台座の彫刻は前回のお地蔵さんの蓮台と同じです。
蓮弁をつけた台座を蓮台と呼びますが、蓮台とその下の段の框、その二段を作ります。
上の画像では台座を二段に分けています。
上の段が蓮弁が付く蓮台になりますが、高さは一つ(1.1㎝)にします。
下の段は高さを一つの半分強(0.6〜0.8㎝)の高さにします。
二つに分けられたら蓮台の輪郭線を引きます。
蓮台の輪郭線を下図線をなぞるように削り取ります。
横から見た蓮台も前から見た蓮台と同じように輪郭線を引いて削り取ります。
上から見たときに蓮台の角を丸めるために鉛筆で線を引きます。
蓮台に丸みを持たせます。
蓮台の丸みが決まると、蓮弁を彫刻します。
蓮台の中心線を描いて、その線を基準に真ん中に一枚蓮弁を描きます。
その両隣の蓮弁は正面の蓮弁を参考に連続して描いていきます。
蓮弁の取りかかります。
まずは、蓮弁の下図線に沿って彫刻刀で切り込みを入れていきます。
切り込みを入れた蓮弁の輪郭線の斜めから刀を入れてV字の溝を作ります。
蓮弁の輪郭線に刻みを入れられたら、今度は内側の蓮弁の刻みを外側の蓮弁のやり方を参考に刻みます。
これで内側の蓮弁と外側の蓮弁が完成しました。
跡は彫り残しや削り屑がのこっていないか確認して、取り除きながら粗いタッチを残し気味に仕上げます。
最後に一段目の底の鉛筆線の’部分をカットしたら完成です。
完成
あとがきに添えて
目次
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 2 彫刻を開始して全体的に丸める
彫刻刀(印刀)一本で仏像彫刻 如来形 3 下線を描いて全体のバランスを見る