印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

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お顔の荒彫りを開始します。

上から見ると前向きの面の両端を削ります。

 

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写真で見ればわかりますが、顎を丸めていきます。

 

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顎を丸めると頭の角が目立ちます。

それで頭も丸めます。

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このように頭を丸めましたが、違和感がでてきたらその箇所を彫るという感覚で彫刻を進めます。

荒彫りの彫り方で理想的には彫る段階に応じて、最初の荒彫りの一つ面が大きく残るように彫ります。

形が整い彫刻が進むにつれて、面を小さくしていきます。

初めてに近い方などは、なかなか思い切って大きな面を残せるように荒彫りが出来ないと思います。

ですので無理して面を残そうと思わないでください。

何体も彫ってイメージが定着すると彫るべきところが的確になりその時に初めて大きな面を残す荒彫りが出来ます。

 

 

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鼻を少し下に余裕を持たせて切り込みを入れます。

 

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小鼻の幅を余裕を持たせ ながら目をカットします。

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目は少し下の所をカットして仕上げに近づくにつれて微調整しながら上にあげていきます。

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口元は難しいですが、最初の切り込みのイメージは下唇の端が口の中では一番へこんだ箇所になります。

そのへこんだ唇を彫刻刀で彫りだすようにします。

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下唇の端を彫刻しただけですが唇の雰囲気がそれだけででてきます。

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次回は眉、耳を彫りだしてみたいと思います。

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印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

 

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1


印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 木取り 1

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 彫刻開始 2

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 表情を細かく彫刻 3

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 お顔の彫刻 4

一本の彫刻刀でどこまで仏様のお顔が彫刻できるのか、今回初めて私自身が挑戦してみました。

彫刻刀は印刀の彫刻刀(幅12センチ)を使います。

この一本を自宅に持って帰り、このブログを見ている人と同じ状況で、他の道具は使わずリビングで彫ってみます。

完璧な仕上げ彫りは出来ませんが、荒削りが残った状態での仕上げになります。

最も難しいだろうなと思ったのは鼻の斜面の部分です。

他の箇所も難しいのですが、小刻みに時間をかければ彫れるだろうと思っています。

それでは始めたいと思います。

まずは下線から計測していきます。

 

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手元にある木材の最大幅を利用して彫刻します。

まずは幅を測ります。

この木は33ミリで、きりの良い30ミリ幅にせずこのまま利用します。

顔の幅は一つの1.5倍なので三等分にしてそのうち3分の2の長さが一つになります。

この場合、一つは22ミリです。

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頭のてっぺんから一つの半分(1.1ミリ)下がったところが額口になります。

額口からさらに一つ下がります。

そこが、口の位置になります。

さらに、半さがります。

そこが、顎の下になります。

 

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横から見ると画像のように顎の下線から半の1.1センチ奥に線を引きます。

そこが首の位置になります。

真横から見るとこんな感じです。

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次に耳の位置を計測してみます。

額口の位置、てっぺんから半(1.1センチ)下に横に線を引きます。

次に鼻先から奥行きが一つの位置に垂直に線をひきます。

下の↑の位置が耳の上の位置になります。

そこからだいたい一つ下がったところまでが耳の長さです。

 

 

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それでは彫刻に入りたいと思いますが、まずは顎の位置から印刀で立て込みを何度も入れて斜め横から削り落とします。

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何度も繰り返して、斜線が消えたら、大まかな木取りの完了です。

次回は荒彫りに進みます。

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続き

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 荒削りの仏さま 完成 4

一刀彫の仏像が完成しました。

つるつるに仕上げすぎずに、彫刻刀の跡を大胆に残すように仕上げました。

また難しい手は衣に隠れているので、彫り始めて間もない人には彫りやすいのではないでしょうか。

お顔は、刻みを入れたシンプルな表情で仕上げました。

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目次

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 1 荒削りの仏さま

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 2 荒削りの仏さま 大まかに削る

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 3 荒削りの仏さまに衣の線を刻む

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 4 荒削りの仏さま 完成 

祝日の動画編集

今日は一日、動画編集する日と決めていました。

本当は編集だけでなくこのページでお見せする動画と同じ仏像を彫っている様子を2画面撮影する予定でしたが、お顔の彫刻、お地蔵さん、如来形と3つの動画の編集そしてYouTubeにアップすると夜の8時半になってました。

