仕上げない仏像の下図と仏像彫刻

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このページに掲載している画像は袈裟を着ていない如来の御姿です。

何年前に描いたのかわかりませんがブログをやり始める2年以上は前だったと思います。

4年近くのんびりと描いてようやくこの姿まできました。

袈裟を着せていないのは仏像の体つきを見るためです。

この仏像の絵とは別の絵を描いている時に、ふらっとこちらの仏像の絵を修正しながら仏像の姿を思い描きます。

真っ白な状態から描いた方が良いようにも思うかもしれませんが、仏像の御姿に気品や拝まれる対象としての雰囲気を持たせようと思うと、描くという作業よりも修正する作業の方が大きいように思っています。

今回、頬のラインの膨らみ目の雰囲気を少しずつ修正していました。

一から描くと描き終えた事に安堵してしまって冷静に見れない事があります。

つまり最後まで仕上げると力つきてしまうので、最後の修正が力不足になります。

一生懸命必死に仕上げるという方法ももちろんあります。

しかし仏さんらしいお姿を描こうと思うとなかなか難しいように感じます。

 

 

 

 

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絵と同様にここに三体の仏像があります。

4年前に彫り始めてまだ仕上がっていません。

彫りを修正したり、絵を描きながら仏像のお顔をどのように表現するのか仕上げようと思わずに、残しておきます。

新しく仏像の彫りを始める前に、未完成の仏像を少し修正してから新しい仏像を彫り始めると彫るところがよくわかるようになると思います。

私は仏像彫刻ですが、もし何か物事にぶつかって超えないといけない壁が出来たとしたら、途中で作業や研究や練習をストップして、頭を切り替えて、やるべき事から離れる勇気も必要なのかもしれません。

 

 

 

 

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