短くなった墨を磨るれるようにしてみました。

mijikaisumi-1

上の画像の左上から

長さ6.5cm  幅3cm   厚み4mm

長さ6cm   幅 3cm   厚み2mm

長さ6.2cm  幅2.6cm   厚み2mm

 

日常的に墨を磨って字を書く機会がある人は非常に少ないと思います。

墨汁は使ったことがあるけど磨ったことがないという人もいるかと思います。

今からご紹介するのは、私が作った短くなった墨を磨るための補助的な板です。

墨は磨り続けると短くなってきます。

短くなった時に墨をするのは難しくなりますが、その時に使う墨を挟み込む板というのも販売していますが、今回はそれよりもさらにシンプルに極限まで厚みを減らして手になじむように制作してみました。

mijikaisumi-2

 

mijikaisumi-5

墨が圧着するところは三種類作ってみました。

まずは内側に段をつけて墨を挟み実際に墨を磨った時に奥に入り込まないようにしています。

 

 

 

mijikaisumi-6

次に内側を斜めに削り落としています。

 

 

mijikaisumi-7 mijikaisumi-8

こちらは反対に外側を斜めに削り落としています。

そして、ゴムが引っかかるところに溝を彫ってみました。

 

mijikaisumi-3

ゴムで引っかけたところに溝を薄く彫り込んでおくとずれませんが、溝がなくても問題ありませんでした。

 

mijikaisumi-4

試し磨りです。

墨の用途にあわせて、使い分けていきます。

次へ

 

ペナントナイフ

penanto-1

この前、刃物屋の源久さんでナイフの事を色々とお尋ねしていたのですが、その時にペナントナイフをご紹介していただきました。

このナイフはとても薄く持ち運びにはかなり便利です。

店主さんは昔から愛用していてちょっとした封を切ったり、鉛筆を削ったりと、日常生活には欠かせない道具のようです。

値段もかなりお手頃です。

現在60歳以上の方はとても懐かしいナイフだと思われるようで、私はこのナイフ始めて見ました。

お店には何度も通っているので目には触れていたのかもしれませんが、その時まではカスタムナイフをちゃんと見ていなかったので、店主さんもあまり進めなかったのだと思います。

しかしとても使いやすそうなのは見た感じでも伝わってきます。

 

 

 

 

 

penanto-2 penanto-3 penanto-4

鞘の中は刃先の方が程細くなってます。

 

 

penanto-5 penanto-6

 

きっちりとナイフを差し込んだらしっかりと鞘が固定されています。

今では販売しているところも限られているようでなかなかお目にかかる事も少ないようですが、日常生活で使用するのにはかなり重宝しそうです。

わらじ造りとビノンド教会の動画をYouTubeにアップしました。

わらじ作り

ブログ造佛記の記事を英訳してくださっている征太郎さんの好意により、わらじをプレゼントしていただきました。

わらじを作っている所も同時に撮影していただき、ブログに使ってくださいとの好意に甘えて早速ブログと動画にしてみました。

本当にありがとうございます。

 

ビノンド教会

詳細はスカルプチャーに記載しています。

スカルプチャー ビノンド教会

 

 

伊藤組紐店の真田紐を使ったカメラのストラップ

kamerasutorappu-1

 

実は以前より試したいと思っていた事がありました。

それはカメラにストラップを取り付ける事です。

なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、私は香合佛でも使用している伊藤組紐店の真田紐を使いたいと思っていました。

組紐店で使用する紐は使えば使う程柔らかく滑らかな感触になります。

その感触が好きでどうしても組紐店の紐を使いたいので早速、組紐店へ直接カメラを持って組紐店で色を選んでみました。

真田紐の幅は2分(約6ミリ)、3分(約9ミリ)、4分(約12ミリ)と尺貫法が使われていますが、持っていったカメラは6ミリよりも若干小さかったので一番幅の狭い3分に決めました。

次に色を決めるのですが、最初に考えていた色のイメージがあったのですが、紐とカメラを合わせてみるとどうも相性があまり良くなさそうなので、無難な黒一色に使用かとおもっていました。

しかし、画像にもありますが、このカラフルな色目の紐が意外と合うのではないだろうかと思って少し冒険しますが、こちらの紐に決めました。

 

kamerasutorappu-2

穴に真田紐を通すのは思っていたとおり難しかったので、テープを先に付けて、テープの先を細くして穴を通す事にしました。

 

