月天(梵名:Chandra チャンドラ)
この尊像は月天(がってん)です。
童子の姿をしていて右手は胸前で半月を持ちます。
左手は拳にして腰におきます。
外金剛部二十天の一で、南方に位置しています。
月光は冷たく輝き、それは煩悩の熱悩を冷却し清涼の境地に導く功徳があります。
三形の半月は定を示し、日天の日輪の慧に対します。
右手を定手(じょうしゅ)、左手を慧手(えしゅ)と呼びます。
合掌
まずは動画から。
寄木造りの制作行程の前に色絵の蕎麦猪口の金継ぎ2までをブログに掲載していました。
上図は前回までの金継の行程の画像です。
前回は錆び漆を盛り上げたところで終わっていました。
今回はその錆び漆で盛り上げたところをサンドペーパーで平らにしていくところから始めていきます。
300番程度の粗さの耐水性のサンドペーパーを使って水を含ませながらフラットの状態になるまで研ぎだしています。
面がフラットに仕上がると今度は黒い顔料の入っている漆を塗ります。
上図は漆を塗ってから5日程経過した状態です。
800番程の粒子のサンドペーパーを使ってフラットにします。
番数が小さい程荒く、数字が大きいほど粒子が細かくなります。
前回の井戸茶碗の金継のときには、赤い顔料の入った漆を使って金を蒔きましたが、今回は透明な漆を下地に金を蒔いていきます。
色の顔料が入っていると、顔料の厚みの分若干盛り上がるのですが、今回は透明な漆を使用しているのであまり厚みが出ないようになります。
これで金を蒔く下地が出来上がりました。
金を蒔いて完成ですが、下地の漆がしっかりと固まっていないので1日置いて下地の漆が固まると金の輪郭線を爪楊枝のような細い先を使って整えていきます。
完成
寄木造りの制作行程は最初から動画を投稿する目的で彫刻してきました。
ビデオ撮影は、ほとんど経験がないので初音ミクの動画編集前は、ビデオの動画を使わずにデジカメの画像を使って、写真の上で動かしながら編集していました。
ビデオカメラを使って奇麗に撮影してアップしたいという気持ちもありました。
それと作品を回転台の上に乗せて回転させながら撮影したいとは以前より考えていました。
しかし、なかなか上手に撮影できませんでした。
初歩的な事だったのですが、光量が足りていなかったという単純な理由でした。
部屋の備え付けの明かりだけで撮影をしていたのが光量不足の原因でした。
それを解決するために自宅にある照明スタンドなどを使用して撮影することにしました。
すると、動画がくっきりと見えるようになりになりました。
何事にも知識って大切ですね。
こんなとき、ライティングの勉強を早い段階でしておけばよかったなあと痛感していました。
照明はクリアしたのですが、回転台はまだ慣れていないせいか、まず最初に彫る前の木を回転台に乗せて回転させながらビデオ撮影しました。
しかし初回はスムーズに回転してなくてぎこちない動きを撮影してたことを編集のときに気がつきました。
もうだいぶ彫り進んでいたので、しかたなくその動画を使いましたが、今回の撮影の反省点を次回の撮影に生かせたらと考えています。
回転台の上に乗せて順序だって彫刻→撮影→彫刻と何度も繰り返しましたが、その一方で彫刻の調子が乗ってきたときも、いったん手を止めて撮影しなければならず、それは面倒くさい作業ではありました。
しかし自分の中のイメージが徐々に出来上がっていく喜びのほうが勝っていたので最後までなんとかさつえいすることができました。
次回の彫刻は頭の中では何を作りたいのか決まっていますので、またいつか皆さんの目に触れる機会があるときには、懲りずに見に来てください。
合掌
画像を見て驚かれるかもしれません。
鍋にお湯をはって仏像を浸しています。
これは接着剤である三千本膠をふやかして分解するためですが、全ての接着がはがれれるのに約3時間ほどかかりました。
分解されたそれぞれの部材を見本に、比例コンパスを使って、目的の倍数を設定します。
例えば3倍の大きさにしようと思えば、それぞれの部材を3倍の大きさの木を用意して、3倍のマス目を引いていき、それぞれの部材の荒彫りにとりかかります。
形が整ってきたら、仮付けして全体を仕上げていきます。
今回はこの原型を作るまでの行程を記してみました。
螺髪を仕上げて、全体的に仕上げていき寄木造りの原型が完成しました。
明日はこの原型をお湯に浸けて接着剤である膠分をふやかして分解していきます。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿
前回、螺髪の下図線を描きましたが、その下図線にそって印刀で溝を彫りました。
彫刻になれていない人は、三角刀で溝を削ると楽に彫る事が出来ます。
印刀だと一本の線に対して二回切り込みをいれますが、その方が三角刀よりも鋭利な溝を彫る事が出来ます。
こういった螺髪の彫刻はどうしても単純作業になります。
慣れていないと、一本の線を削るのも大変なので、しんどくなってきたら休みを取って余裕を持って作業をした方が良いと思います。
私は、最初に前面の螺髪線を彫りましたがその後、休みをいれてしばらくしてから後面の螺髪線を彫りました。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿
寄木造りの制作行程 16 釈迦如来坐像 仕上げの段階 (ニコニコ動画の話題の動画に取り上げられました。)
螺髪の彫りだしは、仕上がった状態を見ると複雑そうに見えますが、実際には単純な作業を淡々とこしていく作業になります。
まずは鉛筆で線を引いていきます。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿
仕上げです。
まだ螺髪は残していますが、脇など彫りにくい箇所やへこんだ部分を仕上げてから外側の彫りやすい部分を仕上げていきました。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿
ニコニコ動画をご覧くださいました皆様、心より感謝申し上げます。
昨日の夕方頃だと思いますが、話題の動画に取り上げられていました。
動画を投稿してこの四日間で90再生まで細々と回数がのびていたのですが、夕方8時頃にチェックをしてみると600を超えていました。
思わず、どうなっているのだろうと何かに私の動画が取り上げられているのだろうかとニコニコ動画の機能をあまり把握していなかったので色々なクリックボタンを触ってみました。
そして上の方に表示されている動画というボタンをチェックすると、なんと話題の動画という枠に私の動画が取り上げられていました。
ブログの更新記事を書く時間ですが、ニコニコ動画が気になりチェックすると必ず30再生ずつ上がっていて気になって書くのが少しずれ込みましたが、気にしたところでどうする事も出来ないので、とりあえずブログを記事を書く事にします。
前回、衣紋線をきっちりと決めて彫り進めましたが、今回は全体的に仕上げに取りかかります。
作業時、仏像に手が触れる部分は、膝、肘、肩、頭、鼻先などにあたります。
手に触れやすい場所は後に回して、最初に内側から仕上げに取りかかります。
脇、横腹、などの仕上げにくいところから始めて徐々に外側に向かっていきます。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