砥石桶の砥石台を作る 前編

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この砥石桶と台は譲り受けた物です。

桶の形は楕円形をしています。

この楕円の長い場所に砥石台を載せてその上に砥石を載せて下のように研ぎます。

非常に長く使われていたのですが、素晴らしい事に水を入れても漏れることもありません。

試しに研いでみました。

研いでみると台が少しがたつくところがありましたので、この台だけを新しく作り直す事にしました。

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まずは材料を揃えます。

檜材を3枚用意しました。

 

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天板の板1枚と足を2枚少し大きめの物を使います。

 

 

 

 

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微調整は彫刻刀を使って仕上げるので、少し大きめに鉛筆で目安線を描きます。

 

 

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カットしただけではまだまだ大きいです。

下の画像のように彫刻刀で斜めにカットして、桶に入る幅を微調整しながら少しずつ下げていきます。

 

 

 

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上の画像はまだ入りきれていませんがこのぐらいになって初めて慎重に作業を進めて桶の高さと同じになるようにします。

 

 

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上の画像は板の幅に合わせて足の幅を揃えています。

下の画像は仮にセットしてみました。

 

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足は上から見ると長方形なので桶の丸みに合わせて削り合わせています。

 

 

 

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あるていど彫刻刀で削れたら、豆鉋で仕上げます。

 

 

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これで足は桶のアールにあいました。

次に足と天板をくっつけます。

まずは足が当たる箇所を鉛筆で線を引き、天板と桶の高さが合うよう鉛筆の線を基準にして段差を作ります。

 

 

 

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鋸をいれたら横から彫刻刀で木目に沿って割るように削り落とします。

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桶と台をセットしてみました。

高さがフラットになったら今度は足と天板を固定するためにまずは穴をあけて丸ダボを入れます。

 

 

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丸ダボを入れる位置に鉛筆で印を付けて、まずは錐を使って穴を小さくあけます。

 

 

 

 

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次に小さくあいた穴にドリルを使って穴をあけます。

 

 

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天板の穴があいたら、きっちりと固定してまずは片方の穴を天板から足にかけて深くまでドリルを入れます。

そして、一つ穴があいたら丸ダボを一本入れて固定しもう一つの穴をあけます。

穴があいたら同じように丸ダボを入れ、計四本同じ作業を繰り返します。

 

 

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麦と漆を使って練った漆接着材を作り、漆で接着します。

 

 

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接着できました。

 

 

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桶の中に入れて固まるのをしばらく待ちます。

続く

 

自画像の彫刻 2 木取り

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私の彫刻の進め方は、始めて彫刻する人にとってはわかりにくく難しいところもあると思います。

本来ならば、輪郭線などはきっちりと下書きをしなければいけません。

そうしないと、彫っている途中に迷いがでるからです。

私の下書きで、最も重要なところは鼻の位置、耳の高さ、を意識しています。

それ以外の箇所は結局のところ削り取られるので長く残るところを頭に入れておきます。

この下書きをする前にiPadminiで前からと横からの自分を撮影しました。

あまり様々な角度から撮影しすぎない方が良いかと思います。

迷いの原因になります。

ですので私は前と横だけを撮影してそれいがいでは自分で自分の顔を触りながら彫り進めていきます。

 

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横からの絵は少し迷いましたが、一番大事なのは外側の線ですので、細かいところは仕上げの段階で決めます。

横の位置もやはり、鼻と耳の位置を一番重要だと決めそれ以外は彫りながら考えていきます。

 

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まずは第一刀、外側から攻めていきます。

頭の丸みを出して、次に顎を決めてどんどんと真ん中に移動します。

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顎の位置よりも若干下の位置に切り込みを入れて斜めから落とします。

 

 

 

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新しい造佛記のロゴ

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実は時間に余裕ができたらロゴを変更したいと前々から思っていました。

Macのフォントも美しいロゴが用意されているとはいえ、書体は古い中国の書家の字を使いたいと考えていました。

それで試したかったのが昔の人達が書かれた字を組み合わせて貼付けてみようと思っていました。

今回の修正したロゴがそれなのですがこれは集字(しゅうじ)というやりかたです。

習字(しゅうじ)と間違えそうになるのですが、集める字と書いて集字です。

これは、自分の好きな書体の特に王羲之や欧陽詢などの書家が書かれた字を一字一字集めて組み合わせて一つの文にします。

それを見本にして字を書く練習にするのですが、私はそれをブログのロゴで試してみました。

昔の人のおかげで、すごく良いロゴができたと勝手ながら満足しています。

これからのブログの記事を書くモチベーションにもなります。

合掌

 