 

 

kamerasutorappu-3 kamerasutorappu-4 kamerasutorappu-5

テープの先は入ったのですが、紐のところまで入ると厚みがテープの分増しているのと、もともと丈夫な紐なのでなかなか入りませんでした。

穴がL字に曲がっているので、下の画像のように、紐を思いっきり差し込んで先の方は横に通るように細い糸を軽く引っ張りながら押し込んで何とか通す事が出来ました。

 

 

 

kamerasutorappu-6

kamerasutorappu-7

かなりきつく入っているので結ばなくても問題なく固定されています。

 

 

 

kamerasutorappu-8

今回はとりあえず単純に結んでいますが、また他の方法が見つかったらその時まで上下の画像の用に利用しようとかんがえています。

 

 

 

kamerasutorappu-9

愛しい作務衣1 ー作務衣の質感とブランドー

ちまたにはSafari ( サファリ) VOGUE(ヴォーグ)Begin(ビギン)世田谷ベース、他にも沢山のお洒落を楽しむためのファッション誌が数多く用意されていて、多くの人達の目を楽しませたり、ファッション誌で紹介されていた服や物などを手に入れるとモデルさんのように自分をかっこ良く見せてくれるのではないだろうかと胸をわくわくしながら手に取る人もいるのではないでしょうか。

私もその一人です。(笑)

世の中にはどれだけの種類のファッション誌があるのかわからないですが、種類が豊富にあるという事は、自分をかっこ良くまた美しく上品に見せたいという気持ちの現れではないでしょうか。

私が手に入れたの事のあるファッションに関する本は、クラシコ・イタリアを日本に最初に紹介した落合正勝さんの本があります。

常にオーダーメイドのクラシックなスーツを着こなし、靴、シャツ、や装飾品の腕時計に関しても詳細に紹介されいて、また経験に基づいた自身のファッション哲学も豊富にご紹介されていました。

私自身はフルオーダーした事が無いにも関わらず、スーツの素晴らしさを楽しく読ませていただいた覚えがあります。

ところが、洋服やスーツはアメカジから高級スーツまで多岐にわたり様々な雑誌でご紹介されているにもかかわらず、作務衣や甚平をかっこ良く着こなす本があるにはあるのですが、多岐にわたることがなく、着こなし方の紹介だけで終わってしまっているのはもったいないようにも感じていました。

そこで、御見せするのには少し抵抗があったのですが、私の作務衣の使い方などをご紹介できたらと思います。

 

samue-4

普段着として家で着ている作務衣です。

主に3種類の作務衣を着用しています。

上の写真で一番手前が麻と綿が混入した深緑の夏に着用する作務衣です。

真ん中の藍色は少し厚手の作務衣で、夏以外に着用します。

一番奥の作務衣がグレーの作務衣で綿100%の作務衣です。

 

 

 

samue-5

三種類の作務衣を並べた質感です。

 

 

samue-6

作務衣や着物の魅力は何と言っても質感や繊維の編み方が大切だと思います。

上は、深緑の作務衣です。 メーカーが 和装三昧たち花 です

 

下が、藍色の作務衣です。

 

 

samue-7

笹倉玄照堂さんは好きなブランドの一つです。

着れば着る程、色が落ち着いてきて愛着がますます出てきます。

 

 

 

samue-8

上の作務衣は繊維の編み方がとてもおもしろくて近づいてみないとわからないのですが、遠目で見るとグレー一色に見えます。

こちらも、和装三昧たち花です。

下の作務衣は、主に普段の作業用に使用します。

この作務衣は3つ同じ物があります。

samue-9

作務衣を手に入れたいとお考えの方、また和服を着こなしたいけど難しそうと思っている方、また夏に向けて今年は浴衣に挑戦したいとお考えのかた、などなど様々な人がいらっしゃると思います。

そのような皆さんに作務衣という選択を最初にされてはいかがではないだろうかと思います。

作務衣は元々禅のお坊さんが作業をするのに使用していたので、とても動きやすくて家で着たり、コンビニまで買い物にいったりと着だしたら、利用する期間が浴衣や着物よりも長くなると思います。

しかし最初の作務衣選びに失敗するとのちのちに作務衣というのはださいものだという印象だけが残ります。

残念ながら上下で2000円3000円ぐらいの作務衣だと私は作業する上では大変重宝していますが、ファッションのひとつとして考えているのであれば上下で1万円以上するものでないと難しいように思います。

