柔らかい紙粘土の状態での制作はこのページで最後です。
次回は半乾きの状態で削りながら仕上げていくので、削る事を頭に入れて少し膨らました仏頭のかたちにに粗く仕上げます。
目鼻口の凹凸はプラスチック定規の面を当てて押さえつけています。
半乾きにするためにビニールなどをかぶせずに1日放置します。
指で固さを確認しながら、完全に固まらないようにします。
柔らかい紙粘土の状態での制作はこのページで最後です。
次回は半乾きの状態で削りながら仕上げていくので、削る事を頭に入れて少し膨らました仏頭のかたちにに粗く仕上げます。
目鼻口の凹凸はプラスチック定規の面を当てて押さえつけています。
半乾きにするためにビニールなどをかぶせずに1日放置します。
指で固さを確認しながら、完全に固まらないようにします。
面相がぼんやりと見えてきたら、柔らかいうちに色々と実験をしてみると、良いです。
実験といっても難しい事ではなく、定規を彫刻刀の印刀と想定して、木彫をするように刻んでみます。
なかなか巧くいかないと思いますが、その時はまた粘土で埋めましょう。
まだ柔らかいので耳の線がずれてきます。
ですのでこの段階では粘土の可塑性で右をへこませたら左に傾き前をいじれば後ろに押されるので、そのつもりで、きっちりと形を決め過ぎないようにします。
木彫を経験して紙粘土を触ると、柔らかくて、凹ますと反対側に押し出されたりと木彫にはない難しさもあります。
削るのが得意な人、粘土のように足していくのが得意な人様々ですが、このサイトでは木彫を中心としているので木彫のような成形方法で進めていきます。
最初のこの段階ではあまり細かく作らず、丸みを持たせます。
プラスチックの定規を使って成形していますが、木のヘラがあればそちらの方が良いです。
全ての道具が完璧にそろっている事が上達のスピードに直結するかどうか疑問です。
最初のは入り口は、簡単で良いので手元にある道具を駆使して彫刻をまずは楽しんでください。
その中で創意工夫をしながら進めていきます。
私もブログの中で独自のやり方をしているところもあるので、私のやり方をヒントに、またそれよりも良い方法があるという方がいらっしゃいましたらメッセージをください。
いつでも大歓迎です。
紙粘土を丸く整えたら今度は額口や耳の位置、目鼻口の位置を軽く定規で跡をつけて確認しながら整えます。
これから作る紙粘土を使った仏頭の制作は私の独自のやり方です。
本格的な彫塑を勉強しようと思っている方が見られたら、変な癖がつくかもしれませんので、他の方が教えているウェブサイトがあればそちらの方を参考にされる方が良いと思います。
あくまでも木彫の勉強として制作をします。
制作の進め方としては紙粘土を半乾きの状態で少し固くなったところに木彫のように削ります。
削る道具を今から試しながら作ってみます。
手探り状態ですが、まずは何でも良いので細長い木を用意します。
そして刃先に当たる所を下の写真は丸刀ですが、このように削ります。
少しずつ先を細くします。
実は上の写真の道具は実際に使ってみると少し刃先が大きすぎました。
そこでもう少し細い道具を追加で作りました。
10㎝弱の幅にします。
上は丸刀を模しています。
細い平刀を模しています。
上の写真のように貧乏臭いですが両端を利用しています。
他にも印刀を模したものも作りました。
印刀
平刀
様々な丸刀の幅
これらの道具を作るにあたり、あまり完璧には作らない方がよいです。
実際に制作するときに使い勝手が悪い場合もありますので、その時は道具の先を削りながら理想の道具に育ててみてください。
話が前後しますが紙粘土の土台を作るにあたり、心棒の削りだしよりも手軽な方法がないかと
思い私なりに考えてみました。
心棒をネジで固定する方法です。
もっと効率的な固定方法があるのかもしれませんが、他に良い方法があれば独自で試していただければと
思います。
用意するものは、心棒とそれを固定する角材とネジと5mmぐらいの板を利用します。
右が心棒になります。
引っかかりがないと紙粘土がスポット抜けてしまうので下の図のように削り落とします。
心棒ができました。
