これから4体の仏像を印刀という彫刻刀一本のみを使い彫っていきます。
印刀は三分〜四分(9ミリから12ミリ幅)の幅が一番使いやすいのではないだろうかと思います。
まずは、詳しくは以下をご参考ください。
彫刻刀の柄の付け方
私が彫刻刀を一本のみを使い彫刻するのには理由があります。
彫刻は沢山の彫刻道具を利用して作るのは当然と言えば当然なのですが、私が高校生の頃は一本3000円もする彫刻道具を何十本、何百本も手に入れるのは大変な事でした。
私は、道具をそろえなければ彫刻が出来ないようなテキストよりもむしろ、少ない道具でこれだけの物が彫れるというテキストの方が、経済的な負担が難しい人には良いのではないだろうかとも思いました。
以前にも書きましたが、このテキストはそんな私の中学、高校在学中をイメージして、その頃の私に向けた仏像のテキストです。
彫刻刀が一本でも質もしっかりした彫刻を提供したいと考えています。
彫刻の制作は補助的に沢山の彫刻刀が必要なときはありますが、基本的にこの一本が切れるように研げて彫刻ができれば、他の彫刻道具も、すぐに使いこなせる事が出来ます。
もちろんはじめから二本使おうが十本使おうがそれぞれ好きなようにしてもらえればと思います。
この一本の彫刻刀を使った彫刻は今回ご紹介する4体の仏像以外にもコンテンツをもっと増やしていければと考えています。
まず最初に上の画像の仏頭の隣、向かって左から2番目の荒彫りの仏さまから制作行程をご紹介いたします。
その次に仏頭→お地蔵さま→如来仏と言う順番で彫り進めたいと考えています。
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