それはなぜかというと、質感が全然違うからです。

それと作務衣は少し大きめに出来ています。

私はSサイズがちょうど良いのですが、Mでもちょうど良い作務衣もあります。

作務衣はもともとゆったりと着用する物ですが、上手に着こなせば問題が無いのですが、オーバーサイズに見える可能性があります。

値段が安いとどうしても自分のサイズよりも大きく無難にできていますので、サイズがぴったりで細身に着る事ができません。

それと好きな質感だと感じたとしても、着る人に合う色というのがあります。

そういうときはかならずお店で試着した方が良いです。

サイズが合っているかというのはとても重要です。

そして好きな質感だと、毎日が楽しくすごせますし急なお客さんが着ても慌てる事無くその作務衣で御迎えする事も出来ます。

なんといっても動きやすいです。

samue-2

作務衣に合う履物は、下駄もや雪駄やサンダルなんかも合うと思いますが私が履いているのはワラジです。

ワラジも良いワラジや今にもほどけそうな安っぽいワラジなど沢山あります。

やはりこんな些細なところでも丈夫で使えば使う程馴染んでくるようなものを一足あると大変長く愛用する事が出来ます。

私が履いているのはフィリピンで活躍するマイクさんという日本人の方がつくられました。

実はセイタロウさんからプレゼントとしていただいたのですが、暖かくなってきたの最近よく外出時に使用しています。

サイズもぴったりでとても丈夫に編み込んであるので長く使い込んで自分のワラジに育てて行けたらと思います。

 

samue-1

 

samue-10

そして作務衣はやはり作業にピッタリです。

 

私が面白いとおもった作務衣のウェブサイトのリンクを貼付けておきます。

鎌倉作務衣堂

 

次へ

刃物は1年以上寝かせると切れ味が良くなる。 刀と実用刃物の違い

katana-1

このブログタイトルの刃物を一年間寝かせるということはどういう事かということですが、実はちゃんと科学的に実証されている訳ではないので各個人それぞれの判断におまかせいたします。

見せる刃物としての刀剣と彫刻刀や大工道具そして包丁などの実用的な刃物では刃物を作る上で目的が違ってきます。

戦国時代のように人を殺傷することを追求した刀だと話は違ってくるのかもしれませんが、たとえ鑑賞するための刀であっても刃が付いていると大変魅力的に見えます。

良いのか悪いのか別にして実際に刀を見てみると古い物であれ新しく作られた刀であっても、刃先の鋭利さに一瞬、死を連想します。

そして自分自身の心が磨ぎ済まされるような、なんともいえない緊張感に包まれます。

小さな、彫刻刀や大工道具でも殺傷能力はそこそこあるのだと思います。
しかし刀剣ほどの緊張感に包まれる事はありません。

刃先の鋭利な切れ味だけをいえばわずかな差だとおもいますが、彫刻刀や大工道具のように木を刻む道具の方が切れ味は良いのだと思います。

しかし彫刻刀や大工道具には死をイメージする事はなかなか難しいと思います。

私たちの中には木を削るというイメージが既に定着しているのだと思いますが、道具が醸し出す雰囲気もあるのだと思います。

実生活において死を意識する事はあまりないと思いますが、祖父母との死別など身近な人との別れの時に意識をすることがあります。

そして刀にも死を意識させられます。

もちろん刃先の鋭利さや波紋の美しさに目を奪われるのですが、それと同時に死を連想します。

自分は死について何を恐れているのか、孤独に対する寂しさなのか等々様々な事を考えさせられます。

それは自分が今この瞬間死んでも後悔しない人生だったのか、まだやり残した事があるのか明確に目を見開かせるという道具としてはとても優れているのかもしれません。

世の中には人を切りたくなる名刀があるといわれるぐらい人の心を麻痺させる力を持つ刀があります。

鎌倉時代にそのような名刀が多いというのは、当時の鍛冶職人が、殺傷能力の高い刀を注文主の武士の依頼に応えるべく何度も何度も改良に改良を重ねて刀の形を完成させたのではないだろうかと思われます。

幸いにも現在では鑑賞するための道具として刀が作られています。

 