結局2画面撮影はお正月休みにしたいと考えています。

今回の動画編集で使用した写真は一つの動画に使用した枚数が150枚程なので450枚程になります。

写真撮影も彫りながらだったので、撮影しているときはわからないのですが、編集の時にピンぼけが見つかったり、使わない写真も複数毎ありました。

一枚一枚収まりが良いところで切り取ったり、角度を調整したり、その写真の上を移動させたりしてました。

その映像が下記の動画です。

お顔の彫刻


お地蔵さんの一刀彫

如来形の一刀彫

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 荒削りの仏さまに衣の線を刻む 3

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慣れないうちは、どの程度の荒彫り段階で線を入れていけばよいのか難しいところですが、この写真のような状態になっていない早い段階でも入れてもらって良いと思います。

線をいれると、全体のバランスが見えるので、彫るところが明確に見えてきます。

線は何度も何度も書き足せばよいだけなので、一発で決めようと思わない方が良いと思います。

腕の膨らみが表現できるように描いていきます。

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細かいシワなどの衣紋線は次に残しておいて、大まかな衣のラインを彫りだします。

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次にさらに細かい衣紋線、面相などを彫りだします。

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衣紋線の数は少ない方が良いと思います。

もちろん自由に加筆して彫刻しても良いのです。

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面相は今回彫り進めずにこのぐらいの彫り跡で置いておきます。

口元はかなり難しいので、この彫刻で自信がつきましたら、次に試されてはいかがでしょうか。

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目次

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 1 荒削りの仏さま

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 2 荒削りの仏さま 大まかに削る

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 3 荒削りの仏さまに衣の線を刻む

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 4 荒削りの仏さま 完成 

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 荒削りの仏さま 大まかにけずる 2

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今回は、大まかに削るという事で、細かいところは彫り進めないように注意して、出っ張りの部分やへこんでいる箇所を意識して彫ります。

とはいっても、大まかに彫刻する事がけっこう難しいと思います。

 

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この辺りから大まかにお姿が見えてきます。

 

 

 

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目次

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 1 荒削りの仏さま

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 2 荒削りの仏さま 大まかに削る

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 3 荒削りの仏さまに衣の線を刻む

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 4 荒削りの仏さま 完成 

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 荒削りの仏さま 1 木取り

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目次

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 1 荒削りの仏さま

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 2 荒削りの仏さま 大まかに削る

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 3 荒削りの仏さまに衣の線を刻む

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 4 荒削りの仏さま 完成 

今回ご紹介する仏様は如来形の一刀彫です。

この仏さまのモデルは、仏像の宝冠や光背などに小さな仏さまが表現されていますがそれらの小さな仏さまを化仏と呼びます。

一つ一つを見ていくと、すっきりとシンプルに彫られています。

顔の表情もざっくりと彫られているのに仏様の高貴な表情が見てとれます。

今回の荒削りの仏さまはその化仏をモデルに制作しています。

まず最初に木をそろえますが、一番身近にある木を使おうと思います。

そのため、この木の幅を計測すると33ミリありました。

きりが良い30ミリまで削ろうとも思ったのですが、出来るだけ木を最大限利用しようと思い、幅33ミリで作ってみます。

まず最初に、幅(33ミリ)を三等分にします。

三等分にした一つ分を、一つとします。

次に頭のてっぺんから一つ分下に線を引きます。

その部分が額の位置になり額の位置を額口とよびます。

額口から10つ目下が仏さまが立っている台座の天板になります。

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次に顔の幅を決めます。

幅は一つ半(11ミリ+5.5ミリ=16.5ミリ)になります。

額口から下に一つが肩の位置になりさらに額口から一つ半が顎の位置になります。

ちなみに目の位置が額口から半下がったところにあり、口が額口より一つ下がったところより若干上になり、鼻の位置が口のすぐ上になります。

これでまず斜線の部分を削ります。

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次に横のカットですが、まずは横顔のでっぱった鼻の位置の奥行きを決めますが、奥行き寸法は実は適当に決めましたが、

