今回は中尊の仕上げと厨子の台と屋根を取り付けて行きます。
まずは千手観音像の頭の上に一体の化仏と十の面を刻みます。
しかし実際には真後ろに大笑面があるので、その面は見えません。
お面の表情は真ん中の一番上の面が如来形です。
その前に立っている像は化仏です。
化仏の正面の両隣に菩薩面。
それ以外の向って右側の面は忿怒相です。
その反対の向って左側は狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)です。
面の彫刻ですが今回は髪型を菩薩の頭と、如来の頭というおおまかな違いだけで差別化しました。
次に持物をしっかりと刻みました。
右手で持つのは錫杖。
左手で持っているのは三叉戟です。
光背の幅が大きいのでその真ん中を刻んで日本の線が放射状に広がっているのを表現してみました。
額の真ん中にある白毫もあまり目立たないように刻みました。
そして細かい彫り残しを小さく彫り刻んで仕上げていきます。
三尊並べてみました。
次に厨子の屋根を台を取り付けていきます。
あともう少しです。