香佛舎で制作行程をまとめました。