第一回院寿多茶会

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第一回院寿多茶会を3月27日(日)に無事に開催する運びとなりました。

御参加いただいたお客様また煎茶道宝山流の社中の皆様方、そしてお手前を披露していただいた@noriko003さん、ありがとうございました。

今回のお茶会はインスタグラムをされている方を中心に開催いたしました。

もちろんその友人知人なども参加していただき大変にぎやかなお茶会となりましたが、色々と不手際も多々あり御参加いただいたお客様にはご迷惑お掛けいたしまいたが、なんとか無事に終えたことホットいたしております。

今回は午後より三席ご用意させていただきました。

一席約一時間10名ずつのお席です。

天気の方も予報では雨が降るのではないだろうかと少し心配なところもありましたが、天候に恵まれ桜の開花と共に良い日取りとなった事、主催者共々ほっと胸をなでおろしています。

 

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無鄰菴の二階を午後12時から17時までのお部屋借りをさせていただきましたが、前後の時間一時間を準備と片付けの時間に充てていたので、この一時間はあっという間でした。

その間お客様には大変ご迷惑をおかけしたことと思います。

次回の参考にできたらと反省しております。

 

 

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準備を一気に済ませすぐに @noriko003 さんによる御煎茶のお手前を始めさせていただきました。

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準備が終わりすぐにお点前を開始したにもかかわらず普段の落ち着いたお手前に流石だと感心致しました。

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御煎茶を初めて飲まれる方はびっくりされるのではないかと思うぐらい、お茶はほんの少ししか入っていません。

喉の渇きを潤すものというよりは、御煎茶の深い風味を舌の上でゆっくりと味わうものなので仕方がないのですが、とはいっても物足りなく思われるお客さんおいらっしゃるかと思いますので、次はお抹茶を各お客様に点てていただきました。

最後に撮影やお話などをしながら一席目は終了いたしました。

 

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二席目は着物率が高く、御正客さんには奈良からお越しくだささいました茶筅師さんになっていただきました。instachakai-2-4

 

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限られた時間内、お客さんで入れ違う中、お客様には窮屈な思いをさせてしまったことと思います。

またお手前や受付など、時間内に様々な手順をこなしていただいた @noriko003 さん、ありがとうございました。

 

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茶筅師さんとの3ショット(^^)

 

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御茶の心得がある方もいらっしゃいました。

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この会で大変お世話になりました@noriko003さんの御煎茶の先生そして裏方で御煎茶を同時に入れていただいた社中のみなさん本当にありがとうございました。

 

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なんとか無事にお茶会が終了いたしましたが、インスタグラムというアプリを使ってここまで温かみのある方々にご参加いただいたこと、感謝でいっぱいです。

次回のお茶会は未定ですが、出来れば人数をもう少し絞って、時間をたっぷりと使って素晴らしいロケーションで、お気に入りのお茶道具でお茶をのみながらモノづくり体験などができたら最高だろうなと考えています。

ご参加していただいた皆様、温かく見守っていただいたインスタグラムユーザーの方々この度は本当にありがとうございました。

今回の最初のお茶会の案内も下記のリンク先に貼り付けておきますので、会の詳細を確認して頂けたらと思います。

第一回院寿多茶会ご案内先

 

 

 

 

 

 

 

 

無鄰菴とお庭

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私は無鄰菴の前の仁王門通りを20年近く平日はほぼ毎日通っているにもかかわらず、一度も入ったことがありませんでした。

今回、ここでお茶会をする計画もあり、その下見として、撮影も兼ねて行ってきました。

 

 

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無鄰菴の向かいには、朝粥が有名な瓢亭さんがあります。

 

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無鄰菴は日本に3軒あります。

京都、南禅寺近くの無鄰菴は第三の無鄰菴と言われ山縣有朋の別邸でした。

現在は1941年に寄贈されて京都市が管理しています。

その庭園は1951年(昭和26年)6月9日、国の名勝に指定されました。
数寄屋造りの母屋、藪内流燕庵写しの茶室、煉瓦造り二階建て洋館、および広い日本庭園からなります。

山縣有朋は明治25年ごろから準備を始め、1894年(明治27年)に造営に着手、明治29年完成いたしました。

洋館の設計は新家孝正で明治31年に竣工。

山縣が別邸無鄰菴をこの地に築いた背景には、東山山麓の南禅寺下河原一帯を別荘地として位置づけて発展させようとしていた当時の政財界の動きがあったようです。
無鄰菴は、その別荘・別邸群の先駆けともいえる存在となったようで無鄰菴に続くようにできた付近の別荘の作庭も、七代目植治がその多くを引き受けることとなりました。

 

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広い庭園は山縣が七代目植治(小川治兵衛)に作らせたものです。