自画像の彫刻 1

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これから7回に分けて木彫の自画像を制作します。

まずは仕上がりの画像を掲載いたします。

製作期間は2日、印刀一本と丸刀3本の計4本で制作しました。

次回の投稿は角材から始めますので、この画像を頭に入れておくと、わかりやすいかと思います。

 

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4 

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前回、衣紋線の下図を描き込みましたが下図線にそって刻みを入れていきます。

刻みを入れて、小さな木屑を取り除くと完成ですが、刻みを入れた時にイメージが変わる事もあります。

自分の思っているイメージに合わなければ何度も何度も彫り直して修正します。

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これで本体のお地蔵さんの完成です。

次回はこのお地蔵さんの乗る蓮台を彫りだしていきます。

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目次

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

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前回は、大まかな輪郭線の荒彫りをしましたが今回は、衣の線を彫りだします。

鉛筆で両手を隠した衣、宝珠、袈裟(お坊さんが着る服)の大まかなラインを鉛筆で描きます。

描くときに隠れている肘の出っ張り、腕のラインを意識します。

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刻みを入れると下描き線で確認するよりも、雰囲気が出てきますが、このときにはまだうっすらと刻みをつけているだけでこれから先の行程で変更する事を考えて、今は雰囲気を見ながら線をずらしていきます。

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衣の線を刻むと、お顔も彫り進めます。

お顔は、お顔の彫刻で彫刻の行程を確認ください。

 

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さらに下図線を引きます。

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この辺りから少しずつ細かい線を描き足して、さらに刻みを加えていきます。

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両足先も少しずつ、彫り進めますが、実際に彫ってみると、「こんなに」と思うぐらい薄くしていきます。

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このお地蔵さんの彫刻では後ろの面は何も彫りません。

次回の如来形の彫り方の時に後面も衣の線を彫りだしていきます。

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この大きさの仏像で耳を彫るのは難しいですが、まずは耳の真ん中を縦に通る中心線を描きます。

縦の線は鼻先から奥に一つ入ったところになります。

この場合は一つが1.1センチなので鼻先から1.1センチになります。

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全体の雰囲気を見て彫り残しがあるところがあるかどうか、全体のフォルムのバランスを見て確認します。

彫り残しがあれば、さらに彫りだしますが、わからない場合は衣紋線(衣のシワ)を描いてみると、彫り残しがあるかどうか見えてきます。

さらに削り、線を描き足すという事を繰り返しながらここだと思ったところで次回は衣紋線を刻んでいきます。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

 

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

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彫刻を始めていきます。

まずは顔を丸めていきますが、丸めるというよりも、上から見ると八角形の面をだします。

彫刻の行程にあわせて最初は四角、それから荒彫り八角、中彫り十六角、という感じで進めていきます。

しかし実際にはそんな単純な事ではありませんが、イメージとしてはそのように持っていると良いかと思います。

 

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前と横から見た姿のだいたいの輪郭線を削り落とします。

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上の画像の時のように四角い状態でこれから荒彫りをする面でも肘の膨らみと両手で宝珠を持っている腕のラインを意識しながら荒彫りをすると大胆に削れます。

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全体の雰囲気も面でを残しながらけずります。

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彫刻が進むにつれ、一つ一つの削り面の大きさが小さくなります。

