紙粘土でお顔の彫刻
上の画像は現段階の途中段階です。
なぜ紙粘土で仏像を制作するのかというと、木で彫刻すると彫りすぎたときに、修正がきかない一発勝負のところがあります。
しかし、木は彫るという行為そのものに面白みもあり、また仕上がったときのモチベーションも木の方が木目が楽しめたりといろいろと楽しめます。
本来ならば木を使って木彫だけで顔の練習をしたいところですが、そうなると沢山の顔を彫る事になります。
これから紙粘土を使って仏像の顔の表情を制作していきますが、この練習方法だと比較的早く理想の表情に近づくと思います。
これからの作るお顔の制作の大まかな流れとして、最初に盛り上げて、ある程度の顔の形にして、半乾燥させます。
そして削り、また盛り上げて、乾燥させて、また削り、ということのくりかえしの作業になります。
道具はできるだけ身近にある物で作りたいと思います。
紙粘土は、値段が一番安いものでも充分です。
ヘラの代わりにプラスチックの定規を使います。
木を用意するのは難しいかもしれませんが、下の角材は心棒を削りだしています。
上が主に制作スのに必要な物です。
あと鉛筆とカッターナイフも使います。
心棒を削りだしています。
寸法は身近にあった角材の最大幅を利用します。
この木の場合は幅が63ミリです。
上の画像が顔の正面になります。
すべての面の中心線を引きます。
こちらは横から見た画像です。
顔の向きは向きは(前←)になります。
中心線の横に一本線が引いてありますが、この線が耳の線になります。
幅に対して3分の1の幅で、21ミリになります。
まずは心棒に紙粘土をぎゅっとくっつけます。
それから周りに紙粘土を盛り上げます。
幅の3分の1の長さを基準に鉛筆などで印を付けます。
三目盛り目が額口になり、そこが仏像の髪の生え際にあたります。
高さは4目盛り目が頭頂です。
このような形で目盛りの筋が入りました。
木彫のように削り落とすように定規で顎を落としています。
横から見るとこのようになります。
耳の後ろを落としています。
後頭部になります。
正面の画像です。
顔の正面で上から見て丸みをつけています。