この砥石桶と台は譲り受けた物です。
桶の形は楕円形をしています。
この楕円の長い場所に砥石台を載せてその上に砥石を載せて下のように研ぎます。
非常に長く使われていたのですが、素晴らしい事に水を入れても漏れることもありません。
試しに研いでみました。
研いでみると台が少しがたつくところがありましたので、この台だけを新しく作り直す事にしました。
まずは材料を揃えます。
檜材を3枚用意しました。
天板の板1枚と足を2枚少し大きめの物を使います。
微調整は彫刻刀を使って仕上げるので、少し大きめに鉛筆で目安線を描きます。
カットしただけではまだまだ大きいです。
下の画像のように彫刻刀で斜めにカットして、桶に入る幅を微調整しながら少しずつ下げていきます。
上の画像はまだ入りきれていませんがこのぐらいになって初めて慎重に作業を進めて桶の高さと同じになるようにします。
上の画像は板の幅に合わせて足の幅を揃えています。
下の画像は仮にセットしてみました。
足は上から見ると長方形なので桶の丸みに合わせて削り合わせています。
あるていど彫刻刀で削れたら、豆鉋で仕上げます。
これで足は桶のアールにあいました。
次に足と天板をくっつけます。
まずは足が当たる箇所を鉛筆で線を引き、天板と桶の高さが合うよう鉛筆の線を基準にして段差を作ります。
鋸をいれたら横から彫刻刀で木目に沿って割るように削り落とします。
桶と台をセットしてみました。
高さがフラットになったら今度は足と天板を固定するためにまずは穴をあけて丸ダボを入れます。
丸ダボを入れる位置に鉛筆で印を付けて、まずは錐を使って穴を小さくあけます。
次に小さくあいた穴にドリルを使って穴をあけます。
天板の穴があいたら、きっちりと固定してまずは片方の穴を天板から足にかけて深くまでドリルを入れます。
そして、一つ穴があいたら丸ダボを一本入れて固定しもう一つの穴をあけます。
穴があいたら同じように丸ダボを入れ、計四本同じ作業を繰り返します。
麦と漆を使って練った漆接着材を作り、漆で接着します。
接着できました。
桶の中に入れて固まるのをしばらく待ちます。