いめーじとして半より短めです。

鼻先から一つ半が後頭部の奥行きになります。

耳の位置は鼻先から一つのところが耳の真ん中をとおります。

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横が決まれば彫刻刀でカットします。

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足先は奥に引っ込みますので雰囲気を見てえんぴつで試し書きをしながら上の画像のように決めていきます。

 

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横の胴体部分もカットします。

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これで木取りが完了いたしました。

続く

印刀の彫刻刀一本で仏像彫刻 

荒削りの仏さま

荒削りの仏さま

この仏さまは、全体的に削りすぎないように注意しながら彫り進めていきます。

カッターナイフで仏像彫刻のお顔は表情をつけずに四角くしました。

そして今回は顔に目鼻を切り込みを入れる程度にいれてます。

お地蔵さんのお顔

お地蔵さんのお顔

この仏様はお地蔵さまのお顔ですが、顔を集中的に彫る事を目的に制作しました。

次に全体のお姿を彫りますが、お顔の彫刻に慣れておくと次に進みやすいです。

お地蔵さま

お地蔵さま

このお地蔵様は最初に彫刻した荒削りの仏様の形に似ていますが、顔の表情をさらに彫り進め、手にはお地蔵さまの象徴である宝珠を持っています。

最後に蓮台を彫りだしていますが背面はフラッとにしています。

如来仏

如来仏

如来仏はお地蔵さまとほぼ同じですが、さらに背面の衣まで表現しています。

そしてお地蔵様は童子のような雰囲気を少し表現してみたいと思いましたので、お顔を少し大きくしています。

それでは、初めて見たいと思います。

これから4体の仏像を印刀という彫刻刀一本のみを使い彫っていきます。

印刀は三分〜四分(9ミリから12ミリ幅)の幅が一番使いやすいのではないだろうかと思います。

まずは、詳しくは以下をご参考ください。
彫刻刀の柄の付け方

砥石で彫刻刀の研ぎ方

シンプルな一刀彫の彫刻

私が彫刻刀を一本のみを使い彫刻するのには理由があります。

彫刻は沢山の彫刻道具を利用して作るのは当然と言えば当然なのですが、私が高校生の頃は一本3000円もする彫刻道具を何十本、何百本も手に入れるのは大変な事でした。

私は、道具をそろえなければ彫刻が出来ないようなテキストよりもむしろ、少ない道具でこれだけの物が彫れるというテキストの方が、経済的な負担が難しい人には良いのではないだろうかとも思いました。

以前にも書きましたが、このテキストはそんな私の中学、高校在学中をイメージして、その頃の私に向けた仏像のテキストです。

彫刻刀が一本でも質もしっかりした彫刻を提供したいと考えています。

彫刻の制作は補助的に沢山の彫刻刀が必要なときはありますが、基本的にこの一本が切れるように研げて彫刻ができれば、他の彫刻道具も、すぐに使いこなせる事が出来ます。

もちろんはじめから二本使おうが十本使おうがそれぞれ好きなようにしてもらえればと思います。

この一本の彫刻刀を使った彫刻は今回ご紹介する4体の仏像以外にもコンテンツをもっと増やしていければと考えています。

まず最初に上の画像の仏頭の隣、向かって左から2番目の荒彫りの仏さまから制作行程をご紹介いたします。

その次に仏頭→お地蔵さま→如来仏と言う順番で彫り進めたいと考えています。

続く