いきなり仕上げ彫りのように、面をもっと細かくすると荒彫りの雰囲気が出てきませんので、仕上げ彫りになりそうになったら、まだ彫れていない部分を彫るようにします。

どうしても、彫りやすい箇所の彫刻が進んでしまいます。

その場合は少し時間がかかりますが、別の木で難しい箇所ばかりを徹底的に彫り込むと早く上達します。

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面相を出していきます。

鼻の位置を少し下めに刻みます。

鼻の位置は下げる事は出来ませんが上げるのは簡単です。

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目も鼻と同様余裕を持たせます。

面の刻み面は広く取っていますが、この削り面の中で微妙に目を移動しながら目の位置を決めていきます。

今はまだ決めずに、全体を彫りながら決めていきます。

しかしながら、全体と言っても大きくバランスの善し悪しを決めるのが肩の高さと顔の位置関係です。

肩は少し上がった状態、顔は少し下がった状態でこの位置関係を少しずつ離しながら、ちょうど良い位置関係を徐々に決めます。

肩が下がっていると、華奢なイメージを受けますが、肩が上がっていると、鎌倉時代のように力強いイメージがでてきます。

平安時代後期のような、優美で繊細なラインが好みの方は肩を少し下げて、なで肩にして繊細なイメージにします。

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顔の後ろの削り面は、耳の出っ張りを頂点として、上から見ると八角に見えるようにしますが正八角ではありません。

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最後に左右の足先を分けて次回に進みたいと思います。

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彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 木取り 1

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 彫刻開始 全体を丸める 2

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 仕上げの一歩手前まで 3

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 完成 4

彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 宝珠を持ったお地蔵様を彫る 台座を彫刻して完成 5

カッターナイフで仏像彫刻 割り箸を使った彫り方の動画投稿 

非常にシンプルに削るだけの動画です。

しかし、初めて彫る方は、このシンプルに彫るという行為自体が新鮮だと思います。

仏像は難しいけど彫ってみたいと思われた方がいらっしゃったら割り箸を削って、削るってこういう事なんだという事を実体験として味わってみてはいかがでしょうか。

動画は割り箸を鉛筆削るようにあるいは、ごぼうを削るような感覚で削っています。

そして少し難しくなりますが、四角い連続の玉を彫ったり、ギザギザの階段状の彫刻を削っています。

連続の彫刻なのでどこで終わるかは、彫っている人次第です。

 

カッターナイフで仏像彫刻

 

印刀の彫刻刀一本を使って一刀彫を彫ってみる

 

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まずは印を付けていきます

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最初に幅を計測します。

幅は25ミリ、それを三等分にした幅を一つとして基準に高さを決めます。

 

 

 

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まずは額の位置を決めます。

これは適当で良いです。

 

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額口から一つの10倍アバウトですが約8センチ下が足が乗る天板の位置になります。

 

 

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上の画像の横線は額の位置になります。

そこから二つ分印を下に印を付けます。

 

 

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お顔の幅は一つの1.5倍(一つ半)にします。

 

 

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今回顔の表情は彫らないのですが、額の位置から一つ下の位置が口の場所になります。

さらに一つの半分下がった位置が顎の位置になります。

 

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肘の膨らみを考えて適当に線を引くと、彫るべき場所が的確に見えてきます。

 

 

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これで準備が整いました。

上から新しい順に動画をご用意いたしました。

動画でご確認ください。

 

 

 

 

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完成した一刀彫と新しい木の棒を重ねて輪郭線だけ線を写しとると、二回目以降は計測をする手間が省けます。

 

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カッターナイフで仏像彫刻

 

カッターナイフの次はから最低限の一本の彫刻刀と砥石をそろえてみる。

ブログを通して、カッターナイフで仏像彫刻をみて、実際に試してみた方からメッセージが届き、私自身思った以上の反響にうれしい悲鳴を上げていたところです。
そこで、カッターナイフから一歩進んで、最低限これだけあればという道具をあげてみました。

三分(約1㎝幅)の印刀の彫刻

中砥石

仕上げ砥石

この三つをまずはお勧めしたいと思います。

最初の行程として彫刻刀の柄をつけるところから、始めて見たいと思います。

初めて本格的に彫刻刀をもたれる方は柄が付いている彫刻刀から始めた方がよいです。

1 彫刻刀の柄の付け方

2 彫刻刀を研いでみる

3 一刀彫の彫刻開始

本格的にさらに進みたい人がおられましたら、彫刻刀の種類をそろえられたら良いですし、そうでない人はこの一本さえあれば、仏像以外にも何らかの細工をするときにとても重宝されるのではないだろうかと思います。

それだけ、この印刀という彫刻刀は使いやすい道具です。

まずは動画で

途中飼っているインコが登場しますが、ご容赦ください。