今回からようやく木に取りかかります。
下図を参考に木を組み立てました。
用意した木に下図の線の部分を書き込んでいきます。
このときに描く道具はボールペンを使用しています。
原型という事で一度、膠という接着剤でくっつけますが、原型が完成するとお湯につけ込んで膠分をふやかして、バラバラにします。
そのときに内側に描いた線がボールペンだと消えにくいという事と、ボールペンのペン先で圧を加えているので、字が消えたとしても描いた痕跡が残っています。
尺定規にあわせて木取りをしています。
胴体部分の材料で、二寸幅ですが、これはちょうど仏様の胸の幅にあたります。
全ての材料には一寸幅のマス目を定規で引いていきます。
下の写真は、膝前の材料です。
足が交差するぶぶんですが、この材料の場合基準線は真ん中になります。
真ん中から一寸幅のマス目を引いていきます。
膝張り(膝の幅)が額口と同じ5寸なのですが、真ん中からマス目を作っているので端っこのマスは半分の5分の幅です。
これで全てマス目をつける事が出来ました。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
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寄木造りの制作行程 16 釈迦如来坐像 仕上げの段階 (ニコニコ動画の話題の動画に取り上げられました。)