光背のついたお地蔵さんの彫刻 4

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お地蔵さんの衣紋線を彫りだした状態です。

さらに細かく彫刻刀で仕上げていきます。

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さらに細かくなりますが耳の下線を描き加えます。

そして蓮弁も描きます。

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蓮弁は真ん中を中心に描き加えて、一枚目が描けると隣同士の蓮弁を描きます。

その流れで隣同士蓮弁を増やします。

その次に中の蓮弁が少し顔をのぞかせていますが、中の蓮弁も描き加えます。

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耳は外側の線を描いていませんが、難しいと感じたら輪郭線も描き加えてください。

そして、見えにくいですがお地蔵さんが持っている宝珠にもてっぺんのところに二重丸を描いてます。

 

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線に沿って刻みました。

これでおおむね完成です。

後は削り残しなどをチェックして完成となります。

 

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お地蔵さんのお顔の彫刻 6

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耳の彫刻は耳の穴を最初に決めています。

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穴が決まったら、上のように丸刀を縦に入れます。

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穴以外はあまり深く彫らないように気をつけて浅く彫りだします。

感じをみながら、全体的に浅いと思ったらどこを残して、どこを深く彫るのかを確かめます。

 

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前から見ると耳を出すために顔の側面を削ります。

 

 

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下書きをあまりきっちりとせずに彫刻刀で目を出しています。

仏像彫刻を始めた頃はもう少し仕上げてから目の下書きをきっちりとしていました。

しかし、仕上げてから、きっちりと目を決めすぎると硬い表情になる事がよくありました。

それで雰囲気だけを見るようにしてみました。

彫刻は陰影をみて立体感を感じています。

それで目も彫刻刀で陰影を薄らとつけながら、微調整で合わすようにしています。

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光背のついたお地蔵さんの彫刻 2

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全体的に彫りだしていますが、輪郭線は今回は大きめに余分を残しながら体のボリュームを意識して彫りだし増す。

ボリュームを意識するというのは、最も膨らんだところはどこかを考えます。

そしてどこをへこませばその部分は膨らむのかを考えます。

するとへこます部分イコール彫る場所になります。

肩、両肘、両膝、宝珠を持っている手、両肘から手にかけての流れなどが体の膨らみに当たります。

 

 

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少しずつ体の上の方から膝にかけて彫り進めています。

 

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このぐらいから額口に線をもう一度描き込みます。

正中線と額の高さに当たります。

その線を基準に眼の高さ、鼻の位置などを確認します。

 

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個々からは顔の彫刻を参考に見ていただければと思います。下にリンクをはっておきます。

お地蔵さんのお顔の彫刻 3 

鼻の位置は少し低めに切り込みを入れます

 

 

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鼻の次に眼を切り込みます。

そして口の膨らみを出します。

 

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このあたりから宝珠を持った両手を意識しながらボリュームを出します。

 

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お地蔵さんのお顔の彫刻 5

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この段階になってくると、彫刻として面白くなってきます。

それと同時にちょっとした彫刻刀の動かし方次第で表情が随分と変化します。

 

 

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斜め横から見ると首がまだ出ていませんが、この首の奥行きは最後まで残し気味の方が失敗が少ないです。

実は彫刻を始めて間もない頃はこの首の凹みにこだわりすぎて仕上がったときには首が彫り過ぎになってしまう事があります。

そいういうこともあり、首の凹みは迷ったら彫らないのが鉄則です。

 

 

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耳の彫刻は耳の穴をまず最初に決めます。

そして、穴を中心に彫刻刀で薄らと刻みを入れます。

 

 

 

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何度も何度も顔に描き込みます。

描いた線を基準に薄らと刻みを入れます。

すると線は消えますが、消えた時に表情を確かめ少し違うと感じたらその箇所にまた加筆して、繰り返します。

繰り返しても全く解決しそうにない場合はしばらく休んでください。

一生懸命取り組んでも、失敗する確立が高くなるだけです。

しばらく離れるとどこが彫り足りないのかよくわかるようになります。

 

 

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お顔の表情は本当に微妙な場所なので、一度で決めようとは思わずに眼は薄らと彫りながら微調整できるように彫りすすめます。

 

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光背のついたお地蔵さんの制作行程 1

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今回光背のついたお地蔵さんの彫刻という事で、ちょうこくの彫り進め方をご紹介したいと思います。

このお地蔵さんに使っている木は日本の木ではありません。

実はフィリピンで手に入る木を使って彫ります。

セイタロウさんが、フィリピンで仏像彫刻をの練習していて、日本の木で彫るのは難しいので現地の木を使って彫れるのか、どこまで彫れるのかその確認のために今回この木材をつかいます。

フィリピンには固い木が多いのですが、この木は比較的柔らかくて手に入れやすい木です。

将来日本の檜を使って彫るのを目標に、この木で練習しても問題なさそうです。

 

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まず最初に何を彫ろうかと考えていました。

坐像で光背の付いた仏像は、チャレンジのコーナーではまだ制作していないので、光背付きのお地蔵さんを彫ってみたいと思います。

まず最初に正中線を引きます。

次に膝張りの長さを決めます。

 

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膝張りとは両膝の幅の長さです。

額口も同じ長さです。

膝張りとは横の長さですが、額口は縦の長さで頭の額(髪の生え際口)です。

二つの基準線を頭に入れておきながら彫り進めて行きます。

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横の状態です。

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横も正面を確認しながらラフに描きます。

 

 

 

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頭頂部の少し余裕をもたせて鋸を入れます。

深さは横の光背の線までいれます。

 

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平刀で横の光背の位置を確認しながら平刀で削り落とします。

 

 

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肩から膝にかけて鋸を入れます。

そして横のラインを確認して鋸を入れます。

 