今からお話するのは、二張の和傘(以前ブログでご紹介しました。リンクを張っておきますのご主人が若い頃に鍛冶職人さんから聞いた話なので終戦間近か戦後の話だと思います。

dogu-1

ある大変変わり者の刀鍛冶職人さんがいました。

その鍛冶職人さんは生活のため、大工道具や包丁などをつくる鍛冶屋さんに転向しました。

周りから元々変わり者だといわれていたために、相談する相手もなく突然転向されたそうですが

刀剣を作っていたという経験から、大工道具や料理人が使う包丁などは刀を作る技術を生かして作りあげました。

そして販売する事になりました。

販売すると思っていた以上に大変良く売れたそうです。

しかし、しばらく日数が経過すると刃物の返品が頻繁におこるようになりました。

当の本人にはどうしてこのような自体になったのかわからなかったのですが、刃先の切れ味が悪いということが原因のようです。

当時の日本人は刃物を砥ぐことは日常生活の一部なので、購入した本人の砥ぎの腕が悪いということでもないようで実際に道具それ自体に切れ味を持続させる力がなかったのだと思います。

元々変わり者で通っていたので頭を下げて、他の鍛冶職人さんに理由を訪ねる事が出来なかったのですが、返品が続く中、やむを得ず二張の和傘のご主人さんの知り合いの鍛冶職人さんにその理由を聞きに頭を下げて訪ねる事になりました。

そして返ってきた答えが、「作りたての刃物を販売するからこのような事になるんだよ」とそしてこの記事のタイトルの通り、「刃物は一年以上寝さなければならない」
と答えが返ってきました。

ではなぜ一年以上寝かせなければいけないのかという理由については、よくわからないのですが、経験的に作り立ての刃物が切れない事は昔から伝統的に伝わっていたようです。

このお話はここまでにしておきますが、今現在においては、どこの刃物屋さんでもちゃんと切れる刃物を置いているところばかりなので特に上記の事を意識する事はないと思います。
逆に作り立ての刃物を手に入れる事の方が非常に難しいと思いますので、参考程度に読んでいただければと思います。

katana-2

filcoのキーボードに使う木製レストとLogicool MX Masterのマウスパッドを作る

ki-bo-do-1

5月の連休にfilcoのキーボードとマウス(Logicool MX Master)を手に入れました。

一週間しか経過していませんが、大変使いやすいキーボードとマウスです。

タイピングするときの指ががボタンを一つ一つ認識する感覚がとてもはっきりとしているのでちょっとしたタイピングミスも減少しているようにも感じます。

またマウスも手の形にちょうどフィットして何時間操作してもストレスが少ないように感じます。

そんな使いやすいキーボードですが、少し贅沢をいうと、タイプする位置が高いのでその分、手に下に1センチ程の台が必要だと感じて木製レストが必要だと思うようになりました。

実はFilcoのキーボードは、最初にFilcoの木製のレストを発見したのがこのキーボードを手に入れるきっかけでした。

そのようなこともあってもともと作ってみたと手に入れた時から思っていました。

連休からちょうど一週間使っていたので、どんな形にしたいのかも使っているうちに漠然とイメージもできてきたので早速作り始めてみたいと思います。

まずは型紙を用意して、キーボードの角に合わせて紙をはさみで切ります。

 

ki-bo-do-2

まずは一度おおざっぱに鋏で型紙を整形します。

そして微調整をしながら所定の位置に型紙とキーボードをを合わせていきます。

ki-bo-do-3

ki-bo-do-4

手を置いてみて確認しながらさらに型紙を微調整します。

ki-bo-do-5

型紙ができたら今度は1センチ強の厚みの木を用意して、型紙のように木を切断します。

ki-bo-do-6

ki-bo-do-7

さらに丸みをつける場所に鉛筆で線を描きこみその通りにまずはのこぎりで斜め切断したら彫刻刀で 丸いラインをきっちりと合わせていきます。

ki-bo-do-8 ki-bo-do-9 ki-bo-do-10

いよいよ浅丸の鑿を使って手前を薄くなるように荒彫りします。

 

ki-bo-do-11

ki-bo-do-12

ki-bo-do-13

ki-bo-do-14

大雑把に鑿を使って斜めに削り落としたら手を置いて使い心地を確かめます。

 

ki-bo-do-15

まずは右手を置く木製レストを大雑把にさらに鑿で削り、だいたい形ができたら、反対側の左手を置くレストも手を置きながら同じように斜めに鑿でけずります。

ki-bo-do-17 ki-bo-do-18

鉋の底が丸くなっています。

このレストの真ん中は手にフィットするよう若干へこませています。

なのでこのようなそこが丸い鉋を使うとへこませるのが楽になります。

 

ki-bo-do-19 ki-bo-do-20

作っていると右上の鉛筆で線を描いたフォルムにしたいと思うようになりました。

 

ki-bo-do-21 ki-bo-do-22

さらに右上の角を丸めて、全体的に彫刻刀や鉋を使って細かく仕上げます。

ki-bo-do-23 ki-bo-do-24

最初は大雑把に削りどんどんと仕上がるにつれ細かく彫刻刀や鉋を動かします。

 

