前回の目安の線を基準に彫刻をしていきます。
あくまでも目安なので、その線を最終的な線と思わずに、どこがふくらみ、へこむのか
ひじのでっぱった位置はだいたいどのあたりにくるのか、そのひじの位置を基準にし腕のラインがわかるように
彫りだしたり、と立体感の調子を出していきます。
ぼんやりとした腕のラインがみえてきましたが、この時点ではあまり深追いせずにさらに全体を
彫刻していきます。
一か所に彫刻をのめりこんでしまうと、後で後悔することが多いです。
彫りすぎると付け足すことができないので、他の場所もバランスよく彫進めます。
彫刻をやり始めた段階では、苦手な個所と得意な個所が出てきます。
そうすると特異な個所は掘り進みすぎて苦手な個所が後回しになります。
なので深追いをしないという事を心掛けます。
合掌
目次
寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く
寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2 御顔の荒彫りと膠接着
寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始
寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム
寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する
寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める
寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる
寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現
寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