次に心棒を固定する板を角材の大きさに合わせて固定できるように用意します。
上のバツ印にネジが入ります。
いきなりネジを入れると割れたりする恐れがあるので、まずは錐で小さな穴をあけます。
ネジの幅よりも若干小さな穴をあけます。
ネジの頭がすっぽりと入る大きさの穴を真ん中以外で半分ほどの深さまであけます。
中央の穴は反対側から半分ほどの深さまで空けます
あらかじめ中央のネジは反対側から入れておきます。
四隅のあなにネジをいれて、土台と板を固定します。
あとは、心棒とネジを合わせてくるくると回していくと固定します。
これで土台の完成です。
余分目にもう一つ作っておきました。
前回の石膏型の内側に薄く石膏を流し込みます。
しばらくすると固まってくるのである程度固ま
ったら二回目に流し込む作業に取りかかります
がその時にスタップという細かい繊維状の物を
あらかじめ水に浸しておき二回目に流し込むと
きに石膏に絡めて強度の弱い首周りを中心に張
りつけていきます。
石膏型を張り合わせてビニールのひもでしっかりと
固定をして石膏を裏から流し込みます。
一番最初に流し込んでしまうと、あごの場所であっ
たり裏からのぞいても石膏がかかっているかどうか
確認がとれないところがあるので最初の作業が必要
になります。
これから石膏型から石膏像を削りだしていきます。
番線(太い針金)をマイナスドライバーで削りながら
さがします。
出てきたら番線を中心に丁寧にたたいていくと中の
石膏像が自然とはなれて素地が見えてきます。
素地が見えてきたら地道に焦らずにけずりだして
いくと、どんどんと現れてきますが、このあたり
から、結構楽しくなります。
すべて出てきましたが、接続部分や穴があるところ
を滑らかにするために石膏で埋めていき固まってき
たところを成形すると完成です。
今から始める作業は石膏による型取りです。
下の画像のように石膏型をどこで分けるか
最初に線を描きます。
型取りをする位置が決まりましたら、金属で
できた切金を線に沿ってつけていきます。
当初は線を後頭部に二か所つけていましたが、
複雑になるだけであまり効果がないのでこれ
で、石膏作業に取り掛かります。
まずは水をたっぷりと全体にかけて、
石膏と水を一対一の割合でまぜます。
混ぜた直後のしゃぶしゃぶの状態で
全体的に薄く石膏をかけていきます。
石膏は5分ぐらいで固まりだすのでしゃぶ
しゃぶの石膏を二回にわけて全体にかけた
状態です。
次に太めの針金を石膏の分け目に
沿って取り付けていきます。
太い針金を隠すように石膏を盛ってい
きます。
石膏を混ぜて少し時間を置いて、ある
程度固まってきたのを使います。
さらに、鼻の先は薄くなりやすいので
顔の全面の全体を石膏で固めていきます。
最初に切金を沿ってつけていきましたが
その頭を削りだしていきます。
その切金の頭が全体的に出てきたら、石膏の
熱が冷めるたら取り出しにかかります。
私は二時間後に作業を開始しました。
もう一度、水を切金に沿ってかけていきます。
少しずつ力を入れて後頭部のほうから
石膏をはずしていきます。
少しずつ離れていき、後は粘土をとりだし
ていきます。
粘土がすべて取り除ければあとは、水洗いをして
外で乾燥させます。
離型剤を石膏型の内側と石膏と石膏が当たる淵に
塗りこんでいきます。
しばらく時間を置いてもう一度、同じように離型剤
を塗りこむと今回の型取りの作業は終了です。
粘土で成形
前回までモデルさんをスケッチしていましたが、
そのスケッチを元にモデルさんが来る前にある
程度、心棒に粘土を盛り上げて、だいたいの形
を成形していきます。
まず最初にすでに用意していた心棒に縄で
縛っていきます。
そうすることで粘土を定着しやすくします。
縄はあらかじめ水に浸しておいてから縛り
スケッチを見ながら、粘土を盛り始めます。
この時点で、モデルさんを見ながら
成形していきます。
これから少しずつ髪の毛を足していきます。
今回はこれで終了時間が来ました。
髪の毛をまだ盛り上げていません ので
その作業と左肩にかかっている右腕を
中心に次回は成形していきたいと思い
ます。