小さくなった木っ端の砥石

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私のブログを見に来ていただいている人なら、上の砥石は見覚えがあると思います。

この砥石は頻繁に使っている砥石の一つですが、とても軽くて持ち運びや小回りが利くので小さな彫刻刀を砥いだり身近において重宝しています。

しかし、減るのも早く、そろそろ彫刻刀を砥ぐのに限界が近ずいています。

 

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現在、厚みは2㎜ほどです。

この砥石は木っ端とよばれていますが、砥石を加工したときに出てくる端っこのほうです。

そのために、買い求めやすい値段で販売されているので見つけたら購入しています。

小さな砥石を最後まで使い切った後の次の砥石として、また人に差し上げたりしています。

木っ端といってもとても上質の天然砥石です。

そして、小さい面なので面が研いで凹凸になっても平に調整するのも早くできます。

難点があるとしたら、販売している状態では台がついていません。

それで台を自分で作らないといけないのですが、濡れたタオルを下にひくと滑り止めにもなるので濡れタオルのみでも可能です。

私のような台を作るのが難しいと思われるかもしれませんが、固定できれば良いので薄い木にエポキシ樹脂の接着剤で砥石の裏に直接貼付ける事も出来ます。

台がつくと安定して砥ぐ事が出来ます。

初めて天然砥石を利用したい人の最初の一歩として木っ端砥石から始めると気負わずに気軽に楽しめます。

 

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左のピンク色の砥石は後継として準備しています。

 

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お地蔵さんのお顔を彫刻 3

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頭頂部の丸みがでてきたら、顎を出します。

顎から耳の下位置にいくかいかないかというところで止めます。

 

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荒彫りの状態なので細かいところは意識せずに大きめに残しながら削ります。

 

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一通り削れたら少しずつ削る面のタッチを小さくして細かく彫りこみます。

 

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耳を注意して、削りすぎないように気をつけます。

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顔の丸みがほぼ決まったら今度は鼻の下に立てこみをいれます。

立て込みを入れる位置は所定の鼻の高さよりもやや下にします。

鼻の丸みをつけるときに微妙なラインなので、調整しながら鼻の高さを上げていきます。

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立て込みにそって口の所から斜めに削り落として鼻を出します。

口の位置は奥に下がるのでまだ大丈夫です。

 

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この辺りから難しいと思われると思います。

鼻の横から目にかけて斜めに落として、目と鼻を一気に彫りだします。

 

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目を斜めに彫刻するときは少し余裕を持たせて下の位置で削ります。

全体的に顔の中の目と鼻が若干下に下がっている状態ですが、上にあげていくのは簡単なのですが、逆に目と鼻を下に下げるのは出来ません。

それで、微調整をする事を前提に全体的に下位置に彫刻をしています。

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この凹みを作るのは初めての人には難しいと思います。

何度も何度も繰り返し彫る事で誰でも彫れるようになります。

 

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口のボリュームを出すために横から見ながら頬を削ります。

 

 

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彫刻刀の刀身が抜けた場合

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彫刻刀を長い間使っていると、刀身も短くなり、そして最初は固定されていた刀身が緩くなって、抜ける事があります。

実は私も抜けていた彫刻刀があります。

刀身を固定する方法として、紙を挟んで固定したり、木の削り屑を隙間に詰めることもできますが、今回は薄くスライスした木を詰めてみたいと思います。

 

 

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まずは薄い木を探してきます。

しかし、もともと刀身が柄にきっちりと入っていたので隙間はわずかです。

薄い木でも入らないと思います。

 

 

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そのような時は、上のように先を削って隙間に詰める方法もあります。

 

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私は、薄い木をさらに半分にします。

 

 

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すると先の方が薄くなります。

その薄くなっている方向を隙間に詰めますがまずは薄い方をきれいにそろえます。

 

 

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薄い先を垂直に切り取り、幅も隙間に合わせて半分にします。

 

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そして薄い方を隙間に埋めます。

 

 

 

 

 

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接着剤はいれずに、奥まできっちりと入ったら彫刻刀で最後まで削らずに軽く当てる程度にします。

そして折り曲げて下のように切り取ります。

 

 

 

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さらに残りの薄い木をカットして、斜めの斜面の隙間に埋めます。

 

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さらに隙間の幅に合わせて微調整して、下のように埋めておなじように切り取ります。

 

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完成です。

これでしばらくは抜ける事はありません。

 

 

お地蔵さんのお顔を彫刻 2

 