 

 

ki-bo-do-25

サンドペーパーを使って仕上げる前の状態です。

真ん中は若干へこませています。

 

ki-bo-do-27

キーボードの木製レストをペーパーで仕上げる前に大変使いやすいマウス(Logicool MX Master)のパッドを作ります。

このマウスだから作ってみたいと思わせる大変高級感のあるマウスです。

マウスパッドは厚みを薄くして鉋をあてています。

 

ki-bo-do-28

ki-bo-do-29

ki-bo-do-30

さらに角を丸くしながら、全体をサンドペーパーで仕上げます。

 

 

ki-bo-do-31

 

 

ki-bo-do-32

 

 

 

ki-bo-do-33

 

 

 

ki-bo-do-36

最後に椿油を塗りますが、その前に一度パソコンを使ってみたいと思います。

ki-bo-do-37

離してみたりしてさまざまなシチュエーションで試し打ちします。

ki-bo-do-38

 

マウスパッドの厚みも使いながら確認します。

 

ki-bo-do-39

ki-bo-do-40

サンドペーパーで全体を滑らかにできたら椿油を全体に塗り込みます。

 

ki-bo-do-42

ki-bo-do-43

ki-bo-do-44

キーボードのレストも椿油を全体に塗り込めたらマウスパッドも含め一応完成とします。

一応というのは、おそらく使っていくうちにさらに微調整をしたくなってくると思います。

今は一番ベストだと思って作りましたが、今後微調整がしたくなったらその時はさらに削り込んでいくと思います。

その時はブログの更新とともにキーボードレストやマウスパッドも一緒に成長していくのではないかと想像します。

 

ki-bo-do-45

ki-bo-do-46

彫刻刀の柄が折れる

tyoukokuoreru-1

印刀の彫刻刀を力を入れて立て込みを入れている最中に柄が折れて中の印刀の刃が取れてしまいました。

この印刀も10年以上は使ってる彫刻刀で、刀身もかなり短くなっています。

それで今回、刀身が短くなった彫刻刀に穴をあけて、糸を巻いて頑丈にしてみようと思います。

 

 

 

 

tyoukokuoreru-2 tyoukokuoreru-3

まずは最初に、糸を巻く位置を確認してから穴をあける位置を決めたら、細い穴をきりで穴をあけます。

おして

 

 

 

 

tyoukokuoreru-5

次に金工用ドリルで穴をあけます。

 

 

tyoukokuoreru-6 tyoukokuoreru-7

ドリルで穴をあけるときは下に厚めの木を置いて、貫通しても机に穴があかないようにするのと、力がかなり加わるのでしっかりと固定してぶれないように安全にドリルを使います。

 

 

 

tyoukokuoreru-8

 

上の彫刻刀が貫通している画像は確認のために横に向けているだけです。

tyoukokuoreru-4

両方とも穴があきました。

次に細い木の先を丸めて、穴に差し込みます。

そして、最初は少ししか入りませんが、細い丸ダボが入らないきゅっと締まった跡がつきます。

その跡を、少しずつ削りながら差し込んで、貫通させます。

 

 

 

 

tyoukokuoreru-9

貫通しました。

 

 

tyoukokuoreru-10

次に瞬間接着剤を入れて、しっかりと手で押さえます。

 

 

tyoukokuoreru-11 tyoukokuoreru-12

丸いダボには後で糸を巻くので接着剤を入れていません。

 

 

 

tyoukokuoreru-13

丸ダボを切って削りました。

 

 

 

tyoukokuoreru-14

糸を巻く溝をつくり、糸を巻き瞬間接着剤を差したら完成です。

 

 

 

 

tyoukokuoreru-15 tyoukokuoreru-16

 

参考 彫刻刀の小道具の柄の先に糸を巻いて強くする

 

