本来ならば両肩と膝前の木も三千本膠で接着してから彫りだすのですが、それだと彫りにくくなります。
彫りやすい状態で作業を進めるために両肩を接着する前にお顔を彫り進めていきます。
実はブログを書いている現在、既に寄木造りの釈迦如来像はもうすぐ仕上がる状態にまできています。
参考までに画像を掲載してみます。
彫刻作業では、仕上げの事を考えているのですが、ブログに掲載する内容は今から彫りだす段階です。
タイムマシンに乗って過去に戻って、そのときの様子を実況中継しているような感覚ですね。
最近の私はブログへ投稿するために写真撮影をしながら彫刻する事が多くなりました。
そのおかげで、いろんな行程をいったり来たりしています。
今頃になって、最初の彫りだしの時に、別のアングルで撮影しておけば良かった、あの作業の撮影が抜けていた、などたまに思い返す事がありますが、次回作の時に反省点を改善しようと思います。
さて最初にお顔を彫刻しています。
すでに仏像の細かな寸法が決まっているので、全体のバランスを見ながら作業をするというよりは、決まっている箇所はどんどんすすめます。
額口、鼻の高さ、口の位置など少し余裕を持たせて、まずは上から見て、お顔の角を落として、顎の角度をつけていきます。
鼻の位置は少し下にずらして切り込みを入れています。
目、鼻、口、手、は難しいランキングの上位にしめています。
お顔はその難しいランキングがたくさん詰まっていますので、100体ぐらい練習しないと、なかなか思うようには彫れないです。
この状態まで彫り込めたら、両肩の接着に取りかかります。
寄木造りの制作行程 8 釈迦如来坐像 体のラインを意識して彫る
寄木造りの制作行程 11 釈迦如来坐像 YOUTUBEへ投稿
寄木造りの制作行程 16 釈迦如来坐像 仕上げの段階 (ニコニコ動画の話題の動画に取り上げられました。)