 

前回の下図線を描いた状態からしばらく日数が経過しました。

調べてみると前回投稿日は2月12日で2ヶ月以上前でした。

わかりにくいと思いますので下にリンクを張っておきます。

お地蔵さんのお顔を彫刻

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まずは顎の下に少し余裕を持たせて線が引いてあります。

その線に沿って鋸を入れますが、横の面を確認しながら入れすぎないようにします。

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鋸を入れる深さは鼻先から耳の間の丁度半分です。

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横から見て斜線を引いた場所に平刀の彫刻刀で削っています。

撮影しながらの彫刻なので変な持ち方になっていますので真似をしないようにお願いします。

 

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鼻を頂点として真上から木を割るような感じで一気に削ります。

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削った跡(ほぼ割っています)

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反対側も

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後ろは耳の頂点を意識して同じように削ります。

 

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頭頂部の丸みをだしますが、大きい面を残しながら削っています。

大きい面を出すのが難しいと思われたら、最初は刻み面が小さくなっても大丈夫です。

沢山顔を彫って、少しずつ荒彫りの面を大きくできるように意識して練習します。

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彫刻刀の柄が折れる

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印刀の彫刻刀を力を入れて立て込みを入れている最中に柄が折れて中の印刀の刃が取れてしまいました。

この印刀も10年以上は使ってる彫刻刀で、刀身もかなり短くなっています。

それで今回、刀身が短くなった彫刻刀に穴をあけて、糸を巻いて頑丈にしてみようと思います。

 

 

 

 

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まずは最初に、糸を巻く位置を確認してから穴をあける位置を決めたら、細い穴をきりで穴をあけます。

おして

 

 

 

 

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次に金工用ドリルで穴をあけます。

 

 

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ドリルで穴をあけるときは下に厚めの木を置いて、貫通しても机に穴があかないようにするのと、力がかなり加わるのでしっかりと固定してぶれないように安全にドリルを使います。

 

 

 

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上の彫刻刀が貫通している画像は確認のために横に向けているだけです。

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両方とも穴があきました。

次に細い木の先を丸めて、穴に差し込みます。

そして、最初は少ししか入りませんが、細い丸ダボが入らないきゅっと締まった跡がつきます。

その跡を、少しずつ削りながら差し込んで、貫通させます。

 

 

 

 

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貫通しました。

 

 

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次に瞬間接着剤を入れて、しっかりと手で押さえます。

 

 

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丸いダボには後で糸を巻くので接着剤を入れていません。

 

 

 

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丸ダボを切って削りました。

 

 

 

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糸を巻く溝をつくり、糸を巻き瞬間接着剤を差したら完成です。

 

 

 

 

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参考 彫刻刀の小道具の柄の先に糸を巻いて強くする

 

差し込み式の香合佛 阿弥陀如来立像 薄彩色仕上げ

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薄彩色仕上げ

彩色仕上げには大きく分けて極彩色仕上げと、薄彩色仕上げがあります。

極彩色仕上げは、下地を漆でしっかりと固めて、その上に胡粉という白色で塗り真っ白にします。

その上から鮮やかな色を載せていきます。

薄彩色仕上げは、木地の上から直接彩色をします。

木目が見える程度に薄く色をのせるので薄彩色といわれています。

そして、今から仏像に色を施すのは、薄彩色になります。

今回使う色は群青と金色の二色になります。

阿弥陀様の髪の色に群青を載せて、衣に金彩を施します。

 

 

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金は本金を使用しますが、この大きな絵皿に入っている金は膠分が入っていないので、あらかじめ膠を薄めたぬるま湯をほんの少し用意して、それを筆に含ませて金を溶かしながら描いています。

 

 

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まずは髪に群青をのせました。

そして、金彩を施して完成とします。

 

 

 

 

 

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 香佛舎 制作行程

香佛舎 ギャラリー

 

 

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差し込み式の香合佛 阿弥陀如来立像 3 木地仕上げ

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阿弥陀様の香合佛の木地が仕上がりました。

木地と書きましたが、これから彩色を施します。

その前に木地で仕上げた状態をご紹介したいと思います。

 

 

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香合の蓋の外側だけ、細かいサンドペーパーで仕上げた上から椿油を薄く塗りました。

阿弥陀様は、彫刻刀のみの仕上げです。

 

 

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最後に手で差し込み式の香合佛をのせてもらいました。

 

 