ペンケースの紐を改良 ー 遠い国からの贈り物 ー

hikkiyougu-1

実は最近、お世話になっている人から紐を頂きました。

とても美しく丈夫な紐です。

実はこの紐を使ってやりたい事がありました。それを本日試してみました。

ペンケースと書いていますが、中に入っているのはペンではなく、以前改良した彫刻刀が入っています。

hikkiyougu-2  hikkiyougu-4

元々付いていた紐は、彫刻刀を取りだすのに紐先を引っ張りだすと簡単に出てきます。

hikkiyougu-5 hikkiyougu-6

これから使う彫刻刀を取り出したら、こんな風にどこでも簡単に彫刻をする事が出来ます。

hikkiyougu-12 hikkiyougu-14

当初の状態がこんな雰囲気です。

とてもシンプルで気に入ってましたが、新たにとりつけた紐の方がアクセントとなってとてもよりいっそう、ペンケースが上品に仕上がりました。

実はこの紐フィリピンからやってきました。

私の事を良く知っている知人が、紐をお勧めしていたので間違いないと思っていましたが、思った通り素晴らしい紐でした。

本当にありがとうございます。

hikkiyougu-15

取り付け方は簡単です。

紐の先に小さな輪ができています。

そこに、ペンケースの紐を通して完成です。

hikkiyougu-16 hikkiyougu-17

hikkiyougu-3hikkiyougu-18

感謝

砥石が割れたら

この砥石は10年程まえになりますが、鍛冶屋さんで頂いた砥ぎ面が緩やかに丸くなっています。

はさみを砥ぐためにつかわれていました。

私はあまり使う機会が少なかったのですが、砥石の台を複数作る機会があったので一緒に台も作ることにました。

 

toisiwareru-1

 

砥石の溝を彫り、砥石が溝に入ったのですが、突然並行に砥石が半分に割れてしまいました。

ショックで漆で接着しようとも考えたのですが、両方とも使えないだろうかと思い下の段の砥石が平らにできるかどうか、横から見て確認しました。

砥ぎ面を砥ぎだしても全面使えそうです。

二枚にしようと思いたちました。

 

toisiwareru-2

toisiwareru-3

(上が丸みのある砥ぎ面)

(下がこれから平らにする研ぎ面)

今後、平らにした砥ぎ面を利用する機会が多くなると思います。

台も少し薄いかなと思っていたので、今まで作っていた台を上の砥石で使う事にして、平らにする方の砥石の台を新たに作る事にしました。

 

toisiwareru-4

 

上の画像は平らにする方が木の溝に入っている最初の状態

下の画像は平らにする方を新たに厚みを増して台を作り直す状態。

 

toisiwareru-5

 

 

 

toisiwareru-6

 

toisiwareru-7

 

木が用意できたら、前々回の砥石台の制作行程と同じです。

下の画像は砥石の輪郭線に沿って木にたてこみを入れている所です。

 

toisiwareru-8

toisiwareru-9

 

たてこみに沿って丸刀を入れます。

toisiwareru-10

toisiwareru-12

toisiwareru-13

 

微調整をくりかえして砥石を溝に入れます。

toisiwareru-14

 

砥石の角を落として丸みを出します。

toisiwareru-15

 

砥石台の裏を作っています。

台が細いので丸刀で横から一気に入れます。

toisiwareru-16

toisiwareru-17

 

粗いタッチで形が出てきたら仕上げに入ります。

まずは表面を鉋がけしますが、彫刻刀で丁寧に仕上げてもどちらでもよいです。

使い勝手に問題はありません。

表面が仕上がってきたら角を面取りします。

toisiwareru-18

toisiwareru-19

 

 

toisiwareru-20

漆を塗る前の状態が出来あがりました。

 

toisiwareru-21

 

漆を塗り終わり数日経過して固まった状態です。

これからガタガタの面を平らにしてみます。

 

toisiwareru-22

toisiwareru-23

 

まずは、金剛砥石といって、一番粗い砥石を用意します。

これで水と力を加えてごしごしと砥ぐというよりは削りだすほうが表現としては正確かもしれません。

toisiwareru-24

toisiwareru-25

 

面が出てきたら、金剛砥石から荒砥石、中砥石、という順番で砥ぎ面を仕上げていきます。

toisiwareru-28

 

二つ出来上がりました。

割れたときは少し落ち込みましたが、割れた事で二つになって得した気分です。