東山を借景とし明るい芝生に琵琶湖疏水を引き込み浅い流れを配した池泉廻遊式庭園で、近代的日本庭園の先駆けとも言えるお庭です。

 

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藪内流燕庵写しの茶室

 

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藪内流燕庵写しの茶室

 

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洋館へと続く

 

京都博物館で京都墨彩画壇展とレオナルド・ダビンチと「アンギアーリの戦い」展を観に行きました。

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私のお茶の先生でもあり、日本画家のあき先生が京都文化博物館で墨彩画檀展に作品を出品しています。
デジタルの画像を通してではわからない、線の繊細さや柔らかい筆のタッチ、墨の濃淡の微妙なにじみ具合など実際には見ないと良さが伝わらないと思いますが、お花も生き生きと描かれていてとても上品雰囲気を醸し出していました。
あき先生は、普段の立ち居振る舞いや言葉使いがとても上品で、私はお茶だけでなく色々なことを学ばせてもらっているはずなのですが、なかなか普段の生活では生かされていなくていつも呆れられています。

 

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また同館内ではレオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い展」が開催中でした。
ダヴィンチの絵はとても好きなのですが、ダヴィンチの絵はおそらくないだろうと思っていてあまり興味が無かったのですが、よく見るとダヴィンチの素描が展示されているということを知って大変興味を持ちました。
私は完成していない下書きの絵や未完成の状態の木彫などは特に好きで、以前よりダヴィンチの素描は実物を見てみたいと思っていましたが偶然にも同じ館内でしかも素描は日本初公開ということもありたった2枚の実物のスケッチを見るためにチケットを購入し観に行きました。
本などの印刷物では何度も何度も同じものを見ていたのですが実物を目の当たりにすると、何気なく描いた線一本一本がとても生き生きとしていて本物を見た興奮と相まって素敵なひと時でした。

また文化博内で有喜屋という蕎麦屋さんや前田珈琲が同じ館内にあり、いろんなお店を転々と文化博内で1日ゆっくりと過ごすことができました。

 

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蝉丸神社と鰻で有名な逢坂山かねよでゆっくりと過ごしてきました。

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『小倉百人一首』で有名な蝉丸が詠んだ歌で逢坂の庵より往来の人を見て

「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも 逢坂の関」

というを和歌を詠まれたのが有名ですが(百人一首では 「行くも帰るも分かれては」 となっている)

その蝉丸ゆかりの神社に今回いってきました。

蝉丸は歌舞伎曲・芸能の祖神として崇められ、盲目の蝉丸が開眼する逸話にちなんで、眼病でお悩みの方々が参拝にいらっしゃるそうです。

私もパソコンのやり過ぎということもあり最近眼が疲れているのを実感していたので、霊験にあやかって参拝させていただきました。

本当に静かなところです。

京都市内は三連休で祇園祭が終わったといってもまだまだ沢山の人です。

しかし京都から地下鉄を使えば15分ほどで行く事ができます。

 

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蝉丸神社の近所には逢坂山かねよという鰻専門店があります。

こちらのお店では鰻もおいしいのですが、なんといってもお庭が楽しめます。

 

 

 

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お店に入るとすぐにお庭です。

席があくまでゆっくりと庭を散策していました。

台風が2日前まで接近していたのですが、その事を忘れてさせるぐらいの暑い日差しです。

 

 

 

 

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お庭が見える座敷は料理の味をさらに引き立ててくれます。

そして一時の旅館気分を味わえます。

 

 

 

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座敷から見たお庭の景色です。

 

 

 

 

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待ち時間含めて時間にして1時間30分ほど滞在していましたが、半日ゆっくりと過ごせたような気分です。

楽しいひとときでした。

 

 

 