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木地仕上げ 完成

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ペンケースの紐を改良 ー 遠い国からの贈り物 ー

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実は最近、お世話になっている人から紐を頂きました。

とても美しく丈夫な紐です。

実はこの紐を使ってやりたい事がありました。それを本日試してみました。

ペンケースと書いていますが、中に入っているのはペンではなく、以前改良した彫刻刀が入っています。

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元々付いていた紐は、彫刻刀を取りだすのに紐先を引っ張りだすと簡単に出てきます。

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これから使う彫刻刀を取り出したら、こんな風にどこでも簡単に彫刻をする事が出来ます。

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当初の状態がこんな雰囲気です。

とてもシンプルで気に入ってましたが、新たにとりつけた紐の方がアクセントとなってとてもよりいっそう、ペンケースが上品に仕上がりました。

実はこの紐フィリピンからやってきました。

私の事を良く知っている知人が、紐をお勧めしていたので間違いないと思っていましたが、思った通り素晴らしい紐でした。

本当にありがとうございます。

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取り付け方は簡単です。

紐の先に小さな輪ができています。

そこに、ペンケースの紐を通して完成です。

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感謝

砥石が割れたら

この砥石は10年程まえになりますが、鍛冶屋さんで頂いた砥ぎ面が緩やかに丸くなっています。

はさみを砥ぐためにつかわれていました。

私はあまり使う機会が少なかったのですが、砥石の台を複数作る機会があったので一緒に台も作ることにました。

 

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砥石の溝を彫り、砥石が溝に入ったのですが、突然並行に砥石が半分に割れてしまいました。

ショックで漆で接着しようとも考えたのですが、両方とも使えないだろうかと思い下の段の砥石が平らにできるかどうか、横から見て確認しました。

砥ぎ面を砥ぎだしても全面使えそうです。

二枚にしようと思いたちました。

 

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(上が丸みのある砥ぎ面)

(下がこれから平らにする研ぎ面)

今後、平らにした砥ぎ面を利用する機会が多くなると思います。

台も少し薄いかなと思っていたので、今まで作っていた台を上の砥石で使う事にして、平らにする方の砥石の台を新たに作る事にしました。

 

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上の画像は平らにする方が木の溝に入っている最初の状態

下の画像は平らにする方を新たに厚みを増して台を作り直す状態。

 

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木が用意できたら、前々回の砥石台の制作行程と同じです。

下の画像は砥石の輪郭線に沿って木にたてこみを入れている所です。

 

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たてこみに沿って丸刀を入れます。

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微調整をくりかえして砥石を溝に入れます。

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砥石の角を落として丸みを出します。

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砥石台の裏を作っています。

台が細いので丸刀で横から一気に入れます。

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粗いタッチで形が出てきたら仕上げに入ります。

まずは表面を鉋がけしますが、彫刻刀で丁寧に仕上げてもどちらでもよいです。

使い勝手に問題はありません。

表面が仕上がってきたら角を面取りします。

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漆を塗る前の状態が出来あがりました。

 

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漆を塗り終わり数日経過して固まった状態です。

これからガタガタの面を平らにしてみます。

 

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まずは、金剛砥石といって、一番粗い砥石を用意します。

これで水と力を加えてごしごしと砥ぐというよりは削りだすほうが表現としては正確かもしれません。

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面が出てきたら、金剛砥石から荒砥石、中砥石、という順番で砥ぎ面を仕上げていきます。

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二つ出来上がりました。

割れたときは少し落ち込みましたが、割れた事で二つになって得した気分です。

 

 

 

 

差し込み式の香合佛の制作行程 阿弥陀如来像 2

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実はこの差し込み式の香合佛は、途中彫刻をしない時期が長くて、上の状態からさらに2ヶ月程経過したのが下からの画像です。

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面相なども細かいですが、時間の経過とともに彫るべき箇所がだんだんと見えてきます。

顔を細かく調整し、手先の調整と手首をさらに細くして肘から手先にかけてのバランス見ながら彫り進みます。

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阿弥陀様のおなか周りで手と脇腹の間がへこんでいます。

そのへこんだ部分はかなりへこませます。

するとおなかが出てきて、仏様らしい雰囲気になります。

 

 

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以前、袈裟の線を下書きしましたが、もう一度描き込みます。

さらに袈裟の細かな衣紋線もえがきます。

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下図線に沿って刻みを入れますが、バランスが悪いと感じたら、彫りながら微調整します。

 

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次は形を作りながら仕上げていきます。

 

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香佛舎 制作行程