 

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そして光背の深さまで彫刻刀で削りだします。

 

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ピラミッドの用に三角形の形ですがお地蔵さんの輪郭線に沿ってきっちりと出すと初めて彫る人にはわかりやすいです。

ただ私はこの後、頭を決めます。

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まずは首の位置を浅く鋸をいれます。

 

 

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そして平刀で斜めに刀を入れて頭を出します。

 

 

 

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このままでは顔が前に出過ぎて、胸が出てこないので顔を奥に引っ込めて胸を張ります。

 

 

 

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横から見ると顔がへこみ過ぎに見えるかもしれませんが、胸の前に両手がくるので、その分、顔を奥にしています。

 

 

 

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両肩を彫り込むのと手の流れも同時に表現します。

 

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差し込み式の香合佛 阿弥陀如来立像 薄彩色仕上げ

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薄彩色仕上げ

彩色仕上げには大きく分けて極彩色仕上げと、薄彩色仕上げがあります。

極彩色仕上げは、下地を漆でしっかりと固めて、その上に胡粉という白色で塗り真っ白にします。

その上から鮮やかな色を載せていきます。

薄彩色仕上げは、木地の上から直接彩色をします。

木目が見える程度に薄く色をのせるので薄彩色といわれています。

そして、今から仏像に色を施すのは、薄彩色になります。

今回使う色は群青と金色の二色になります。

阿弥陀様の髪の色に群青を載せて、衣に金彩を施します。

 

 

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金は本金を使用しますが、この大きな絵皿に入っている金は膠分が入っていないので、あらかじめ膠を薄めたぬるま湯をほんの少し用意して、それを筆に含ませて金を溶かしながら描いています。

 

 

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まずは髪に群青をのせました。

そして、金彩を施して完成とします。

 

 

 

 

 

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 香佛舎 制作行程

香佛舎 ギャラリー

 

 

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差し込み式の香合佛 阿弥陀如来立像 3 木地仕上げ

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阿弥陀様の香合佛の木地が仕上がりました。

木地と書きましたが、これから彩色を施します。

その前に木地で仕上げた状態をご紹介したいと思います。

 

 

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香合の蓋の外側だけ、細かいサンドペーパーで仕上げた上から椿油を薄く塗りました。

阿弥陀様は、彫刻刀のみの仕上げです。

 

 

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最後に手で差し込み式の香合佛をのせてもらいました。

 

 

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木地仕上げ 完成

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差し込み式の香合佛の制作行程 阿弥陀如来像 2

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実はこの差し込み式の香合佛は、途中彫刻をしない時期が長くて、上の状態からさらに2ヶ月程経過したのが下からの画像です。

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面相なども細かいですが、時間の経過とともに彫るべき箇所がだんだんと見えてきます。

顔を細かく調整し、手先の調整と手首をさらに細くして肘から手先にかけてのバランス見ながら彫り進みます。

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阿弥陀様のおなか周りで手と脇腹の間がへこんでいます。

そのへこんだ部分はかなりへこませます。

するとおなかが出てきて、仏様らしい雰囲気になります。

 

 

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以前、袈裟の線を下書きしましたが、もう一度描き込みます。

さらに袈裟の細かな衣紋線もえがきます。

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下図線に沿って刻みを入れますが、バランスが悪いと感じたら、彫りながら微調整します。

 

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次は形を作りながら仕上げていきます。

 

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香佛舎 制作行程 

差し込み式の香合佛を制作 阿弥陀如来像 1

香佛舎 阿弥陀如来 ギャラリー

 

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差し込み式の香合佛の制作行程を、3回か4回に分けてご紹介してみたいと思います。

材料は檜を使っています。

上の画像で言えば奥の小さな材が屋根の部分で、手前の向って右の丸い穴があいている方が外側になり、向って右側の四角い角材が仏像を彫る材にあたります。

丸い穴があいている材は、ドリルで穴をあけてから、外側の丸みを作ります。

 

 

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まずは仏像を彫る前に丸い穴に差し込めるようにします。

そして屋根に当たる部分は少し穴に差し込めるようにして、あとで接着剤で固定します。

 

 

 

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これで基本形が出来ました。

仏像を彫る準備ができます。

 

 

 

 

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まず最初に決めるのは光背の形です。

このような形を上から見た船の形状に似ているところから舟形光背と呼びます。

光背の形が決まると、頭の位置がどの辺りにくるのかが見えてきます。

それで額口を決めます。

額口は髪の生え際で、そこから10等分にします。

中心線を中心に今度は幅の線を描き込みます。

幅の寸法も10等分した一等分と同じ長さにします。

そのマス目を基準に手足や肘の張っている箇所を確かめ描き込みます。

 

 

 

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まず最初に頭頂部分を削り光背の先を際立たせます。

 

 

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頭頂部から仏像の輪郭線を削っていきます。

そして、足先を出すために腿(もも)から足首の位置まで斜めに落としますが、足先は最終的に奥に下がります。

 

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全体を彫りだしますが、両手先の位置を確認し、刻みを薄く入れます。

すると阿弥陀様のお姿が薄らと見えてきます。

 

 

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それから、面相を入れていきます。

 

 

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このぐらいから、一度差し込んだりして調子を確かめます。

 

 

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それから4ヶ月程経過しました。

このぐらい経過していると、色々なところが見えてきます。

まず第一に顔が前に出過ぎていました。

それで、面相をもう一度削り、顔を奥にします。

 

 

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両手先や肘周りも彫り込んでいきます。

 

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何度も何度もやり直して袈裟をとりあえず描きますが、調子を見ながらなので絶対的な線ではありません。

 

 

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線を基準に浅く彫り込んでいきます。

 

 

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香佛舎 制作行程