色んな事を適当に手広く遊んで徐々に狭めていこう

日本人のDNAの中には元々物作りでも研究でもなんでも、一つの事をとことん追求していくような人が多くいらっしゃるように思います。

もちろん自分の好きな一つの事に追求してそれが仕事に結びつき生活の糧になるというのはすばらしい事でもあります。

しかし、なかなか一つの事を決めるのも難しいと思います。

不本意ながら勉強しても身に付かないし、何かを決めても長続きがしない。

私は仏像彫刻をやり始めて今に至るまで、20年程になりますが色んな葛藤がありました。

この道を選んだ自分がこの道でしんどくなったり、辛いと思っている事に対する罪悪感が出てきたり。

あまりにもこの道のレベルが高すぎて自分には向いていないのではないだろうかと思ったり。

しんどくなった時に逃げ出したくなる衝動に駆られたり。

もっと他に自分に向いたものがあるのではないだろうかと思い悩んだり。

仏像の姿やフォルムが自分の思っているような形に仕上がらない自分のセンスのなさを嘆いたり。

など仏像をやりたいと決めてからも、色々と葛藤がありました。

今ではあまりそのような葛藤は起らなくなってきましたが、というのも考え方が変わったから何だと思います。

どんな道でもしんどくなる事もあるし、辛くなる事もあります。

専門職になればなるほどマスターするのが難しいから当然の事で、難しい事なんだから、しんどくなるのは当たり前です。

今すぐマスターしようなんて思わずに、今の自分の技量で出来る範囲で少しずつ出来る事を広げていこうと思えるようになりました。

レベルが高すぎて自分には向いていないのではないだろうか。

と思っても、1000年に一人の天才仏師と比較するから当然のこと、到達したい目標は高くても、今すぐなろうと無茶な事は思わないようになりました。

逃げ出したいと思っても、そう思ってしまう感情は一過性のものが多いので、逃げるのではなく、しばらく離れてみようと思うようになりました。

他に自分に向いたものがあるのではないだろうかと思っても、別のジャンルに手を伸ばして少しやってみて体験してみようと思うようになりました。

無駄な時間を他の事に使いたくないという気持ちが自分の心をますます焦らせる事にもつながったりします。

焦りは何も生み出しません、焦るぐらいなら一日で出来る事を3日かけてするようにして、常に心に余裕を持たせた方が結果として早い場合もあります。

仏像の姿やフォルムが美しく表現できないと嘆いても

技術や経験だけではマスターできない美的センスを身につける事も物を作りだす人には大切な要素だと思います。

それには、私生活のなかにこそ美しいものを取り入れて常に自分のために楽しむ余裕が必要だと思うようになりました。

一時の感情に振り回されずもっと気軽にもっと楽しくマスターするほうが有意義に今この瞬間を楽しめようにも思います。

楽しんでいる姿を見て、遊びほうけてがんばっていないと思う日本人がいるかもしれません。

苦しんでいる姿を見て、あいつは忍耐強くがんばっていると思う日本人がいるかもしれません。

服装が派手になったから、遊びほうけていると思う日本人がいるかもしれません。

必死で勉強している姿を見て、将来有望と思う日本人がいるかもしれません。

意外と私たちは人の目線を気にしすぎるあまりに自分の気持ちを犠牲にして本来ならば楽しめることを楽しもうとせずに人の目線を気にしながら小さくおさまっているのかもしれません。

 

もし人から信頼されず、あなたの事を誰もわかってもらえなかったらそれは良い方に考えてラッキーだと思うように考えて。

評価をされていないときには、それをうんと利用して、一人で大いに楽しみましょう。

延び延びと自分のやりたい事に没頭できる時間が増えます。

もし親や周りの人からとても立派な人間だと思われていたら。

自分が承認願望が満たされ、より自分を磨こうという気持ちにもなるかもしれません。

なんでも良い方に考えて、楽しく生きるのが一番です。

ポジティブに考えると楽観的な奴だと思われたり、軽い奴だと思われるかもしれませんが、そう思われたくないから何でもネガティブに考えるようになると、結局そういう人間になってしまいます。

たしかに人から承認されるという欲求は全ての人に備わっていると思います。

私も、承認欲求はあります。

人にほめられるとやはり嬉しいものです。

やる気もでたりします。

しかし、評価をあまりにも気にしすぎて一生をつまらないものにするのも、楽しくするのも自分次第だと思います。

実は私が昔悩んでいた事の全ては、人から見てどう思われるかという事に悩んでいたんだと思います。

 

人は何のために生きるのかという問いに、ある人が言っていたのですが、それは今この瞬間一生懸命に遊び、創造し楽しむために人は生きているだよ、そうすると毎日が充実し満足しているからいつ自分の命が尽きても、悔いは無い。

いつの頃からか私もそういう風に生きたいなと思うようになりました。

それにはまず、何でも気軽に始めてみて、気軽にやめられる事が大切だと思います。

そうやって取捨選択を繰り返し徐々に自分のやりたい事を明確にしていく事だと思います。

自分の心をもっと大切にしたいですね。

 

我にも負けず

我にも負けず 誰にも負けず

賛美も人の評価にも負けない丈夫な肝を持ち

欲は無く 決して怒らず いつも楽しく遊んでいる。

人が、あいつは変わり者だといえば、もしかしたら面白そうな奴じゃないかと思い。

人が、あいつは協調性がないといえば、内に秘めた素晴らしい才能があるのかもしれないと思う。

つまらない物はつまらないと言い、面白い事はとことん楽しむ。

褒められもせず、苦にもされず、そういう男に私はなりたい。

フウタロウ

 

木彫りのセイタロウ

 

いつも大変お世話になっている、セイタロウさんの肖像彫刻を作ってみました。

セイタロウさんは私のブログでは英訳をしていただいて本当にいつも助かっています。

本当にありがとうございます。

今回の木彫りのセイタロウさんは荒彫り仕上げにしてみました。

荒彫りは意外に難しい彫り方で、手数をいかに減らしてピンポイントで彫り上げるかが試されます。

特に細かな顔の表情を形作るときも微調整の回数は限られます。

迷って何度も修正が出来ないので、最初の彫りが肝心になります。

皆さんがよく気になっている制作時間ですが、ちなみに今回は3時間ぐらいです。

私が作るとどうしても僧侶の風格になてしまうのですが、本人は私よりもだいぶ若く、木彫りの彫刻よりももっと男前ですよ。

セイタロウさんの詳しい記事はこちらにリンクを張っておきます。

英訳者セイタロウとは

ー撮影雑感ー お地蔵さんの仏頭の制作行程を二本YouTubeにアップしました。

今回、初めてキャノンの7Dによる動画の撮影をしてみました。

試して良かったです。

思った以上に奇麗に撮れていて、撮影した私がびっくりしました。

以前、動画撮影のプロのカメラを見せていただいてキャノンの1D mark Xという一眼のデジカメで撮影されていました。

そのカメラの画質とは比べる事が出来ませんが、その姿を見た時にデジカメの動画で撮影してみようと思うきっかけになりました。

色々と試してみたり、やり方を少しずつ修正しながら進める事って何でもそうですが、大切な事だと思いました。

私の強みは、制作行程をかなり細かく細分化して制作と撮影を同時に出来る事だと思います。

プロの方が作られた方が奇麗に全体の流れももっと良くなるとは思います。

しかし、プロのカメラマンと彫刻の方が一つの作品が仕上がるまで、付きっきりでなければ完成させる事が出来ません。

カメラマンにも彫刻家にもプライドがあり、素晴らしい動画になる事は想像できます。

しかし私の動画はクオリティーは下がりますが、それで良いと思っています。

もっとクオリティーを高める事も時間をかければ出来ると思いますが、クオリティーの高い動画を作ろうと思えば、莫大な時間を修正に使い一本出来上がったら力を使い切るように思います。

そして肝心の彫刻が出来ないので、次からアップしようとは思わないと思います。

それだったら、自分の強みである細かく細分化して撮影ができるのを生かして些細な修正箇所は気にせずにどんどんとアップする方が、動画を見る方も沢山楽しめるのではないだろうかと思っています。

もちろん一本ぐらいは最初から最後までかなり時間をかけて撮影と編集をした映像美でお届けできたらと思います。

動画の数をこなしたおかげで、私の中でどうしたらもっと良くなるのかという想像はできるようになってきました。

今は手間をかけずに、はやくバックシートを張り、ライティングもさっと取り付け、カメラをいつでもスタンバイできる状態にすることに心がけてこれからもアップし続けたいと思います。

 

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仏像の顔の修正 ーお地蔵さんー

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ここ最近は昔の彫りかけの仏像の修正をしています。

とにかく顔ばかりひたすら修正の繰り返しですが、まえからお伝えしている通り修正しながら彫刻をするのは、とても勉強になります。

角材の状態から作ると粗彫りまで彫刻で力を使ってしまうので、肝心の顔の微妙な雰囲気作りの時には自分の彫刻しようとする力が疲れて弱くなっています。

今回3体の頭を見つけましたので、まずはお地蔵さんの頭を修正してみます。

 

 

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この二体の頭は前回彫刻した大黒天同様に彫刻の順序をいくつか作る為に制作していたものの途中で止まっていたのを、自分の顔の修錬に使わせてもらいます。

まずは正中線を引きます。

 

 

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次に顔の幅を測ります。

顔の幅の3分の2が一つとします。

額口(髪の生え際)を決めてそこから一つ下に線を引きます。

 

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修正に使う彫刻刀は2本だけではないのですが、主に平刀の幅が細いのを用意します。

 

 

 

 

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幅の細い平刀をまずは目をくっきりと目を出します。

 

 

 

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次に目の膨らみを表すために眉を少し下に移動しながら刻みます。

 

 

 

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ほほの丸みは難しいのですが、上の画像でいえば、少し上の所は彫らずにあご下とほほを繋げています。

ほほの丸みとあご下までが同じふっくらとした丸みで、あごが少し出ているという雰囲気にします。

顔の中に風船を入れて膨らませたような感じです。

 

 

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上記の事を意識しながら繰り返し繰り返し彫り進めます。

 

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わずかな差ですが顎下の境界線が若干上に上げる方が丸みがさらに増すように思えますので、もう少し上に上げてみます。

 

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鼻の幅もそろえていきます。

そして三道という首の3つのしわが少し不自然なので消える程度に薄く彫ります。

 

目を切りますが、いつものように下線を描かずに細い平刀でうっすらと目を刻み少しずつ広げながら微調整をします。

 

 

 

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今回はとりあえずここまでで終わっておきます。

続きを彫るか彫らないかは、まだ未定です。

合掌